つくばマラソンに出場してきました

こんにちは、ランマニアです。

昨日は5年ぶりにつくばマラソンを走ってきました。

5年前は、ちょうど東京マラソンでフルのPBを出した年で、この時も今年と同じ故障明けで練習がままならず、友人のペースメーカーに徹し、サブ3ペースのイーブンペースを維持したレースとなりました。

今回は、その時よりもさらに練習はできていない状態で、そもそもフルのレースを走って良い状態かも微妙な状況でした。

まず、本格的に練習を再開したのが10月になってからで、練習期間としては、延べ一月半ほど。

日々の練習は平均すると10km程度。走行時間は60分。

最大の走行距離は、トレイルを除くと20kmが最長という状態でした。

練習を再開してレースを迎えるまでのトータルの走行距離は、おそらく400kmを超えるか超えない程度。

10月はトレイル以外はただのジョグのみ、300km程度の走行距離でした。

こんな状況でしたから、もう今回のつくばは一定のペースで長い距離を走り切る「距離走」の扱いで十分だと考えたわけです。

そもそも42kmである必要もなく、キロ4分半で30kmも走れればトレーニングとしてはもう十分だったのですね。

なので、スタート前から気分的には楽なものでした。

アップもしないし、初めの10kmくらいまではのんびり走って終盤に備えれば良い、というゆったりとした気持ちで。

想定通り、スタートして10kmまでは、本当にただのジョグで、脚が動くままにただ走るだけ、といった感じです。

ノーアップでしたから、5kmまではなんとなく脚が重く、10kmくらいでようやく自然に脚が前へ前へ動いていく状態になりました。

ペースとしては、意識をしなくても1kmあたり4分20秒〜25秒くらいを維持できました。

10kmを過ぎたあたりでの脚の状態、体のしんどさから、今日はまずまず調子がよさそうだということにも気づき、ハーフまではしっかりこのペースを維持した後は、脚の状態次第でペースアップを検討しても良いかな、と思い始めました。

ところが、あまりにも脚が良く動くので、中間点まで我慢できず、20km手前あたりから徐々にペースが上がり始めました。

中間点までは我慢に我慢を続けて1km4分25秒ペースを維持。
中間点を通過したところから、スイッチを切り替えました。

それでも、中間点を過ぎたあたりで、ちょうど目指していた1km4分10秒台ペースを維持できそうなペーサーが追い抜いていき、そのランナーについていくことにしました。

この人のペースがドンピシャハマってしまい、25kmまでは自分で意識しなくてもペースを上げることができラッキーでした。

30kmすぎでもう一度ペースアップし、サブスリーを狙おうかと思っていたところ、やはり、気が急いてしまい、30km手前あたりから再び徐々にペースが上がり始めてしまいました。

ついていたペーサーも離れてしまい、30kmすぎからいよいよ一人旅が始まりました。

ちょっと早いかな、と思ったものの、もうこのペースでいくしかないと覚悟を決め、1km4分一桁台を維持することにしました。

ラスト10km。

まだ残りは長いな、と思いつつも、このペースを維持するだけを考え、とにかく「精神的に無理をしない」ことを心がけ、あくまでジョグの延長の意識でペースを維持。

それでも、流石に37kmすぎで脚の動きが鈍くなり、倦怠感との戦いになりました。

それまでの努力度とは明らかに様子が変わり、「精神的に無理」をしながらペースを維持し続けました。

完全に脚は止まっていましたが、サブ3というニンジンがぶら下がっている状態では、かなりメンタルの力で苦痛を抑え込むことができました。

1km毎のキロ表示を通過するたびに時計を確認すると、このペースを維持すれさえすればサブ3は確実だな、という状態になっていました。

40km通過。

フルを走った人なら誰でも知ってますが、ラスト2kmというのは本当にきつい瞬間です。

たった2kmがなぜあれほどきついのか。

まあ、体は40kmの時点で既に終わってるんですね。最後の2kmはほぼメンタルの力で無理やり走っている状態です。

そして迎えたつくばマラソン名物、最後の跨道橋。

ラスト1kmで登場するまさしく「ラスボス」。

たった数十mなのに、この坂が登れない。脚が止まる。そんな急坂です。

しかし、今年はこの坂の手前に大きなサプライズが用意されていました。

ランマニアがフルマラソンを始めた今から10年以上前から、つくばマラソンを含む茨城県のマラソン大会には必ず登場していた、あの「ロッキーおじさん」が、まさかの復活を遂げていたのです。

メディアでも取り上げられていた、一度は「引退」を表明していたロッキーおじさん。

41km、しかもラスボスの手前。

復活して登場するタイミングとしては、もうこれ以上ない条件の場所でした。

ここで元気をもらい、いよいよラスト1km。

もう全く動かない脚も、サブ3の目標を目前にすれば、なんとしても動かさねばならず、残りの距離が短くなればなるほど辛くなる体と闘いながら、どうにか競技場に帰還。

5年ぶりのフルマラソン完走。5年ぶりのサブスリーの喜びを噛み締めようと、最後のゲートが見えたその瞬間。

設置されていた大型デジタル時計の数字は、

3:00:00

え?

一瞬何が起こったのかわからず、考える気力もなく、うっすらと頭に浮かんだのは

「そういえば、スタート地点を通過するまで、タイムロスがあったっけ・・・」

という3時間前の記憶。

1km毎にチェックしてきたサブ3ペースは、完全に「ネットタイム」のそれだったのですね。

フィニッシュ後、がっかりはしたものの、ただ「騙されて」いなければ終盤ここまでペースを維持できなかったことを考えれば、まあ「嘘も方便」だったわけで、ポジティブに考えました。

こうして5年ぶりのつくばマラソンは幕を閉じましたが、個人的にはかなり収穫の多いマラソンレースとなりました。

・4月に長野マラソンを棄権して以来失っていたロードレースへの自信を取り戻せた

・最低限の練習でもサブスリー(ネット)を達成することができた

・「完全ネガティブスプリット」でフルを走り切ることができた

・現在の実力に合わせたペース設定で走ることで、フルでもその時点の実力を発揮できることに気づけた

などです。

最近は、トレイルがメインとなっていて、もうロードレースは楽しめないのかもしれない、と弱気になっていました。

そんな中で、今回のフル完走は、もう一度ロードレースでも勝負してみたいと、かつてフルマラソンでベスト記録を出すことに全力を注いできた頃の気持ちを、再び思い出させるレースとなったことは間違いありませんね。

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