6月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

ここのところツイートやブログが滞り気味で、なんとなくランニングの方から意識が疎遠になっている感じでした。

ハムストリングス付着部炎が再発したこともあり、こういう時はツイートやブログのネタがあまり浮かんでこないのですね。

さて、そんな状況ですが6月もあっという間に終わってしまいました。

次回のブログで触れようと思いますが、ちょっと6月は仕事がらみで色々ありまして、気持ちのリソースをランの方に割く割合が減っていた状態です。

決して、モチベーションが下がっていたというのとは少し違うのですが、気持ちのエネルギーを別のところに使う必要があったのですね。

長年「社会人ランナー」を続けていれば、こういうことは度々起こるので、今に始まった事ではないのですが、やはり年に一度か数年に一度くらいはこういう時が訪れるので、社会人として競技を続けていくことはなかなか難しいものがあると思っています。

6月は、半年間泣かされたふくらはぎの肉離れも完治して、いよいよ本格的に距離を踏めるかな、と思って月間の走行距離もそこそこ伸びるかと思われた矢先、ここへきて古傷が再発してしまって、また足止めをくってしいました。

自分でも驚きましたが、6月はまさかの5月を下回る走行距離になってしまい、なかなかうまくいかないものだな、と。

故障も癒えた6月は走行距離を伸ばせるかと思いきや、まさかの5月以下の252km。

ふくらはぎに比べれば、深刻さの程度は軽いとはいえ、やはり休みを入れなければならないほどの故障であるには変わらず、走行距離は一旦落ちますよね。

練習内容としては、基本はジョグで、嬬恋の分のトレイルが次いで多く、さらにようやくLT付近のファルトレクが入ってきたという状況。

嬬恋前後で距離が低下し、その後の故障でレストが続きました。
嬬恋の分がトレイルの割合を高めました。

本来であれば、7月からは強度の高いVO2インターバルやLT走を徐々に入れていこうと思っていましたが、ちょっと今の状態ではそれがひと月くらい先に伸びそうです。

何か目指している大きなレースがあるわけではないとは言え、やはりこれだけ長い期間「ジョグおじさん」を続けていると、自分が一応の「アスリート」である意識がだんだん薄れてきてしまうのが怖いところです。

とは言っても、休むしかないわけですし、強度を上げるにもまずはジョグで基礎体力、基礎筋力を身につけなければ先には進めないのは変わりなく、またしばらくは負荷の低いジョグから続ける必要があります。

昨日少し無理して90分走ったところ、若干痛みが増してきてしまったので、もう少し休みを入れたほうが良さそうでした。

練習の方がなかなか軌道に乗っていきませんが、今はあまり焦らずに、脚に無理をかけないようにしなければなりませんね。

衝撃はどこで受け止めても大きさは変わらない

こんにちは、ランマニアです。

先週は31kmものトレイルレースを走りましたが、懸念されたふくらはぎはもうすっかり元に戻り、痛みや違和感など全く感じることなくレース後の一週間を過ごすことができました。

4月下旬に練習を再開してから約2ヶ月が経ちますが、やはり組織の再生にはそれくらいの時間がかかるのだなと、改めて感じているところです。

しかし、ここまでくる間は、やはりどうしても患部が「弱々しい」感覚がしていて(多分これは感覚だけでなく、実際の筋組織も元通りに戻りきっていなかった)、右ふくらはぎに力を込めて走るのははばかれる状態が続いていました。

なので、しばらく下腿に力を込めて走ることは控え(ランマニアは元々ものすごく下腿を使って走るタイプでした)、大腿部から臀部にかけての筋肉を多く使えるよう心がけていました。

なんとなくですが、下腿よりも大腿の方が丈夫なイメージがあったのですね。(接地時の筋収縮がどちらかというとコンセントリックな収縮が優位なイメージがあり。ただ、ここ数年、上り坂のようなコンセントリックな収縮でも故障が多くなってきた)。

普段のジョグでは、下腿の力を抜いて接地の瞬間はなるべく体に近い部分(大腿部から腰にかけて)に力を入れて反発を得るように意識し、この走り方もだいぶ板についてきた感覚がありました。

この意識で走ると、確かに下腿への負担が減り、ふくらはぎが張ったり「危うい感じ」がしたりすることも無くなっていきました。いかに、普段からふくらはぎに負担をかけてしまっていたのかがよくわかりました。

