上田バーティカルレース【記録編】

こんにちは、ランマニアです。

12月に故障したふくらはぎが、結局4月になっても再発を繰り返している中で、ついにこのレースを迎えることになりました。

12月の時点で、まさかこのレースに影響を及ぼすほどの故障になるとは想像もしてなかっただけに、ギリギリまで出走を迷っていたのが本音でした。

ところが、結果は以下の通り。

バーティカル エリート【猿飛佐助コース】   記録 53分50秒 SJS 28位

累積1000mを5kmの距離で一気に駆け上がる「バーティカル」。途中両手を使う「攀じ登り」もあり。

スカイレース エリート【塩尻山城コース】   記録 4時間55秒21(PB) SJS 20位

国内屈指のテクニカルなコース。短い距離で標高を稼ぐためコースのほとんどが急峻な坂道。

4月上旬に再びふくらはぎを痛め、そこから2週間はランを封印。

ただ、今回はこれまでのうちで最も軽症なうちに走行を中止したため、走りさえしなければ確実に回復すると見込み、最低でも上田バーティカルを「歩いて参加」が可能な状態には戻したい、という思惑がありました。

そこで、その2週間のうちに2〜3回は山歩き(状態次第では登りだけ小走り)を入れてみて、脚の状態はどうなるのか、数時間歩く体力は維持できるのか、その辺りを確認しようと考えました。

初めは、累積標高1000mほどの登山をゆっくり行い、脚が問題ないのを確認したのち、次は20km以上の山歩きを数時間かけて行いました。この間は2日ほど空けました。

20kmもの距離ではありましたが、全て歩きで通したため、ふくらはぎにはほとんど負荷をかけることなく、しかも数時間もの間心拍数は120前後を維持できるという発見もありました。今にして思うと、この経験が「基礎体力の維持」に一役買っていたように思います。

その後も、累積標高1500m、2000mと獲得高度を上げ、脚の状態と相談しながら登りでは少しずつランも入れ、心拍数も170近くまで上げられるようになりました。

ただし、ふくらはぎの回復を確実に促すため、これらの「山練習」の間は必ず2〜3日は空けるというマイルールを設定。

また、この2週間はまるまるロードを走ることは控え、2週間の休養を経た後も1日おきに30分〜60分までの時間をキロ7分から、上げても6分までのペースでジョグをしたにとどめました。

脚を痛めて以降の4月の練習内容。3週間でロードランニングは僅かに3回。しかもキロ7分〜6分。

この後、5月は1日に50分ほどキロ6で走ったのみです。つまり、今回の上田バーティカルレースの前3週間は、ロードのジョグを4回、登山やトレイルランニングを5回行ったのみで、正直なところレースになど出てはいけない練習内容だったと改めて感じます。

ちなみに、これ以前の練習はといえば、3月もほぼジョグのみで月間200km程度、2月はファルトレクを少々、Mペース(と言ってもキロ4)を2度入れたのみ、1月はファルトレクを数回入れた以外はほぼジョグで月間300km越えです。心拍数を上げ、LT以上のペースを維持した時間はこの4ヶ月では微々たるものでした。

この4ヶ月間の練習まとめ。LT走を定義する「黄色」はファルトレクがほとんど。

2月以降圧倒的に練習のボリュームが減ってきたことから、今回の上田では「駆け登り」のみの「バーティカル」はまだしも、通算走行距離が25kmを越え、累積標高差が3000mにも及ぶ国内屈指の難コースである「スカイレース」の方は、間違いなく最後まで走れないだろう(故障の再発も含め)という予想のもと当日を迎えたわけです。(以下スカイレースのダイジェスト動画。日本スカイランニング協会制作。)

このコースを無事走り切れたことがいまだに信じられません。

しかし結果は報告の通り。

バーティカルの方はコースの難易度と出走メンバーから考えて、総合31位、SJS順位で28位というのはかなり走れた方だと考えています。

VO2Maxや解糖系など、かなり「パワー系」に振られた競技であり、そっちの練習(例えばVO2ペースのインターバル、時間の長めなLT走)を全くしていない中で、昨年のバーティカル日本選手権(尾瀬岩鞍VK)に近いくらいの結果(集団内での順位位置的な意味で)が出せたことは驚きでした。

そして、小手先のごまかし(今回のような何度か山へ行って練習したつもりになるような)が通用しないスカイレースの方は、さらに意外な結果で、総合21位、SJS順位20位という想像もしていなかった位置で走り切ることができました。

そもそも、このジャパンシリーズに参加するようになってから、30位以内のポイント獲得順位に入ること自体なかなか難しく、始めてしばらくはポイントを取るのがやっとの状態でした。

特に、この上田は屈指の難コースである上に、今回の出場メンバーから考えれば事実上ほぼ「日本代表」選手権に近く、その中で20位というのは自分でも何が起きたかよくわからない状況です。

また、自分自身の中で比較してみても、一昨年に比べ1時間近い記録の更新がありました。

もちろん、ペース配分等かなり意識した部分はあります。しかし、それだけでこの変化はあり得ないでしょう。

ではなぜ、今回「あの程度」の練習でここまでの結果を残すことができたのか。

これについては、次回の【検証編】で詳しく分析しようと思います。

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