3月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

いよいよ3月も終わり、4年半ぶりのフルマラソンとなる長野マラソンが迫ってきました。

フルの準備には最低でも半年は欲しかったのですが、残念ながら12月に軽い故障をしてしまったことで、本来ひと月ほどは続けたかったロング走を取り入れた練習サイクルが、結局1週しか取り入れられなかったことが悔やまれます(とはいえ、4週続けたら故障していた可能性もありますが)。

それでも、昨年10月以降では、30km以上走るロングジョグorロング走の頻度がおそらく過去最高で、先日走ったロングトレイルの感じでは、だいぶ距離耐性が培われてきたかなと言ったところです。

4時間半、ほぼ休まずに走り続けたトレイルでの疲労感が、以前よりもかなり軽くなりました。

今更じたばたしたところで、長距離を走る脚の耐性は急には改善しないので、ひとまず今の段階でどの程度フルが走れるか試してみたいと思います。

今月は中旬に駅伝が入ったことで、一度VO2Max域に刺激が入りましたが、その結果、本来30km以上のジョグをやる機会が1日削られ、月の走行距離としては12月以来最低となりました(レースの前後で1日ずつレストを入れたのも大きい)。

月一で入れている3連休を除くとレスト日は5日。

とはいえ、今月はジョグ以外の中強度以上の練習を入れながらも週100kmを超えた週が続き、一定期間で見ればそこそこの負荷を体に加えることのできた月ではありました。

今月はLT域(本来ならLT1程度をもう少し入れたかった)を中心に練習を組み立てましたが、レースではVO2も入り、トレイルのジョグでは終始心拍数が160前後で維持されていたので、かなり幅の広い有酸素能力に刺激を入れられた気はしています。

緑色の「Mペース」は実際にはダニエルズのMペースよりも30秒ほど遅いペースです。

振り返ると、フルに参戦して15年になりますが、ここまで「疲れない脚」になったのも初めてで、できればこの状態でもう少しフルに特化した練習を続けられればよかったなと、少々の欲が出てきているのも事実です。

しかし、そうしたことも常に「故障との兼ね合い」がついてまわるテーマなので、現状大きな故障をせずに今の練習が続けられていることを考えれば、今の練習サイクルが自身の体の強さや耐性に見合ったものなのかもしれません。

言ってみれば「身の程にあった練習」という、長距離ランナーを長く続けるには大事な要素ですね。

絶対的なボリュームだけで見れば、もう少し量を増やしたい時期はあります。

今日から月一で入れている恒例のレスト期間です。

今回、実は疲労感があまりなく休む必要性を感じていないのですが、先週痛みのあった右土踏まず部分(親指に近いところ)が完治しないので、ちょうどいいタイミングでしっかり休もうと思いました。

自覚症状としてはそれほど重症には感じてないのですが、ここを痛めたのは初めてなので少し予後が心配なところです。

ひとまず3日を目処に休みを入れ、ジョグを再開したところでの状態次第で最後の調整に入ろうと思います。

羽村市駅伝に出場しました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日はおよそ3年ぶりの駅伝への出場となりました。

前回は、このブログを立ち上げて間もない2020年2月の地元駅伝ですから、もうかなりの間駅伝レースからはご無沙汰していました。

実はこの羽村市駅伝、出場オファーがきた時にはまだ発出されていなかった通称「まんぼう」が、開催直前で延長され、正直ほとんど中止になるものと思われていたのですね。

ぶっちゃけな話、それこそ先週に入ってもやらないつもりでいまして、それもあって特にVO2Max域に刺激を入れるでもなく、淡々と4月の長野マラソンに向けてマイペースに練習を積んでいました。

今月は久々にLTやVO2に刺激を入れ、後半では最後にマラソンペースに近い速度でロング走を行って仕上げにしようと考えていたため、先週一月以上ぶりにLTペースでちょこちょこっと走った程度の練習でした。

そんな中、ついに前日を迎え「羽村市本気なんだ・・・」と急遽レースモードに心の準備を整えたというわけでした。

そうしたこともあり、今回の駅伝は3.8kmという「短距離」レースであるとはいえ、全くの準備不足。もうLTペースで軽く流せばいいや、くらいに考えてスタートラインに立ったのですね。

