6月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

今月は小の月ということで、月当たりの走行距離は今年度で最も少なくなりました。

というより、先月は31日あったとはいえ440kmも走れていたので、この30日間はかなり距離が抑えられた印象です。

今年度は初めて月400kmを割りました

その要因はとにかくレースが続いたこと。

5月下旬に経ヶ岳バーティカルリミットに出場し、思いのほかしっかりと走れただけにそのダメージが残り、6月に入っても若干距離が踏めずにいました。

最後まで出し切れた結果、ダメージが尾を引きました

そして2周空けてのバーティカル競技、HOTAKA SKYRUN。

走行中の脚の重さから、おそらく経ヶ岳のダメージが抜け切れていない印象で、その中でも最低限の走りはできたものの、徐々に回復が間に合わなくなってきた感覚を得ていました。

走行中の脚の動かなさの割にペースはかなり良く、バーティカルとしてはベストに近い走りができました。

そして今年度序盤のレースとしては、かなり重きを置いていたトラックレースである、関東マスターズ選手権の5000mと1500m。

久々のトラックレース、そして40代最後のトラックレースということで、それなりに手応えを感じて終えたいレースではありました。

5000mも1500mもここ数年では最も冴えない記録となりましたが、久々にトラックレースの楽しさを感じられた選手権でした。

結果は、5000mが16分55秒で1位、1500mは4分38秒でM45の3位と、選手権としては十分楽しめる結果となりましたが、記録が思いのほか振るわず、悔しさの残るレースとなりました。

とはいえ、今にして振り返ると、だいぶレースが立て込んでいて、その中で全開走行を強いられるトラック種目とあっては、その影響は無視できなものであったなと。

トレイルレースのダメージは、もう少し速やかに回復してくれると思っていましたが、特に経ヶ岳のラストはマラソンのラスト並みの努力感であったことを考えると、そう侮れないダメージだったと考えます。

そうした中でしたので、練習の絶対的なボリュームも若干薄くなり、今月は初めて疲労で週末の高強度練習を一回飛ばすことになりました。

レストの日数が1日増えたことで400kmに届かなかったというのと、週末の高強度練習を一週飛ばしたことも疲労の影響が出た月でした。

とはいえ、今月もバリエーションに富んだ練習が組めたことは事実で、今のうちに刺激を入れておきたかったVO2MaxとLTには、かなりの時間を割けたような印象です。

特に、関東マスターズの1500mは久々に「もうこれ以上スピードを上げられない」という限界速度で3分以上走行したわけですので、図らずも解糖系〜VO2Maxと神経系に対して、普段入れられない刺激が入ることになりました。

今月も高強度の練習を最低限取り入れることができました

レースが続いて、そろそろ練習を続けていては疲労が回復しきれなくなってきている感覚はありますが、今年度走行距離が増えたことで、ジョグを継続しているうちに調子が戻ってくる感覚が得られるようにもなりました。

次のレースは、いよいよ7月下旬の富士登山競走、前半戦の重要レースとなります。

疲労を積み上げないよう常に練習を7割から8割程度の力で終わらせることを意識して、調子を維持していこうと思います。

HOTAKA SKYRUN MAEHO VKに出場してきました

こんにちは、ランマニアです。

富士登山競走前のトレイルレース(スカイレース、バーティカルレース)も今回のHOTAKAが最後となります。

もう一戦、菅平も検討しましたが、少し距離が長いのとスケジュールの関係でそちらは回避。

あとは山練と試走を入れて当日に合わせる予定でいます。

さて、そのHOTAKA SKYRUNですが、実はこのレースは初出場。

数年前に武尊山に登山をした際、この山域の素晴らしさを知り、さらにここでレースが行われることにもなり、いずれは走ってみたいと思い続けていたレースでした。

4年前に登山で訪れた武尊山。岩場の多いテクニカルなルート。

当然、2日目のスカイレースが本命で、そちらへの出走も検討しましたが、今シーズン前半は富士登山競走がメインですし、あまり無理して調子を崩したくなかったこともあり、今回も初日のバーティカルだけにエントリーしました。