しかし、この意識によってちょっと無理がかかってしまったのが、5月下旬に何度か練習で走ったトレイルでした。

登山道のような登り区間を駆け上がる際には、どうしてもふくらはぎを使って小刻みに走った方が楽に長く走れるのですが、ここでもふくらはぎをいたわって、無理やり大腿部を引き上げ、階段を登るように「ぐいっぐいっ」と体を押し上げるフォームで登っていったのですね。

こうした登り方をしているうちに、いつの頃からか、昨年8月に痛めたハムストリングスの付着部がなんとなく痛むようになってきました。

もちろん、平地を走る分には全く問題ないのですが、あの登り坂で足を上げたくないような感覚です。

結局、ふくらはぎを庇えば、着地衝撃が別の部分に移動するだけなので、フォームを変えたり力の入れ方を変えたりしても、痛める場所が変わるだけなのですね。

ただ、相変わらずジョグでは問題ないので、若干下腿に力を分散して走る方法にもどし、練習を継続してきた結果、痛みの方も次第に引いていきました。

また、最も心配された嬬恋のレースでもレース中はもとより、レース後も痛みが悪化するようなこともなく、大腿部に大きな力をかけなければ徐々に良くなっていく様子が見られました。

なので、このままジョグで様子を見ようかとも思っていたのですが、先週久しぶりにスピードを上げてWSをやった見たところ、ジョグでは感じないような明らかな痛みが続くので、これはやっぱり休んだ方がいいな、ということになりました。

ふくらはぎの肉離れのように、周辺組織もダメージを受けてきて、いきなり「ピキッ」となるわけではないので、ジョグならやれそうな気もするのですが、中途半端に続けていくと、またいつまで経ってもスピードを上げられなくなってしまうので、ちょうどレース後ということもあり、少しの期間休むことにしました。

そして、嬬恋の疲労が思ったよりも大きく、今日もかなり脚が重たかったのですね。

こういう時は、大人しく休むのが一番だと思います。

さて、昨年かなり強めに痛めてしまった時は、1週間の完全休養に加え、1週間のとぼとぼジョグを経て回復していきました。

今回は、その時に比べるとはるかに軽い痛みなので、数日休めばよくなっていくものと思われます。

昨日一日休み、今日にはだいぶ軽快してきていることから、明日もう1日休めばジョグでは悪化しない程度まで回復しそうな気がします。

いずれにしても、しばらくレースはないので、今後のトレーニング内容を考えれば、ここで一旦休みを入れるのはちょうどいいかもしれません。

嬬恋スカイラン

こんにちは、ランマニアです。

今日はスカイランニングジャパンシリーズのSKY部門第2戦、嬬恋スカイランに出場してきました。

このジャパンシリーズは、SKY部門とVK(バーティカル)部門それぞれを年間5戦戦い、そのうち上位3戦で獲得したポイントを競うシリーズ戦です。

中学から始めた陸上競技ではこういった「シリーズ戦」方式が珍しく、ランマニアが初めてこの世界に足を踏み入れたときにとても斬新に感じた企画だったのですね。

初めの頃は、ポイント獲得順位である30以内に入ることがなかなか難しく、去年あたりからようやくコンスタントにポイントを獲得できるようになってきました。

今年も、第1戦である上田バーティカルレースでは、SKY、VK両種目とも30位以内に入ることができ、なんとかポイント争いの土俵に上がることができたのでした。

さて、そんなジャパンシリーズの第2戦ですが、今回はVKとSKYは別会場、別日程となっていました。

VKは東京は御前山へ駆け上る「東京バーティカルレース」

こちらは緊急事態宣言延長により秋に延期となりました。せっかく試走をしていたのですけどね。

そしてSKYは、今日の嬬恋スカイランの種目の中でも最も距離が長く過酷な「スカイリッジ ロング」の部だったのです。

https://www.tsumagoiskyrun.com/

今回のコースは、四阿山の山頂直下まで一気に駆け登った後、標高2000m級の稜線(「リッジ」:尾根)を御飯岳まで行って帰って来るという、ヨーロッパの山やまを彷彿とさせる壮大なコースでした。

これは、スカイランナーなら「是非走ってみたい!」を思わせる素晴らしいコースでしたが、残念ながら悪天候によりコース変更となりました(実際山頂近くで土砂降りになり、気温2度ほどで走行不能になったら確実に低体温の危険性がありましたね)。

