「いきなりスタート」はありか

こんにちは、ランマニアです。

だいぶ更新が空いてしまいました。

10月のレース月間中はなんだか訳のわからないハイテンションで、それが終わってしまったところで急に気が抜けたというか一息ついたというか、とにかくしばらく放心状態でなんとなくジョグをして過ごす日々が続いていたのですね。

最後のレースとなった烏帽子スカイラン以降は、ひとまず1週間休養期間として完全休養3日に軽いジョグを4日と設定して脚を休ませました。

こういう休養期間は脚の筋繊維については休まるのですが、レース期間中にレースのたびに出力を上げて筋力を発揮し続けた中枢神経系、つまり脳の方は意外と遅れて疲労感が出るものなのです。

ランマニア的には、だいたいレースの翌週あたりにその疲労感が出る印象で、今回も休養期間に設定した週の終わり頃になんだかかったるいような感じの疲労感が出始めていたのですね。

こうなると脚は軽くて一見調子が良さそうに感じるのですが、実際走り出すと初めの脚の軽さがあまり長続きせず、思ったよりも早く脚に疲労が出始め、思うようにペースが上がらない状態に陥ってしまいます。この疲労状態にはまってしまうと、比較的長期間にわたり調子が悪化するので注意が必要です。

今回も、ダニエルズ練を再開しようとした烏帽子が終わった1週間後の状態がまさにそうで、脚は軽くてペースが上がるのに、なんとなくかったるい感じがして早く練習をやめたいような状態になっていました。そんな中で、最初のQデーが水曜日にやってきました。

この週は仕事も詰まっていて、メンタル的にもかなり一杯一杯の中、TペースとHペースとRペースを一度に織り交ぜる脅威のインターバル練習を迎えなければならない絶望的な週でした。

そんな中でしたから、練習当日も気持ちが後ろ向きで、アップの時から走ることに気持ちが入らず、「こりゃ久々にDNFだな」と嫌な予感がしたものです。

さて、結局この日の練習は予想通りペースが全く上がらずTペースがMペースに、HペースがTペースに落ち、目的の練習にはなりませんでしたが、その分設定された本数は初めてこなすことができ、まあ完全に自己満足ですが「やり切った感」は残った練習でした。

今日の話題は、実はこの練習の時に初めて試したことがあり、果たしてこの試みはどうなのよ、という話なのですね。

ランマニアは、もう中学時代からの半分儀式みたいなルーチンになっているのですが、いわゆるポイント練習、あるいはスピード練習と一般的に言われている練習をする前には必ず「流し」(これは昭和ランナーの言い方?)、つまりウィンドスプリント(WS)を数本入れてから走る習慣がありました。いえ、ほとんどのランナーの皆さんはこれをやっていると思います。

これは多分エビデンスもしっかりあると思いますが、要はいきなりVO2Maxくらいのペースで走ろうとしても、人間の体はその動きや動かす速さを作り出すためにまだ脳から抹消までの神経系の経路が未使用のままだと動きがぎこちなくなったり、心拍数も上げていないと心臓がちゃんと動かずに若干酸欠気味になって無酸素的なエネルギー供給系が動いてしまうといった理屈から、目的の練習がこなせなくなってしまうことを防ぐためのものだと理解しています。

なので、ランマニアは、レース前は当然、Iペース、Tペースの練習前も必ず、そしてMペースの練習前ですら流しを入れているのですね。

ところが、先週水曜日のQデーは、最初はTペースから入る練習だったにもかかわらず流し入れずにジョグが終わったらいきなりTペースで走り出してみたのです。多分、こういうことをするのは人生でも数回あるかどうかです。ここ数年では初で。

なぜこんなことをしたのかというと、とにかく頭が疲れていてあまり出力をあげたく無かったのと、流しを入れて脚を使いたくなかった、つまり完遂するために脚を温存したかった、という理由がありました。まあ、それだけ疲れていたのですね。

いざスタートしてみると、意外と脚は動いたのです。結構行けるな、と。

しかし、結局中枢性の疲労がひどく、出力をあげようとしても全く力が入らず、ペースはMペースくらいにとどまってしまいました。

ただ、これは流しを入れなかったことが理由ではないと思っているので(なぜなら、2本目にペースが落ちたので、アップ不足であるならば2本目はペースが上がっているはず)、意外とこれくらいのペースで走るのであれば流しはいらないんじゃないかと、うっすらと感じました。

そして今日のMペースでの距離走です。前回はTペースでの練習で流しを入れなかったので、それ以下のペースであるMペースではもっと不要だと思い、今日も流しを入れずに「いきなりスタート」。

やっぱり思いのほか脚は動き、キロ4くらいかなと思っていたらかなり余裕を持って3分51秒で1kmを通過。疲れている時などは、流しを入れても4分近くかかることはザラなので、やはりこれくらいのペースであれば流しを入れる必要はなさそうだ、と。

ぶっちゃけ、ここのところQデーの走行距離が伸びてきて時間もかかるようになってきたことはとても大きな問題なのですね。

「意識が低い!」と怒られそうですが、流しって走って戻って走って戻ると意外と時間が取られるもので。

そんな10分程度の時間我慢しろよ、って思われるかもしれませんが、我々サラリーマンランナーは意外と10分20分が1日の中で結構大事になってきて(特に平日は)、平日夜の練習などではできるだけ早く家に帰りたいというのが正直なところなんですね。

今日のMペース走もトータルの練習時間は約100分。休日なのでこれくらいの時間はなんともないですが平日であれば帰りはかなり遅くなります。

そんな中で、流しが入ってしまうとこれよりさらに10分以上時間が取られますから、2時間に迫る練習時間となります。フルマラソンの練習をしている以上、時間がかかるのはある程度仕方がないことですが、あくまで私たちが取り組んでいることは「趣味」なので。

仕事や家庭など日常の生活のことを考えると、やはりそれらとの両立については重要なテーマになるんじゃないかと。

MペースやもしかしたらTペースくらいでも、初めの数分、あるいは1本目くらいを「アップ」と捉えるのであれば、思い切って流しは省きそれを本練習の序盤に代替するという考えもありなのかな、と先週の水曜と今日試してみて考えたところです。

もちろん、5000mとかそれ以下の距離のレースなどでは絶対流しは必要ですし、VO2Maxインターバルも必要でしょうね。

でも、ペースがやや遅く時間もかかる練習の時はもう流しはやらなくてもいいのかな、とここ何日かで考えたことです。

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