超重要!「レースペース」

こんにちは。ランマニアです。

前回は、練習の鍵は「あるペース」にあると述べました。

そのペースで練習しない限り、なかなかタイムは縮まらない、と。

そのペースとはズバリこれです。

「レースペース」

なんだか当たり前のことすぎてがっかりしましたか?

そうなんです、レースで速く走りたいのですから、レースペースで練習する。これ、当たり前のことですよね。

ところが、現役の高校生や大学生なら日常的に行なっているこのレースペースでの練習。多くの市民ランナーの皆さんの練習を見ていると実は圧倒的に不足しているのです。

例えば、多くの市民ランナーの方が目標としている種目は、おそらくフルマラソンだと思います。

一流エリートランナーでない限り、多くの方は「まずは5時間を切ろう」とか「3時間半を切りたい」と言った目標を立てるものと思います。

実はこの目標タイムがかなり重要で、そこから導き出されたペースでの練習がモノを言うのです。

では具体的に、フルマラソン5時間を目標とした場合のレースペースを考えてみましょう。

私たちランナーは通常、ペースを1km辺りの時間で表します。例えば「キロ4分ペース」という具合に。

フルマラソン5時間は、そのペースで表すとキロ7分ちょいのペースです。このペースで42kmを走り続けられれば、フルマラソンで5時間を切れることになります。

フルマラソン4時間ならキロ5分40秒くらい。3時間ならキロ4分15秒くらい。

つまり、練習ではこのペースを意識しましょう、ということなのです。

自分が目標としているタイムから導き出されたレースペースでの練習をいかに確保するか。ここが超重要です。

そして、記録が伸び、練習の量も質も以前よりも各段にアップしてきたとしても、このレースペースの重要性は変わりません。練習を組み立てる際、このレースペースが軸になります。

そして、いつしか記録が伸び悩んだときに最も重要になるのもこのレースペースです。

もう一度言います。

最も大切なのはレースペースです。

月間走行距離の呪縛

こんにちは、ランマニアです。

マラソントレーニングをしている人なら、誰もが意識したことのある「月間走行距離」。

私もかつては、お金を貯めるように毎日距離を稼いで、月間走行距離を出来るだけ多く増やせるようやっきになっていました。

結論から先に述べると

  • 月間走行距離が増えれば速くなるとは限らない
  • 月間走行距離が少ない人でもタイムを伸ばす人はいる
  • 「どれだけ走ったか」ではなく「どんなペースで走ったか」が最重要

ということになります。

皆さんの周りにも、月間何百キロも走っている信じられないサラリーマンや学生がたくさんいることでしょう。

その中で、めきめきと力をつけるランナーと、いつまでも伸び悩むランナーとがいることに気がつくと思います。

その差は何か。

その鍵は、「走るペース」にあります。

着実に力をつけているランナーは、ほぼ間違いなく「あるペース」を意識して距離を積んでいます。

逆に毎日たくさん走っているのに、なかなか速くならないランナーは、「あるペース」での練習が決定的に欠けています。

むしろ、その「あるペース」で走ることよりも、距離を稼ぐことが目的になってしまっているランナーは、大抵疲弊してしまいパフォーマンスの低下を招いています。

これが「月間走行距離の呪縛」です。

では、その「あるペース」とは何か。

これについてはまた今度。