そして今回のコース変更により、もともと四阿山山頂直下まで登って帰りはゲレンデを下ってくる「ミドル」のコースを2周することになりました。

いやいや、今さらっと2周って言いましたが、このコース、走ればわかりますがものすごい急登が続くのですよ、1周だったとしても。

それを2周ですからね。

悪天候プランの方がコースがキツくなるとか、もうさすがは松本会長(日本スカイランニング協会)です。

この結果、本来の走行距離38km、累積標高差±2550mのコースが、走行距離31km、累積標高差±2300mに変更になりました。

数字だけ見ると、楽になったように見えるじゃないですか。

ところが、トレイルレースの難しいところはこうした数値(量的情報)よりも中身(質的情報)の方がレースのタイムに影響をするところなんですね。

1周目は晴れていたのでこのような絶景も拝めましたが・・。

元々のロングコースでは、最も上りが長く続き、最も勾配がきついのが、この序盤に設定されている四阿山までの一気登りです。

途中、両手で地面を掴みながら攀じ登る急斜面が2回ほどあり、これに加えて走るのは厳しい急坂がかなりの時間続きます。

それ以外が比較的なだらかな稜線沿いのトレイルだったり、緩斜面の下りだったとしても、こうした急斜面が一定時間続くと、猛烈に足にきてしまうのですね。

累積標高が大したことがなくても、こうした区間が長いとダメージも大きいのです(フルスクワットに近い状態になるので最大筋力も必要ですし、有酸素系のエネルギー供給系だけで補えないパワーが必要となるため)。

さらに、今回のレースはスタート地点がすでに標高1500m以上あり、コースの半分は2000mを超えるところを走ることになります。

前日入りして高所順応しているとはいえ、さすがに2000mでの「駆け上り」は呼吸がキツく、足も思うように動きませんでした。こうした中での急坂登りなわけです。

実際にコースは見たことはありませんでしたが、試走をした松本代表が「かなりきつい」というくらいですから、今回も序盤から無理して飛ばさず、「きつさ」をコントロールしながら走り続けることを意識してレースを展開しました。

この坂はまだ楽な方ですが、標高は2000mを軽く超えているので呼吸はかなりキツくなりました。

さて、そんな「悪天候バージョン」のコースでレースがスタートしました。

スタートしていきなり、ほとんどの選手が猛烈にダッシュを仕掛けて緩やかなゲレンデを上り始めたのには大変驚きました。

いやいやいや、それは持たんだろう、と。(ですがほとんどの選手は「持ちました」。エリートは凄い)

こちらはとにかく長丁場となるのがわかっていたので、終盤必ず逆転できると信じてペースを抑えに抑えて1周目の登りをクリアしていきました。

スタート地点をコース上からみて撮影。大した坂に見えませんが、こんな坂でも標高が高いと苦しいのです。

ちなみに、トレランで同じコースを2周というのは、練習でも経験したことはなく(というか経験したくない)、これの何が辛いかというと、1周目を走りながら「ここにもう一度来るんだよな」という「きつさ」を一度学習してしまうことなんですね。

これをもう一度やる、と頭に入れながら、常にペースは自重しながら上り続けなければなりません。

こうした時にランマニアがいつも意識しているのは「ジョグでこの距離を走るとしたら、こんなにきついペースでは走らないでしょ」と言い聞かせること。

冷静に考えて、31kmのロードジョグに出かける時、あるいは30kmのロードレースに出場するときに、絶対に「苦しくて仕方がない」ペースで走ったりはしないわけです。

「これなら30kmはもつ」というペースで走るに決まっていますよね。

これはトレイルでも同じです。

30kmのジョグができないペースで、30kmのトレイルを走れるわけがないのです。

では、ペースの把握ができないトレイルではどうやってペースをコントロールするのか。

これは以前も書きましたが、とにかく自身の体感による「きつさ」を常にモニタリングして、それをコントロールしながら走り(登り)続けるのですね。

登山道のような急な登り坂でも、ペースを抑えれば絶対に「はあはあ」息が上がってしまわないペースというものはあります。

今日のような高標高であっても、ペースこそ落ちますが、呼吸が乱れない程度のペースというのは必ず存在するのです(トレーニングを積んでいればですが)。

ライバルたちはどんどん先に行って見えなくなってしまうのですが、それを追っても仕方がないばかりではなく、確実に終盤撃沈しますから、それを無視してとにかく自身の「きつさ」に注意を集中します。

