慢性疲労症候群 その5

こんにちは、ランマニアです。

昨日は久々にトラックでインターバルトレーニング(と言っても閾値ペースですが)を行い、かなり気持ち良かったですね。

さて、この慢性疲労シリーズも終盤です。今回は、ついにあの物質にたどり着いたお話。

イミダゾールジペプチド

2014年の10月、
どうしても抜けきらないこの疲労状態は、
一体どこからくるのだろう、と、
数年ぶりにネット上をあさっていると、
1999年ごろに調べていた時とは比べ物にならないほど、
疲労に関する研究が進んでいることを知りました。

その中で、20年来自分が見落としていた、
非常に大きな事実を知ることになります。

まず、
末梢器官での(自分の場合は主に脚部だったと考えられます)疲労(損傷や酸化)が感知されると、
求心性の神経繊維を通じて、脳にフィードバックされ、
それが「疲労感」として中枢神経系(脳)で認知されるということ。
それにより、骨格筋の動員率が低下すること。

これは、自分の浅はかだった「疲労感」か「疲労」かという論点を、
根本から見直すことのできる、完璧な理論でした。
これを知ることで、
疲労感を感じている以上、
末梢において、なんらかの異常が生じているに違いない、
と、自身の体感している感覚との整合性も図ることができました。

そしてもう一つ、
そうした異常を脳に送る神経繊維(感覚神経)があれば、
骨格筋へ筋収縮を命じる運動神経もあり、
高負荷運動時には、
それら神経系そのものも疲労する、つまりダメージを受ける、
という事実があることも、明らかになりました。

これは、全くの盲点でした。

この、末梢へ向かう「神経の疲労」、
という概念があれば、
筋そのものが疲労していないにもかかわらず、
筋が動いてくれないような疲れ方、
動員率が下がってくるような疲れ方の説明がつきます。

さらに、神経細胞や筋細胞は、
十分な栄養素がない状態で繰り返し損傷されると、
次第に機能低下が引き起こされ、
ついには、肉体の自然治癒力だけでは回復しなくなることも、
明らかになりました。
これは、自分が慢性疲労状態に陥った機序、そのものです。

また、こうした損傷は、おもに酸化によって引き起こされ、
それを防いだり回復させたりするためには、
抗酸化物質の摂取が必要不可欠であることがわかりました。

そして、
近年注目されている、非常に高い抗酸化作用を持つ物質が、
イミダゾールジペプチド
だということが、わかったのです。

そうとわかると、
これについての文献をかたっぱしから読み漁りました。

この物質は、
渡り鳥が長い距離を飛行するために使う、
胸の筋肉、つまり、ムネ肉や、
回遊魚(カツオなど)の尾びれ付近に、
大量に含まれており、
ムネ肉であれば、1日100g程度の摂取によって、
明らかな疲労改善のエビデンスがあるとのことでした。

この事実を知った2014年の11月下旬、
その日のうちに、ムネ肉を200gほど使った料理を作り、
早速夕食に食べてみることにしました。

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