こんにちは、ランマニアです。
少し遅くなりましたが、9月の練習を振り返ろうと思います。
8月は、久しぶりに一月を通じて安定した練習を積むことができ、月間距離で言えば300kmを約半年ぶりに超えた月でした。
今年はほぼ半年間故障を繰り返して、ここまでまとまった練習が積めたのは、おそらく今年初であったと思います。
8月は月300kmを超える程度のボリュームを維持しつつ、週1で短めのレペティションを本当に軽く入れた程度の一ヶ月になりました。
そして、9月はその辺りのボリュームは維持しつつ、今月は閾値ペースで走る練習を入れ、かなり衰えてしまったLTを元に戻す目的で練習を組み立てました。
週1回のペースで、合計疾走時間が最低20分に達する程度のLTインターバル(クルーズインターバル)を行いました。
9月8日に約半年ぶりにこの速度域で走りましたが、その時は3分40秒を切るのが精一杯で、走力の衰えに愕然としましたね。
それでも、急に元通りに戻るわけはないと開き直り、遅いなりに最低20分間は走ろうと、無理なく継続しました。
その結果、2週目、3週目と回を重ねるごとに、平均ペースも目に見えて速くなり、9月28日の4回目にはついに同じ努力度で3分20秒台で1.6kmを走り続けられるようになりました。
去年順調に走れていた時のLTペースが大体これくらいでしたので、事実上この速度域の力は戻ってきたように感じています。
今月は、このクルーズインターバルの日は週1回とそれほど多い頻度ではなく、かつペースも3分30秒を大きく上回るペースで行い、1回の練習でも合計6.4kmほどの疾走距離でしたから、特に無理をした感じはありませんでした。
にもかかわらず、約ひと月で狙ったゾーンの走力をある程度回復させることができました。
かつて自分が一度身につけた走力に戻すくらいの練習であれば、その速度域の練習をそれほど無理に詰め込んだりペースを上げたりすることをせずとも、十分目的は達成できることが改めてわかりました。
全体の走行距離326kmに対して、LTペースは24kmほどです。これくらいの負荷でも体は十分応答してくれることがわかりました。
もちろん、あくまで「以前の自分」に戻すまで、という条件ではありますが。
しかし、ここからステップアップするにはまずは一度身につけたものを取り戻さなければならないわけで、そのステップを端折っていきなりPBを狙おうなどという行為は、即故障に直結します。
8月も9月もそうでしたが、練習は常に物足りないくらいがちょうどよく、それが1回の練習の効果よりも遥かに効果をもたらす「練習の継続性」につながるのですね。
さて、どうにか二ヶ月継続でき、次なる目標ですが、今月はいよいよVO2Max域への刺激を少し入れたようと思っています。
ランマニア的には(多くの人がそうかもしれませんが)最も心理的にキツく感じる練習です。
LTペースは(LT2であっても)、ダニエルズさんの言葉を借りれば「快適なキツさ」の範囲で練習を行うことができ、練習前は憂鬱でも始めて仕舞えば思ったよりも気持ちよく走れるのですが、VO2Maxペースでは、走行中の苦しさはそこそこなものになります。
特に、仕事を終えた後にこれをやるのは本当にメンタルがきつい。
とはいえ、いつかはこのペースで走って体を適応させなければトータルで考えた走力は間違いなく伸びてこないですので、そろそろ一度体にスイッチを入れなければなりません。
ただ、9月と同様、あくまで「体にきっかけを与える」だけに過ぎず、無理に本数を追ったり、数字的なIペース(VO2Maxペース)を厳密に守ったりするのではなく、自身のキツさを頼りに「だいたいのIペース」で走れれば十分と考えています。
その方が練習が嫌になりませんし、効果という面でも十分なものが得られると思っています。