5月の上田、2週前の経ヶ岳と、今シーズンはバーティカルで比較的良く走れていて、今回のMAEHO VKも5.5kmで累積1000mと、上田にそっくりなコース設定であったため、ここまでの戦略を踏襲して、堅実に走りたいところでした。

しかし、経ヶ岳の快走から若干疲労が抜けずにいて、練習中もなんとなく脚のだるさが気になる状態がレース前からありました。

さすがに、経ヶ岳ほどのパフォーマンスは発揮できる感覚はなく、疲労がありながらも大崩れしないで最後まで走り通す戦略でレースに臨みました。

標高1000m付近のレース会場は快適そのものでアップもサッカーグランドを利用して気持ちよく走れました。

今回のコースは、最初の1kmほどがロード登り。続いてやや背丈の長い芝のゲレンデ登り、大きめの石が混じるダートコース、その後再びゲレンデ登りと、4km地点まではトレイルではなく走れる登りが続くコースです。

この「走れてしまう」登り区間は、どのレースでもオーバーペースになりがちな部分で、今回もウェーブスタートで後ろから迫られる焦りから、若干ペースが上がってしまった感覚は得ていました。

また、疲労感がずっとあったため、楽をするとすぐにペースが落ちるのではないかという不安から、若干努力度を上げながら走り続けた印象です。

画像で見えるよりかなり急な上り坂。富士登山競走のリハーサルとしては絶好のコースでした。

それでも、これまでの2戦と同様、呼吸のキツさを指標として、大体50分から60分間走り続けることを念頭にキツさをコントロールし、勾配が急になるゲレンデの終盤はストライドを狭めてしっかりと歩きで登って行きました。

1回目のゲレンデ終盤はこのような砂礫が多い急勾配の斜面。つま先を地面に刺す感覚で力が抜けないよう気をつけます。

この時点でもまだもう一度ゲレンデ登りがあり、さらにその先に本格的トレイルが始まります。

元々脚のだるさがあった中で、さらにこの時点でもかなり脚を使った印象があったため、正直この段階では次のセクションで後ろからくるライバル選手には追いつかれると予想していました。

しかし、この後次のゲレンデまでにあるつなぎのロードでは思いのほか走れたため、まだまだ力は残っていることを確認できました。

2度目のゲレンデまでにもう一度ロードがあります。ここはしっかり走らなければなりません。

そして2度目のゲレンデ登り。

ここの傾斜は一度めのゲレンデよりも若干緩く、時折走りを混ぜながら、リズムよく登ことができました。

ただ、このゲレンデからは山頂も見え、肉眼での標高差に圧倒されることから、まだまだ抑えなければならないと気持ちを切り替えました。

帰りに下りながら撮影した2度目のゲレンデ。距離は長くとも若干傾斜は緩やか。遥か彼方に先程のロード区間が見える。

ゲレンデ登りが終わると、いよいよ最終局面であるトレイル区間が始まります。

ようやく山レースらしくなってきますが、ここまでですでに4km。

残り1.5km、岩場を含む急斜面トレイルを一気に駆け登ります。

ようやく始まったトレイル区間。後方に見えるのがフィニッシュ地点である前武尊山山頂

もう結構脚には来ていて、トレイルの急登では止まってしまう予感がしていましたが、いざ山に入ると思いのほか脚は動き、力強く斜面を登れ、時には走りも入れることができ、今までのような終盤ペースがガタ落ちする感覚は最後までありませんでした。

標高が2000mに近づき、呼吸もかなりキツくなってきましたが、それでも脚は動かそうと思えばしっかり動き、鎖場も腕の力を使うことで脚を休ませながらリズミカルに登っていくことができました。