こんなところでも、極力息が上がらないように注意深くペースを維持します。

そうしてできるだけ「ジョグしている気分」を維持しながら、1周目を終えました。

そして、問題の2周目。

1周目にしっかりとペースを抑えたつもりでしたが、やはり最後の山頂までの急登(ほとんど崖)では完全に大腿部の筋肉が終わってしまい、「攣る寸前」まで行ってしまいました(まあ、練習不足ですね)。

それでも、体力的には比較的余裕があったので、転ばないように気をつけながらなんとか足を動かし続け、下りもそこそこのペースで下って来れました。

さまざまなトレイルレースでよくある「最後のゲレンデ下り」は、ランマニアの最も苦手とする区間ですが、そこで抜かれたのも珍しく一人だけでしたので、脚は残っていたといっていいでしょう。

序盤に相当数のランナーが自分の前を走っていたので、さすがに30位以内は無理かな、と思いましたが、どうやら1周目にかなりのランナーを追い抜いたのが効いていたようで、結果的に24位(後から修正されてました)にはいることができました。

どうにか、ポイント獲得です。

以前は、こうしたロング系の種目では終盤脚が止まりランク外に入ることが多かったのですが、ここのところ「きつさに注意を向ける作戦」が効いているようで、最後までよく足が持ってくれるようになりました(補給も意識しているというのもあります。過去記事参照)

タイム的には4時間40分というのが速いのか遅いのかはわかりませんが、トップ3の若者たちが3時間30とかのバケモノ記録で走ったのは別としても、女子の上位が4時間30分〜40分くらいまでに入っているのを考えれば、まあまあ健闘した方なのかもしれません。

さて、今日が終わるとしばらくトレイルレースへ出走予定はありません(遠征費含めると、結構「カネがかかる」スポーツなんですね、トレイルランニング)。

6月はじっくりトレーニングにあて、7月8月はトラックレースにでも出ようかと思っています。

また、冬にはロードレースにも出ようと思っているのですが、今回このトレイルレースで意識した「きつさに注意を向ける」というペース配分方法は、距離が正確にわからないロードレースや駅伝なんかでも有効だと思うので、普段の練習から意識していこうと思っています。

雨にぬれても

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は雨の中のランニング。

これからの時期、どうしても雨天での練習が増えてきてしまいますね。

残念ながら、陸上競技は「全天候型」競技場でやる競技ですので、基本、どんな天候でもできてしまうスポーツなのですね。

正直なところ、ランマニアも雨の中走りに行くのはあまり好きな方ではありません。

ただ、経験上、雨を理由に練習を休みにしたこともあまりないのも事実です。

あまりにもひどい土砂降りや、気温の低い時の大雨なんかでは迷わずレスト確定ですが、大抵の雨なら、まあ普通に走ってしまいますね。

職場などでは、雨の日なんかはよく「今日も走るの?」と聞かれ、「ええ、もちろん」と答えると、「すごいなぁ、偉いなぁ」とか言われますが、意外と当の本人の意識としてはすごくもなければ偉くもないんですけどね。(多くの人は「苦痛に耐える」ことを「偉いこと」と捉えている)

では、なぜ雨でも走るのか。

これは、雨でも走る、と言うよりは、休む予定ではないから走る、といったほうがしっくりくると思います。

もちろん、1日、2日ズレたところで大した影響のない程度の練習計画ですから、予定を変更して休んでしまっても全く問題ないのですが、まあ元気なら走りに行くか、くらいの感覚です。

ただ、雨天時はそれなりのリスクがあるのも事実です。

冷えて風邪を引く。

滑って転ぶ。(経験あり)

