5月の到達目標

こんにちは、ランマニアです。

4月から開始した、7月の世界選手権のためのトレーニング。

移動距離55km、累積標高差4141mという未体験のレースとなるため、その完走のためにはかなり周到な準備が必要であると考えていました。

いきなりこの距離に挑戦するのは無謀なため、4ヶ月かけてこれを走り切る体を段階的に作っていく計画を立てていました。

まず、4月は30km程度の距離を走ってもあまりダメージの残らない脚を作ること。そして、累積で1500m程度の山を余裕を持って走れるようになること。

4月終了時点で、月間の走行距離が久々に350kmを超え、ひとまず前者はクリアした実感を持ちました。

また、3週連続で週末にトレイルを走り、最終的には距離21kmで累積1500m程度の山を、ダメージを残さず走れるようにはなりました。

4月に設定していた到達目標は、ひとまずクリアしたと言えるでしょう。

4月はいわば「基礎体力作り」の月。ひとまず目標は達成したと言えるでしょう。

そして、ひとまずの基礎体力が身についたところで、5月に入りました。

正直なところ、6月が終わるまでに55km、累積4000mを余裕を持って走れるようになるのが理想なのですが、レースの一月前にあまり無理をして故障をしたり、体調を壊したりするのはかなりのリスクだと思い、できれば5月中にどうにか完走できる程度の体には仕上げておきたい、と考えていました。

具体的には、移動距離50km程度で、累積3500m程度、と言ったところですね。

ちょうど、Twitterでフォローさせていただいている有馬さんから、ドンピシャの距離と累積の練習会(箱根外輪山一周)を、5月の最終週にご提案いただき、とにかく5月はこれを完走することを到達目標と考えて練習を続けることにしました。

そしてその練習会が昨日行われたのですが、結論から言うと、休憩をしっかり取りながらどうにかこの距離と累積のコースを走り切ることができたのですね。

箱根外輪山トレイルは、一周47km、累積標高差3600mほどという、今回の到達目標としてはまさにうってつけのトレールコース。

5月は第1週の上田シリーズ(バーティカルとスカイレース)を皮切りに、そこから中10日でFunTrailMinano(50km 累積2500m)があり、そしてそこから中11日で昨日の外輪山が計画されている、結構ハードな1ヶ月だったのです。

上田スカイレースは、25kmで累積3000mというワールドクラスなコース設定のため、はっきり言って4月くらいのトレーニングで到底太刀打ちできるコースではないため、案の定終盤お粗末な走りになりました。

完走はできたものの、2年前のPBにははるかに及ばず。

そして、その10日後に行われたFunTrailMinanoは、本番を想定してのレースだったため、距離は50km。ただし、累積は2500mとやや楽な設定で、まずは50kmという距離感覚を知ろうと出場したレースでした。

ところが、思ったよりも上田の疲労が抜けきれず、また勾配が若干緩やかであったことから、登りも下りもそこそこ走り通した結果、40kmでDNFという結果となりました。

ただ、この時点ではまだ50kmという距離は全く走れていなかったため、自分としては40kmも走ればそれで十分かな、という割り切りはありました。正直、ここで50kmはまだ走れなくてもいいや、という具合に。

トレイル率がわずか60%のFunTrailMinano。長距離のロードランニングは思いの外脚に来ました。

むしろ、このFTMはロードの区間がかなり長く(20km程度はロード)、一定のペースでロードを走り続けるような耐久性を身につけるには、ちょうどいいレースだった気もします。

5月に入って、負荷を若干急激に上げてしまった感は否めませんが、それでも、4月にゆっくりと身につけた基礎体力を使いながら、レースの中でトレイルを長く走る力を高めていけた気はしています。

その結果として、昨日の箱根外輪山の走りがありました。

昨日も、確かにトレイル連戦の疲れがなんとなく残っている感じがして、序盤から登りも下りも体がだるく、脚も重い感じはしていました。

そのため、8時間以上の身体活動を継続させるためには、相当な余力を残しながら終盤を迎えない限り、完走はありえないだろうと考えていました。

40km近く走ってきたあと、最後に待ち受けている壁のような登り坂。脚が残っていなければ、この屏風山は克服できなかったと思います。

前回のFTMでは、登りは抑えたつもりも、下りの方はあまり自重せずにリズミカルに走り続けてしまいました。テクニカルな下りでは、相当な集中力を使い、意外と頭が疲れてくる感覚があります。脳が疲れてくる印象ですね。

なので、昨日の外輪山では、序盤は登りだけでなく、下りでも無駄に飛ばしても意味のない区間では早々に歩きを取り入れ、気持ちもリラックスしてなるべく「頭」を使わないようにしたのですね。

登りでも、意識して「力を込める」くらいの負荷がかかる時はすぐさま「歩き」に変え、できるだけ「努力感」が高まらないように気をつけて走り続け(歩き続け)ました。

さらに、計画的にこまめに休憩を入れていただいたおかげで、定期的に脚(と脳)を休ませることができました。

すると、次のセクションまでは、一旦体がリフレッシュされた状態で走ることができ、疲労が積み重ならないような好循環が維持された印象です。

この二つの対策が功を奏し、どうにかこの5月の到達目標であった「50km程度で累積3500m」を、パスすることができたのですね。

補給ポイントでは10分以上休憩をとり、そこでは明確な体力の回復が実感できました。

ゴール後も、脚自体はまだ余力が残されており、もしこれがレースであったら、あと8km、累積500mは、最後の力を振り絞ってやりきれたと思います。

5月の到達目標であった、「55km、累積4141mをどうにか完走できそうなイメージを持つ」というところは、ひとまず達成できたのではないかと考えています。

ただし、それをいつでも確実に成し遂げられるほどの、絶対的な体力・走力はまだまだみについておらず、今回のようにしっかりと休憩をとり、ペースを間違えなければ、という条件付きの完走イメージです。

レース当日は、確実に舞い上がってしまい、冷静さを欠くことは容易に想像できますから、思わずペースが上がってしまったり、休憩を十分に取る心の余裕もあまりないと予想されます。

そういう意味でも、できれば6月中にもう一回くらい、50km、累積3000m以上の練習は入れておきたいところです。

とはいえ、この5月はハードなスケジュールの中、どうにか3回のトレイルトレーニングをこなすことができ、体力・走力のベースをワンランク上げることができたと考えています。

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