こんにちは、ランマニアです。
ここ数日、Twitterの方では学生時代共に競技に取り組んだ「破天荒な」ランナーたちを思い出して、立て続けに呟いていたところでした。
初めにお断りしておきますが、ランマニア的には「クズ野郎」は褒め言葉です。
性格的にどうしても真似することのできない、類まれな「いい加減さ」を備え、それでいて「やる時はやる」タイプのランナー。
残念ながらランマニアはどちらかというと「生真面目ランナー」(以前の記事参照)なので、こうした「気まぐれランナー」タイプには、ちょっとした憧れを感じるのですね。
破天荒4傑
ランマニアの高校、大学の陸上部時代、この人には絶対勝てない、という忘れられないランナーが4人ほどいます。
そして、これは偶然なのか必然なのか、この4人は皆、ランマニア的には相当な破天荒だったのですね。
ランマニアの学生時代は、毎日ちゃんと練習をする。練習前には入念にストレッチをし、アップからダウンまでとにかく黙々と集中して取り組む。靴は故障しないように定期的に新調し、常にクッション性能が高いものを履く。早く寝る。試合前は余計なことをして疲れさせないようにする。食べ物に気を配る。
こんな「模範青年」。
ところが、この4人は、そんな生真面目な私を嘲笑うかのように、とにかく多くの面が「いい加減」。
いや、「いい加減が良い加減」などと肯定できるようなレベルではなく、もう本当にあらゆる面で自分とは違いすぎる、ある意味ぶっ飛んだランナーたちでした。
5000m県ランキング1位2位の最強コンビ
はじめの2人は高校の先輩。
この2人は、当時、厚底もスーパーシューズもない時代に珍しかった「高校生で14分台」と言うのを、2人揃って成し遂げたランマニアにとって伝説の先輩たちです。
スポーツ推薦などない「ただの」県立高校において、二人の14分台、しかも40秒台と言うのはまさに「偉業」以外何ものでもありませんでした。なんといっても、当時の県ランキング1位と2位ですから。
しかし、本当の「偉業」はその彼らの競技に対する取り組み方。
県内トップの14分41秒を出した一人は、もう自分の欲求に素直に生きる、まさに我が道をいくタイプ。
そこそこ「意識の高かった」部内にあって、練習後の帰り道ではただ一人カップ麺を買い食いし、暗黙のルールで「自粛」していた炭酸飲料を堂々と飲む。
でも、なんといっても県内1位ですから誰もそれを指摘できませんよね、当然。
もう一人の14分台、こちらも47秒で県内2位の彼もまた「破天荒」。
まず靴を変えない。
本当にボロボロのシューズをいつまでも履いていて、ロングジョグからインターバルまでなんでもこなす。
しかし、それでいながら合宿の「レスト」の日には、土砂降りの中一人で山道へ峠ジョグを敢行するという恐るべき精神力。故障などお構いなしにとんでもない距離を走り込む豪傑さ(靴も変えずに)。
まさに「野生」の香りのするワイルドでたくましいランナーでした。
酒もギャンブルも走りも全てにおいて無敵のランナー
3人目は先のツイートに登場した、大学の先輩。
タイム的には5000mが15分一桁と、それほどインパクトのある実力ではないですが、ランマニアの入学時は部内最速のランナー。
すでに紹介したように、彼も靴を変えず(買えず)、バイトで稼いだお金を飲みとギャンブルに注ぎ込み(もちろん生活費にも当ててましたけどね)、徹夜明けでもインターバル・ペース走を難なくこなす、一年生の我々には衝撃的すぎる最強ランナーでした。
強さの正体は欲求に素直になること
そして最後の4人目は、先に紹介したブログ「生真面目ランナーより気まぐれランナー」の中に登場する後輩、私の学生時代に出会ったランナーの中では最速の14分36秒で走った彼です。
彼についてはブログを参照してください。
この4人については、本当に「敵わないな」という一言。
一緒に走ってどうしても勝てない、と言うのもありますが、それ以上に「人間」としての「強さ」に敵わない、そんな印象です。
こう言う強さって、何なのだろう、といつも思うのですね。
単に、走るのが速い。タイムがすごい。そんな一面的なことではなく、なんというか総合的な強さ、みたいな。
一つ言えるのは、彼らは皆、「自身の欲求に正直」、「やりたいことをやりたいようにやる」と言う共通点があります。
もちろん、長距離の練習ですからある程度のしんどさはあり、練習に気が向かないと言うこともあるでしょうけど、それ以上に、走りたいように走るし、食べたいように食べるし、あそびたいように遊ぶ。お金も豪快に使う。
とにかく毎日を、生活を、もっと言えば人生を楽しんでるんですね。
我慢とか、節制とか、それこそ自粛とか、そういう印象はほとんどなく、いい意味での「マイペース」。
これ、意外と強くなるために大事なことなんじゃないかな、と最近思うのですね。
自分自身を振り返ると、やはりこうした「豪快さ」「大胆さ」があまりなく、練習にしても「やらなければ」「こうしなければ」といった、どこか窮屈な姿勢で取り組んでいるところがあります。
食べ物についても「ここは我慢しよう」とか「体に悪いしな」「高いしな」とか、好きに食べてない自覚もあります。
まあ、いってみれば小心なんですね。
もちろん、それによりうまくいっている部分もありますが、何かこう「突き破る」ような大きな変化も生まれにくい。
このあたりは、一長一短なんでしょうけど。
いずれにしても「ないものねだり」
自分にないこうした「大胆さ」「豪快さ」は羨ましいと思いますね。