よじ登り区間があるのもスカイランニングでは当たり前。鎖はどちらかというと下りで必須でした。

ラスト500mの表示の時点では流石にもう肉体的には限界が近づいていて、後は気持ちでどこまで登り続けられるかというところでしたが、ここからは例の4月から継続している200mのレペの感覚を思い出し、苦しいながらも体を動かし続けるという状態に頭を切り替えました。

先週にはVO2Maxペースでの練習をしていたこともあり、呼吸が上がってキツくなってもそのまま脚で押していける状態は健在で、最後の緩斜面は走り通してフィニッシュすることができました。

「前」とつくだけあり地味な前武尊山山頂。標高は2000mを超え、ひんやりとした空気は快適でした。

タイムは手元の時計で52分台。

前年大会の優勝者、宮原さんが48分台だったのでかなりの好タイムに気をよくしましたが、下山後に知ったところでは今年の優勝は47分台、2位も48分台とかなりのハイレベルな争いだったようです。

昨年であれば2位のタイムでも、今年は5位の入賞ラインにギリギリ滑り込むのがやっと。

数年前は宮原さんが44分台という異次元の速さで登っていたことを考えると、去年は全体的にコンディションが悪かったのかもしれません。

とはいえ、これまで一度も勝てなかったJSAのメンバーにも初めて勝つことができ、過去の記録を見ると52分台はかなりの上位の記録であったため、今回疲労を感じながらも今持てる力を全て出し切れ、5月から感じていた走力の向上も改めて実感できたレースとなりました。

50分切りは異次元の速さなので今回の記録であれば大満足です。

5月から続いたバーティカルシリーズもひとまず今回で一区切りです。次回は7月の本番、富士登山競走になります。

富士登山競走は、コース特性としては紛れもなくバーティカルなのですが、距離と累積標高差、そして到達標高どれもがあまりにも桁違いですので、これまでのような感覚では全く歯が立たないのですね。

走行時間もほぼマラソンですから、練習としては今後少しロング走なども入れなければならないと感じています。

昨年よりも有酸素能力は高まったと実感していますし、解糖系もだいぶ使えるようになった印象ですから、それらをもう少し長時間継続できる能力を高めていく必要があると考えています。

その前に、来週は40代最後のトラックレースとして、5000mと1500mが待っています。

ちょっと疲労がありますが、久々のトラックレースを存分に楽しみたいと思います。

年代別ではなく総合で5位に入ったバーティカルレースは今回が初でした。

5月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

5月もあっという間に終わり、今日から6月です。

今年の5月は例年よりも涼しい感じがして(本当にそうであったかは不明)、練習をする朝と夕方はかなり走りやすいコンディションが多かった気がします。

5月は当初から若干走行距離を増やそうと考え、いつもの通勤コースで行きのみ距離を伸ばし、1週間で走る距離の微増分を積み上げていくようにしてみました。

週6日の練習で考えれば、平日の4日を15km平均で走り、週末の2日を20kmずつ走れば合計100km。4週間でちょうど400kmになりますので、30日、あるいは1ヶ月で考えれば軽く400kmを超える走行距離を踏める計算となります。

本当は、週末2日を30kmずつ走り、500kmに乗せたいところではありますが、今の体力ではそれは確実に無理ですし、故障もしてしまいます。

なので、現時点では、まずは安定して毎月400kmを超えられるように、日々の練習は回復の間に合う15km程度。さらには高強度の練習も週1日。週末も多くて20kmずつ。という確実にこなせる量で練習を続けることにしました。

板橋シティマラソンの疲労を抜いた後の4月から、こうした意識を続けてきたのですが、気づくと週末のインターバルやテンポ走のペースが以前よりも上がっていることが多くなりました。