視界が悪く、車に見落とされやすい。

などなど。

こうしたリスクとトレーニングをする意義とを天秤にかけて、走った方がいいかな、それでも走りたいと思うか、と考えて決行するか否かを決めているところはあります。

最もハードルが上がるシチュエーションとしては、「仕事終わり」「空腹感」「寒さ」そして「雨」と言う状況でしょうか。

仕事終わりで頭が疲れている。空腹感を常に感じ何かを食べたい。寒さはそのものが生理的にしんどい。

まあ、いってみればこの辺りは「苦痛」なわけですよね。

しかし、では「雨」ってなぜ嫌なのでしょう。

部屋の中で外の雨を見ていたってなんとも感じないわけですから、雨が嫌悪刺激というのは、実はよく考えるとおかしな話ですよね。なぜ雨の日は走りに行きたくないのか。

この理由の一つに、人間が感じる「刺激」に対する嫌悪感、と言うものがあると思っています。

雨のように、冷たい物体が体に突然付着し「冷たい!」と感じるのは、人間の危険察知センサーが働くことなので、なんとなく「不快」なんですよね。

さらに、乾いた靴の中に冷たい雨水がじわじわと染み込んでくるあの感覚も、同様です。

こういった、不快な刺激が雨に対して「嫌悪感」を感じる原因なのではないかと考えています。

一方、人間にはもう一つ、そうした「刺激」や「変化」に「慣れる」仕組みも備わっています。

基本的に、人間はあらゆることに「慣れ」が生じると言われていて、特に「不快感」とか「恐怖刺激」などは、だいたい15分も晒されていれば慣れてしまうと言われています(エクスポージャー:曝露、なんて言われていますね)。

例えば、クモ恐怖症、なんて言うものが実際にあるのですが、その治療法として、段階的にクモを見つめる時間を伸ばしていく、と言うものがあります。

ランマニアも、夏になると部屋に突然現れるあの「黒いもの」に恐怖を感じるのですが、「がなんばれ!15分だ!」と言い聞かせて、なんとか「彼」と対峙するのですね。

すると、不思議なことに、見つめているうちに次第に「彼」に対する恐怖心が薄れていくのを感じます。

これ、騙されたと思って実践してみてください。

15分、長いですが、途中でやめてはいけません。15分間は「格闘」してください。間違いなく怖さは減っていきますから。

話は逸れましたが、とにかく、人間はこうした恐怖や不快感には「慣れる」仕組みが備わっているため、今日のような「雨に濡れること」についてもその仕組みを利用すれば、確実に不快感を消し去ることができます。

なので、皆さんも経験済みだとは思いますが、雨がざんざん降っていても、意を決して「エイヤー」と外に走り出してしまうと、まあ、最初は「やっぱ冷たい、やめりゃよかった」と感じはしますが、もう後戻りはできないわけですからそのまま走り続けてしまいますよね。

すると、だいたい20分も走っているうちに、体に降り注ぐ雨も気にならなくなりますし、体も温まってくることで季節によってはむしろ快適にすら思えるようになってきます。

時々、水溜りに「着水」して「新たな刺激」に困惑することもありますが、そんなのも「一発」経験してしまえば、もうどうでも良くなります。

ちょうど、恐る恐る川で水遊びをしようと浅瀬に入り込んだ子供が、友達に水をかけられて一気に濡れてしまったら、もうどうでも良くなって最後は全身ずぶ濡れで泳いでしまう、と言うような状態。

とにかく、余程寒くてひどい土砂降りであったりしない限り、雨の不快感は「最初だけ」と言うわけです。

そんなことで、今日も朝起きた時はものすごい横殴りの雨で「はいレスト確定」だったのですが、昼過ぎになるとなんとなく体がウズウズしてきてしまい、結局走りに行ってしまったという始末です。

忘れじの破天荒ランナーたち

こんにちは、ランマニアです。

ここ数日、Twitterの方では学生時代共に競技に取り組んだ「破天荒な」ランナーたちを思い出して、立て続けに呟いていたところでした。

初めにお断りしておきますが、ランマニア的には「クズ野郎」は褒め言葉です。

性格的にどうしても真似することのできない、類まれな「いい加減さ」を備え、それでいて「やる時はやる」タイプのランナー。

残念ながらランマニアはどちらかというと「生真面目ランナー」(以前の記事参照)なので、こうした「気まぐれランナー」タイプには、ちょっとした憧れを感じるのですね。

破天荒4傑

ランマニアの高校、大学の陸上部時代、この人には絶対勝てない、という忘れられないランナーが4人ほどいます。

そして、これは偶然なのか必然なのか、この4人は皆、ランマニア的には相当な破天荒だったのですね。

ランマニアの学生時代は、毎日ちゃんと練習をする。練習前には入念にストレッチをし、アップからダウンまでとにかく黙々と集中して取り組む。靴は故障しないように定期的に新調し、常にクッション性能が高いものを履く。早く寝る。試合前は余計なことをして疲れさせないようにする。食べ物に気を配る。