そして、先日購入したADIZERO JAPAN6がキロ3分半以内のペースに対応できるのかどうか、を試せればよく、襷をもらう直前まで、本当にレースに出るのか自分自身でも半信半疑の状態でした。

ところが、いざ襷をもらってスタートすると、脚は動く動く。なんだこれ?と自分でもよくわからない軽快さで、気づくとレースに入り込んでいる自分がいました。

正直に言わせてもらうと、これは確実にADIZERO JAPANのLIGHTSTRIKE Proの反発性能のお陰です。

自分が速くなった要因を、自ら「厚底」に言及するランナーは少ないと感じますが、私自身は、今日反発素材のアドバンテージを明らかに体感しました。

もう一度正直に言わせてもらうと、これはすごい。

とはいえ、この状態であってもレース展開を作り出すのは自分自身の出力の出し入れなわけですから、そういった「アシスト」を体感しつつも前のランナーとの差、残り距離、そして自身の「きつさ」から算出された「最適ペース」を探ることにしたのですね。

スタート前は「3分20秒で行ってもそこそこ形になるな」と思っていたので、その辺りを目安にしていました。

ところが、それくらいの意識で走ったところ、前を走る高校生(結構強豪校)との差がほとんど開かないので「これはもしや」と自分の体感ペースを疑い始めました。

予想通り、入りの1kmが3分09秒前後。

当然、そこそこの苦しさはあるもののいっぱいいっぱいな感じはなく、ひとまず前との差が開かないように視線は前のランナーから離さないようにしました。

1.5km過ぎから一気に下る坂道が続きます。

ここで、前の高校生の姿が明らかに大きくなり、更にはその先を行く白バイ(実はトップじゃなかった)まで見え、これはもしかするともしかするぞ、と急に元気が出ました。

3km手前で高校生をとらえます。

ところが、一気に下りを駆け抜けたせいか、左足のふくらはぎにちょっと危ない張りが出始め、ここで一旦ペースダウン。

幸いその後の上りで張りが消えたためことなきを得ましたが、後からわかったことは、ここのタイムロスで区間賞を逃したのでした。

脚の無事が確認できたところで、ラスト800mで前を行く白バイを追います。

400mほど走ったところで一気に追いつき、ついにトップに立ちました。

しかしそこは若い中学生。ここからの粘りは流石の走りで、しばらく食い下がりました。

ここで、脚のこともあるし中学生は部門外だから負けてもいいや、のモードに入り、結局最後のスパートでは中学生に抜かされ、一般の部1位でゴール!

と思いきや、実はその白バイは第2集団用で本当の1位はとっくの先にゴールしていたことが発覚(しかも区間賞)。

結局「その気になって」いたことによる勘違いモチベーションだったわけですが、結果的にそれが好走につながったのでよしとしました。

最終結果は区間2位で、全区間共通の総合成績でもおそらく3位くらいには入れていたと思うので、自分としては上出来な結果でした。

今回のレースに臨むにあたり、実はもう3ヶ月ほどVO2Maxに刺激を入れる練習はしてなかったのですね。

先月は週1のロングジョグと150mレペティションのみ。

その前の月も、週1のLT域が中心。

そしてその前は故障でほとんど走れず。

しかし今日のレースは確実にVO2域のペースです。

自分でも驚きなのですが、ここに長距離トレーニングの重要なポイントが隠されていると思うのですね。

これについてはまた機会を改めて考察していきたいと思います。

それにしてもイマドキのシューズはすごいわ。

ADIZERO JAPAN 6 を購入してみました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は久々にシューズレビューです。

前回は、同じくアディダスのSL20という靴を、普段のジョグ目的で買ったものの、あまりにも「本気シューズ」であることが発覚し撃沈した、という記事でした。

そして今回は、来週に控えた久々のロードレース(駅伝)と、4月のフルに向けてレース用シューズをどうしようか検討したのですね。

メインはもちろん4月の長野マラソンなので、そこを目的としたシューズ選びで、当然かつての匠戦みたいなガチな薄底ではなく、そこそこのクッション性のある靴を考えていました。