一番驚いたのが、4月終わりから5月前半にかけて、1kmのVO2Maxペースの練習で、3分一桁台が出始めたことでした。

ここ数年、1kmの全力走のタイムがどんどん遅くなってきていて、去年はかなり本気で走った際、3分15〜18秒かかってショックを受けていたところでした。

加齢の影響なのか、もうこういったペースで走る力はどんどん衰えていくのだな、と半ば諦めかけていたところでした。

ところが、4月以降、VO2Maxのペースだけでなく、LTペースにしても楽に走ったマラソンペースにしても、昨年までよりもワンランク上がった気がして、気がつくと40代前半の頃の練習ペースで走れる日が増えてきたのですね。

そんな体の変化を感じている中での、上田バーティカル、経ヶ岳バーティカルリミットでのPB。

ペース配分を意識したとはいえ、それでも無理をせずともPBが出せたことに少なからず手応えを感じていました。

終盤まで力強く走り切れた上田バーティカル
6年越しのリベンジを果たした経ヶ岳バーティカルリミット

そして、今日の練習では久々の1km×3のVO2Maxインターバル。

余力を残しながら、3分16秒、13秒、10秒と、これもここ数年できていなかったペースで完遂することができ、調子が安定してきたことを実感したところでした。

こうした、調子が上向いてきた要因をどう考えるか、走りながらあれこれ思いを巡らせていたのですが、最も大きな要因は、やはり数ヶ月単位で走行距離が増えてきたことが大きそうだなと。

長距離種目は、一定のペースでできるだけ長く走ることが必要になるため、同じペースが少しでも楽にならなくてはなりません。

つまり、効率の良いエネルギー供給が行われなければならないわけで、そのためには有酸素能力の向上は必要不可欠となると考えています。

ですので、毎日地味ではありますが、少しずつ距離を伸ばして走ることを継続し、それを数ヶ月続けているうちに、代謝系や血管・循環系が少しずつ適応してきたのではないかと考えました。

二月続けて400km超えは初ですし、先月はついに442kmまで距離が伸びました

もう一つの要因は、4月以降、週末の高強度練習の最後には、どんなにきつい練習をこなした後でも、必ず200mを(全力走行でない)解糖系を使うくらいのペースで数本走る取り組みを続けてきました。

本練習は、せいぜいLTとかVO2Max程度のペースですから、解糖系を使うペース、筋の使い方とは少し違ってきます。

なので、きつい練習をやったとしても、最後の200mはいわゆる「別腹」なのですね。

これを入れ始めてから、LTやVO2Maxのペースが楽になってきた気がしていて、さらにはトレイルの急登の歩きにも余裕が出てきた気がしています。

こうした、有酸素系の基礎となる力と、それを利用しての糖代謝能の融合がこの2ヶ月で徐々に進み、以前のように余力を持ってペースを維持できるようになってきたように思います。

5月は全体的な距離も伸びた上、定期的に高強度の練習も継続できました

さて、6月には久々のトラックレースがあります。関東マスターズで、数年ぶりの1500mと5000mに出場する予定です。

今季前半の大きな目標は富士登山競走ですが、このトラックレースもそれなりにしっかりと走りたいレースとなっています。

40代の前半には、1500mは4分10秒台、5000mは15分台でギリギリ走れていましたが、流石に今となってはその記録を出すことは難しそうです。

とはいえ、今回のトラックレースはおそらく40代最後のトラックレースとなるはずです。

この10年間で自身の走力がどれくらい変化したか、それを確認してみたい気持ちもあり、できるだけ良い状態でレースに臨みたいと思っています。

トレイルはレースのみの走行距離。それでもPBで走れたことで平地での練習の重要さに気づいた月でした。

4、5月と400kmを超え、体力、回復力もだいぶ向上した気はしていますので、練習やレースからのリカバリーが以前よりも早くなった気がしています。

なので、6月もさらに距離を伸ばして練習を継続することもできそうではありますが、今月もレースが入っていますので、あまり気負いすぎず、調子に乗らず、とにかく故障をせずに練習を継続することを第一目標にして、練習を欲張らないようにしたいと思います。