レースの距離÷2の法則

こんにちは、ランマニアです。

前回はレースペースの重要性を説きました。

では、練習ではどれくらいの距離をレースペースで走れば良いのでしょう。

これは非常に難しい問題で、ランマニアもかなりの期間試行錯誤しました。

その結果、自分自身の経験からある法則が導き出されました。それは、

レースの距離÷2 の法則

なんのエビデンス(科学的根拠)もありません。単純に、個人的な経験によるものです。ランマニア的法則と言ってもいいでしょう。ですが、私としてはかなり信憑性が高いと考えています。

つまり、普段の練習では、レース本番の半分の距離をレースペースで走れれば、おおむね本番の距離もそのペースで走りきれるようになる、という理屈です。

具体的には、例えば、5000mのレースで15分ちょうどを目標にしたとします。そうした場合、多くの人は「1000mのインターバル」(詳しくはいずれ紹介します。)を5本くらいで行うと思います。高校生などは、7本くらい平気でやります。しかし、それを半分に減らしてもまあ効果はある、ということです。

そんなばかな。そう思われるでしょう。

ランマニアも、学生時代は本数にこだわってこれをやっていました。1本あたり、だいたい3分一桁で5本くらいが目安でした。

しかし、慢性疲労症候群を患ってからは1000mを5本もできなくなりました。やれても2〜3本。つまり、5000mの半分くらいの距離です。そんな中で、目標タイムを次々と更新できた事実があります。

ランマニアは、40代のある年、1年間で5000m15分台、ハーフマラソン1時間12分台、フルマラソン2時間39分台という、好調を維持した時期がありました。この期間レースペースで走った練習は、1000mのインターバルは3分10秒くらいで2〜3本。ハーフマラソンのペースでは3分25秒くらいで7〜8km。フルのペースでは3分45秒で20kmまでしか走っていません。40km走はおろか、30km走ですら入れたことがなく、20km走だけでフルの自己ベストを更新しました。ハーフも社会人ベスト、5000mも社会人ベストでした。

この時に確信したのです。

レースペースの練習は本番の半分までで大丈夫

と。

いや、そんな練習で速くなるならもっと走ればもっと強くなるだろう。そう言われるかもしれません。

その通りです。やれるなら、どんどんやって良いと思います。高校生、大学生のように時間もあり、体力もあり、回復力もおじさん達とは段違いに高いレベルにある時期であれば。

ところがですね、悲しいかな私たち一般サラリーマンにはそうそう走る時間もなければ、回復力も若い人たちに比べるとはるかに劣るわけです。そうなると、「出来るだけ少ない練習でどれだけ強くなれるか」が最重要テーマになってくるのです。

そもそも、普段の練習でレースペースで走ってみてください。これ、かなりしんどいペースなのです。本番の距離と同じだけ維持するのは、よほど調子の良い時でないと難しいと思います。怪我のリスクも跳ね上がります。

ですからもう一度言います。

レースペースはレースの距離÷2でも十分効果あり

オーバートレーニングや怪我に泣かされているランナーには特に知って欲しい事実です。

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