こんにちは、ランマニアです。
さて今日はダニエルズプログラム第2週目、2回目の閾値走の日でした。
先週と大違いで走る前から「こりゃ調子いいぞ」な感じで、むしろこれで走れなかったら凹むな、と変なプレッシャーを感じるほど。
これはもう、3日前の400mを終えた時点である程度予測でき、先週と同じ練習をしたあとでも疲労感が全く違ったのですね。
なので、今日までの二日間を同じように過ごせば、先週より調子が落ちることは通常考えられないわけです(まれに調子が急降下することはありますが)。
調子がいい時のバロメーター、って、多分多くのランナーは自身の経験から様々な「指標」を持っていると思います。
ランマニアであれば、朝すっきり起きれる、とか、ジョグのペースがキロ何分程度、とか、です。
そんな指標の中で、結構自分の中で信憑性が高い(信頼性が高い)のは、ジョグにしろMペースにしろ、Tペースにしろ、そしてIペースであっても、走行中にペースを自由自在に操れるときは調子がいい、というのがあります(特に、ペースを意図的に落とせる)。
疲れていればペースは簡単に落ちるだろう、と思われるかもしれませんが、ここ気をつけなければいけないのは、「落ちる」のではなく「落とせる」という点です。
非常に逆説的ですが、ランマニアは、これは大昔から(多分高校時代から)なんですが、「意図的に」ペースを落とせるときは、だいたい調子がいい、と常々感じていたのですね。
ただ、ではなぜそうなのか、というのは実はあまり考えたことはありませんでした。もうなんとなく、ペースを意図的に上げ下げできるときは調子がいいときだよな、くらいにしか思ってなく。
で、今日の閾値走も、13分くらいTペースで走ったあたりで、いつもの「体がしっくりき始める」状態になり、苦しいながらも脚にしっかりと力が入り、ぐいぐい押していける状態になったんですね。こういうときは、まさに「調子がいい」時で。
ですが、そのトレーニングにはその目的があり、そのためのある程度のペース設定というものがありますから、調子が良くてもここでペースを無駄にあげるのは、トレーニングの目的から逸脱することになるのですね。それに、明日もジョグが控えているわけですから、ランマニアの体的にこんなところで無理をする妥当性は何もないわけです。
なので、残り5分くらいのところで、あとちょっとだからぐいぐい行ってみよう、という気持ちにもなりそうになるのですが、グッとこらえ、ペースを抑えるわけです。いや、ちょっと上がり気味だったのであえて落としました。
こういうのが、調子の悪い時にはできないのです。
いや、疲れてるからできないはずはないのですが、どうしても落とせません。
それはなぜか。
本当に逆説的ですが、「余裕がない」からなんです。
もうそのペースを維持するのでいっぱいいっぱい。もうギリギリのところで押しています。だから、落とせない。
正確に言えば、「落とすと、本当にペースダウンするから怖い」のです。そして、一度落とすともうペースが戻らないのはわかっているので、余計怖い。
ですが、調子がいいときは、余力を残してそのペースを維持できているので、別に少しペースを落としたところで焦る必要はありません。ちょっとアクセル踏めばすぐにペースは戻ります。戻せる自信があります。だから、「落とせる」のです。
この「余力」とは何か。
これは多分、ランマニア的にずっと意識し続けてきた「出力」の問題なのだと思います。
例えば、先週の閾値走は結構疲れていたので、キロ3分32秒でも出力は15以上で押していました。15くらいですと、結構無理してるので、少し油断すれば簡単にペースは落ちますね。
ところが、今日のペースは先週よりも圧倒的に速いキロ3分27秒平均でしたが、出力は明らかに低くく、体感的に10は超えている、でも13まではいかない、という程度です。
そうすると、比較的出力に余裕があるので、少しペースを落としてもいざとなれば15くらいまでアクセル開けてすぐにペースが戻せる感覚はあるのです。上げすぎたな、と思えば意図的に出力を下げればいいだけなのです。
これが、ギリギリの出力でペースを維持しているときは、なかなかそれができない。というか、ある程度の出力で走らなければならないほど疲れているので、ペース自体もかなり遅いので、「もう落とせない」となるのです。
この出力の余裕は「心の余裕」でもあり、それが結果的に「一定のペース」を生み出せているわけですね。
これ、ジョグなんかのゆっくりしたペースでもよく見られる現象で、調子いいときは、出力やピッチを調整して、ペースを抑えられますが、疲れてる時って「ペースを抑えるのも疲れる」状態の時があります。ブレーキかけるのすら億劫、みたいな。
そういうわけで、前回の400mもそうですが、今日の閾値走でもペースを比較的自在に操れたので、きっと調子がいいのだろうと思えた次第です。