雨にぬれても

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は雨の中のランニング。

これからの時期、どうしても雨天での練習が増えてきてしまいますね。

残念ながら、陸上競技は「全天候型」競技場でやる競技ですので、基本、どんな天候でもできてしまうスポーツなのですね。

正直なところ、ランマニアも雨の中走りに行くのはあまり好きな方ではありません。

ただ、経験上、雨を理由に練習を休みにしたこともあまりないのも事実です。

あまりにもひどい土砂降りや、気温の低い時の大雨なんかでは迷わずレスト確定ですが、大抵の雨なら、まあ普通に走ってしまいますね。

職場などでは、雨の日なんかはよく「今日も走るの?」と聞かれ、「ええ、もちろん」と答えると、「すごいなぁ、偉いなぁ」とか言われますが、意外と当の本人の意識としてはすごくもなければ偉くもないんですけどね。(多くの人は「苦痛に耐える」ことを「偉いこと」と捉えている)

では、なぜ雨でも走るのか。

これは、雨でも走る、と言うよりは、休む予定ではないから走る、といったほうがしっくりくると思います。

もちろん、1日、2日ズレたところで大した影響のない程度の練習計画ですから、予定を変更して休んでしまっても全く問題ないのですが、まあ元気なら走りに行くか、くらいの感覚です。

ただ、雨天時はそれなりのリスクがあるのも事実です。

冷えて風邪を引く。

滑って転ぶ。(経験あり)

視界が悪く、車に見落とされやすい。

などなど。

こうしたリスクとトレーニングをする意義とを天秤にかけて、走った方がいいかな、それでも走りたいと思うか、と考えて決行するか否かを決めているところはあります。

最もハードルが上がるシチュエーションとしては、「仕事終わり」「空腹感」「寒さ」そして「雨」と言う状況でしょうか。

仕事終わりで頭が疲れている。空腹感を常に感じ何かを食べたい。寒さはそのものが生理的にしんどい。

まあ、いってみればこの辺りは「苦痛」なわけですよね。

しかし、では「雨」ってなぜ嫌なのでしょう。

部屋の中で外の雨を見ていたってなんとも感じないわけですから、雨が嫌悪刺激というのは、実はよく考えるとおかしな話ですよね。なぜ雨の日は走りに行きたくないのか。

この理由の一つに、人間が感じる「刺激」に対する嫌悪感、と言うものがあると思っています。

雨のように、冷たい物体が体に突然付着し「冷たい!」と感じるのは、人間の危険察知センサーが働くことなので、なんとなく「不快」なんですよね。

さらに、乾いた靴の中に冷たい雨水がじわじわと染み込んでくるあの感覚も、同様です。

こういった、不快な刺激が雨に対して「嫌悪感」を感じる原因なのではないかと考えています。

一方、人間にはもう一つ、そうした「刺激」や「変化」に「慣れる」仕組みも備わっています。

基本的に、人間はあらゆることに「慣れ」が生じると言われていて、特に「不快感」とか「恐怖刺激」などは、だいたい15分も晒されていれば慣れてしまうと言われています(エクスポージャー:曝露、なんて言われていますね)。

例えば、クモ恐怖症、なんて言うものが実際にあるのですが、その治療法として、段階的にクモを見つめる時間を伸ばしていく、と言うものがあります。

ランマニアも、夏になると部屋に突然現れるあの「黒いもの」に恐怖を感じるのですが、「がなんばれ!15分だ!」と言い聞かせて、なんとか「彼」と対峙するのですね。

すると、不思議なことに、見つめているうちに次第に「彼」に対する恐怖心が薄れていくのを感じます。

これ、騙されたと思って実践してみてください。

15分、長いですが、途中でやめてはいけません。15分間は「格闘」してください。間違いなく怖さは減っていきますから。

話は逸れましたが、とにかく、人間はこうした恐怖や不快感には「慣れる」仕組みが備わっているため、今日のような「雨に濡れること」についてもその仕組みを利用すれば、確実に不快感を消し去ることができます。

なので、皆さんも経験済みだとは思いますが、雨がざんざん降っていても、意を決して「エイヤー」と外に走り出してしまうと、まあ、最初は「やっぱ冷たい、やめりゃよかった」と感じはしますが、もう後戻りはできないわけですからそのまま走り続けてしまいますよね。

すると、だいたい20分も走っているうちに、体に降り注ぐ雨も気にならなくなりますし、体も温まってくることで季節によってはむしろ快適にすら思えるようになってきます。

時々、水溜りに「着水」して「新たな刺激」に困惑することもありますが、そんなのも「一発」経験してしまえば、もうどうでも良くなります。

ちょうど、恐る恐る川で水遊びをしようと浅瀬に入り込んだ子供が、友達に水をかけられて一気に濡れてしまったら、もうどうでも良くなって最後は全身ずぶ濡れで泳いでしまう、と言うような状態。

とにかく、余程寒くてひどい土砂降りであったりしない限り、雨の不快感は「最初だけ」と言うわけです。

そんなことで、今日も朝起きた時はものすごい横殴りの雨で「はいレスト確定」だったのですが、昼過ぎになるとなんとなく体がウズウズしてきてしまい、結局走りに行ってしまったという始末です。

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