こんな「模範青年」。

ところが、この4人は、そんな生真面目な私を嘲笑うかのように、とにかく多くの面が「いい加減」。

いや、「いい加減が良い加減」などと肯定できるようなレベルではなく、もう本当にあらゆる面で自分とは違いすぎる、ある意味ぶっ飛んだランナーたちでした。

5000m県ランキング1位2位の最強コンビ

はじめの2人は高校の先輩。

この2人は、当時、厚底もスーパーシューズもない時代に珍しかった「高校生で14分台」と言うのを、2人揃って成し遂げたランマニアにとって伝説の先輩たちです。

スポーツ推薦などない「ただの」県立高校において、二人の14分台、しかも40秒台と言うのはまさに「偉業」以外何ものでもありませんでした。なんといっても、当時の県ランキング1位と2位ですから。

しかし、本当の「偉業」はその彼らの競技に対する取り組み方。

県内トップの14分41秒を出した一人は、もう自分の欲求に素直に生きる、まさに我が道をいくタイプ。

そこそこ「意識の高かった」部内にあって、練習後の帰り道ではただ一人カップ麺を買い食いし、暗黙のルールで「自粛」していた炭酸飲料を堂々と飲む。

でも、なんといっても県内1位ですから誰もそれを指摘できませんよね、当然。

もう一人の14分台、こちらも47秒で県内2位の彼もまた「破天荒」。

まず靴を変えない。

本当にボロボロのシューズをいつまでも履いていて、ロングジョグからインターバルまでなんでもこなす。

しかし、それでいながら合宿の「レスト」の日には、土砂降りの中一人で山道へ峠ジョグを敢行するという恐るべき精神力。故障などお構いなしにとんでもない距離を走り込む豪傑さ(靴も変えずに)。

まさに「野生」の香りのするワイルドでたくましいランナーでした。

酒もギャンブルも走りも全てにおいて無敵のランナー

3人目は先のツイートに登場した、大学の先輩。

タイム的には5000mが15分一桁と、それほどインパクトのある実力ではないですが、ランマニアの入学時は部内最速のランナー。

すでに紹介したように、彼も靴を変えず(買えず)、バイトで稼いだお金を飲みとギャンブルに注ぎ込み(もちろん生活費にも当ててましたけどね)、徹夜明けでもインターバル・ペース走を難なくこなす、一年生の我々には衝撃的すぎる最強ランナーでした。

強さの正体は欲求に素直になること

そして最後の4人目は、先に紹介したブログ「生真面目ランナーより気まぐれランナー」の中に登場する後輩、私の学生時代に出会ったランナーの中では最速の14分36秒で走った彼です。

彼についてはブログを参照してください。

この4人については、本当に「敵わないな」という一言。

一緒に走ってどうしても勝てない、と言うのもありますが、それ以上に「人間」としての「強さ」に敵わない、そんな印象です。

こう言う強さって、何なのだろう、といつも思うのですね。

単に、走るのが速い。タイムがすごい。そんな一面的なことではなく、なんというか総合的な強さ、みたいな。

一つ言えるのは、彼らは皆、「自身の欲求に正直」、「やりたいことをやりたいようにやる」と言う共通点があります。

もちろん、長距離の練習ですからある程度のしんどさはあり、練習に気が向かないと言うこともあるでしょうけど、それ以上に、走りたいように走るし、食べたいように食べるし、あそびたいように遊ぶ。お金も豪快に使う。

とにかく毎日を、生活を、もっと言えば人生を楽しんでるんですね。

我慢とか、節制とか、それこそ自粛とか、そういう印象はほとんどなく、いい意味での「マイペース」。

これ、意外と強くなるために大事なことなんじゃないかな、と最近思うのですね。

自分自身を振り返ると、やはりこうした「豪快さ」「大胆さ」があまりなく、練習にしても「やらなければ」「こうしなければ」といった、どこか窮屈な姿勢で取り組んでいるところがあります。

食べ物についても「ここは我慢しよう」とか「体に悪いしな」「高いしな」とか、好きに食べてない自覚もあります。

まあ、いってみれば小心なんですね。

もちろん、それによりうまくいっている部分もありますが、何かこう「突き破る」ような大きな変化も生まれにくい。

このあたりは、一長一短なんでしょうけど。

いずれにしても「ないものねだり」

自分にないこうした「大胆さ」「豪快さ」は羨ましいと思いますね。