来週の駅伝は、それの「試走」的な位置付けなので、確かにVO2域で走るには重すぎる靴になってしまうのですが、脚を守るためにもフル用の靴で慣らすのもいいかな、と思ったところでした。

ランマニアがフルマラソンに参戦した頃は、アディダスの初代アディゼロジャパン(まだブーストフォームも未搭載)が一世を風靡した頃で、当時は数世代この靴を履き続けフルのPBを更新していきました。

いわば、自分にとってフルマラソンのレースシューズはアディゼロジャパンシリーズなんですね。

何足買ったか覚えきれないほど購入し続けた、アディゼロジャパンシリーズ(写真はブーストフォーム内蔵型)

なので、今回も当然、同じくジャパンシリーズ、と思ったのですが、昨年あたりからアディゼロシリーズの大リニューアルが始まり、ほぼ全てのモデルが「厚底化」(下手したらカーボンプレート内蔵)してしまったのですね。

個人的に、これまでのトレーニングの効果を検証するにはできれば条件を揃えて、あまりアシストのない靴で走りたいという、頭の硬いおっさんみたいなこだわりがあるので、ここは正直悩んだところでした。

ただ、もうここ最近の流れを見ていると、確実にシューズの高性能化は避けて通れず、これまでも時代によってシューズが進化をしてきたことを考えると、これも当然の流れなのかな、といよいよランマニアも年貢の納め時と、諦め始めてはいたのですね。

ただ、あまりにもアシストの得られる「反発フォームてんこ盛り+カーボンプレート」にいきなり「寝返って」しまうのもどうかと思い、今回はまず手始めにカーボンプレートなしのモデルを検討したという経緯がありました。

そこで白羽の矢が立ったのが、なんと偶然にもまたもやADIZERO JAPAN だったのですね。

大リニューアルを果たしたJAPAN6。ただし、ロゴは「ASIOS6」なので、事実上コンセプトは別物。

そして、今日、どの程度のスピードに乗れるか試そうと思い、LTペースの練習に初めて下ろしてみました。

ところが、アスファルトのサーフェスに脚を下ろしての第一印象は、意外にも「薄っ!」というものでした。

アスファルトからの距離感覚と足裏に伝わる硬さなどは、どちらかというと全面LIGHTSTRIKEフォームのSL20に近い感じです。

ただし、前足部に搭載されているLIGHTSTRIKE PROフォームが相当に「効いて」いて、若干フォア気味な接地であるランマニアの走りでは、接地のたびにグイグイ前に「走らされる」感覚があります。

これはちょっと体験したことのない感覚です。

見るからに「厚」なミッドソールですが、意外にも履いた感じは路面を感じられる厚さ。存在感を主張するLGHTSTRIKE PROフォームがこれまでのJAPANシリーズとの違いを際立たせます。

実際、LTペースで走ってみると、これまでのシューズとは別物感を感じます。

今日は若干調子が悪く、脚の動きも悪かったのですが、どうもこの PROフォームの反発が強すぎて、勝手に脚が「動かされる」感覚があるのですね。

疲れがあるので、あまり速く走りたくないのですが、無理やり動かされる感覚。

ああ、これは確かに「アシスト」をもらってるなぁ、とスーパーシューズの片鱗を感じさせる体験です。

現状、アディダス最強のADIOS PRO2とかでは、全面PROフォームでかつカーボンプレートですから、そのアシスト量は相当なものであろうと予想されました。

ただ、今日はあまり調子が良くなく、脚が止まってくると、ほとんどこのアシストは得られない感じがしましたので、いわゆるスーパーシューズほどのアシストは得られてないのではないかと予想しました。

足裏のグリップは前足部のコンチネンタル素材が最強です

また、重量がそこそこあり、レースシューズに使用するには、もしかすると重さが気になってくるようにも思いました。

この辺りは、そもそもレースを想定していないことから、当然といえば当然かもしれません。

厚底+カーボンでも200gを切る靴がザラな現代において、236gはレースに使うには重めです

とはいえ、過去のJAPANシリーズも同程度の重量だったことを考えると、意外とこの6世代目は、正統に進化した後継モデルと考えてもいいのかもしれません(カーボン入ってませんし)。

来週の日曜日はこれでキロ3分10秒台で走ってみて、どのような走り心地になるか改めて試してみたいと思います。