こんにちは、ランマニアです。
まあとにかくコロナ騒ぎはかなり危険な局面を迎えていまして、ランマニアは今日もまたお休みをいただき、人っ子ひとりいない山の中を一人黙々と走ってきたわけです。
本当にちょっと離れた山の中に入ってしまえば、もう誰とも会わず、感染のリスクは確実に0%と言ったところです。下手をすると、近所の公園ですらもう危ない状況かもしれません。
そして今日は前回のポイント練から3日あけて再びポイント練の日でしたから、ちょっと負荷のかかる練習をしたのですね。
ランマニアはとにかくゆっくり長く走るのが苦手でして、本当はもっとLSD(Long Slow Distance)のような練習を頻繁に入れなければならないと思うのですが、そこはやはり慢性疲労との兼ね合いがあり、ある程度調子の良い時でないと、こうした長い距離の練習をこなすのはなかなか難しいところなのであります。
ですが、今日は先日も話した、ここ最近の回復の早さと調子の良さから、少し長めに走っても大丈夫だろう、ということで山を含めた長めの練習をしてきました。
本来は、あまり起伏などはなく、一定の動作をできるだけ長く続けられるようなコース設定の方が良いのでしょうが、スカイランニングシーズンのことを考えると、どうしても定期的に山へ行かねばならず、こうした平日の昼間は貴重なのですね。
なので折衷案として、「低山を繰り返し登り降りしつつ、ロード区間を長めにとる」ことで、走行距離30km+累積標高1000m、という目標を立てて県内の比較的標高の低い山が点在する地区へ向かうことにしたのです。
ランマニアは体が温まってくるとすぐに調子に乗ってペースをあげがちで、それで結局疲れて距離を踏めない、ということが非常に多いので、今日は初めからペースは抑え、山登りですら無理にガツガツ登らず、小刻みなピッチを意識して走るようにしました。
結果、400m級の低山を3座登り、合計走行距離27km(水平移動距離しか算出されないのでおそらく28から29kmは行っていると思われます)、累積標高1100mと概ね目標通りの練習ができました。脚の疲れもまだ少し余裕のあるところで終了でした。
さて突然ですが、ランマニアが多くのランナーの人たちと決定的に違うのは、「足し算の練習」ができないということです。
かつての私もそうでしたが、ランナーならやはり毎日の練習の積み重ねは大切ですし、ある程度の走行距離を重ねて地力を高めていかなければならないと思います。そうした観点からは月間走行距離に代表される「練習の積み上げ」「練習の総量」という概念が必要になる部分があると思います。
一方でランマニアは、そうした足し算で練習を考えてしまうと必ず体に無理が来て、結果的に「長期離脱」(疲労、怪我)となってしまいます。これは積み上げた練習がパーになるという意味で非常にコスパが悪く、「あれだけかけたコストはなんだったのか」、と非常に後悔することになるのですね。
そこで、ランマニアの練習は常に「引き算」の練習になっているわけです。
わかりやすくいうと、もう月にもらえる「月収」が決まっていて、その中でやりくりしなければならない、ということです。
例えば、月収手取り30万の人がいたとして(ランマニアじゃないですよ)、その人はその月収を大幅に超える生活はできないわけです。
住宅ローン、車のローン、光熱費、通信費、食費等々毎月確実に引き落とされる一定の出費があり、それが月収を超えないよう調整しているわけですね。
ランマニアの練習がまさにこれなんです。
ランマニアは「疲労」という単位の月収を得ていて、毎月それを使い切らないように練習しなければなりません。(やれる練習の上限が決められている)
例えば、「疲労ポイント」なるものがあったとして、それがさっきの例で言うと「月30万」だとします。
そして、日々の練習によって溜まってしまう「疲労ポイント」も決まっていて、これが毎月30万を超えないように練習しないといけない、ということなのです。
とても感覚的で概念的な話になりますが、例えば今日の約30kmの山練含めたロングジョグの疲労ポイントは、自分の感覚的に「2万」くらいだとします。先々週の30kmペース走はかなり「大きな出費」で、多分「5〜6万」は行ってしまったでしょう。
この疲労ポイントは「走るペース×距離」のような感覚で算出でき、走る距離は短くとも「出力」を高めればそれだけ疲労ポイントは上昇してしまいます(同じような概念をダニエルズさんは「ランニングポイント」というので定義していましたね)。
それで考えて、適当に疲労ポイントを算出してみると、1000m×5のインターバル疲労ポイント4万、閾値走20分プラスジョグ疲労ポイント3万、平日の10kmジョグ疲労ポイント2千とか、まあそんなイメージです。
そして厄介なのが、この疲労ポイントは疲労している時は水増しされる、という恐るべき事実があります。借金の利率みたいなもんです。
例えば、ある日は3万の疲労ポイントを貯めてしまって、翌日ろくに休まずに、元気な時であれば1万程度の練習をやろうとすると、これが1万で済まなくなる。3万の疲労ポイントを返済しないでそのまま走ると、1万の練習が2万とか3万とかになってしまうわけです(とんでもない利率だ!)。
数日で30万使い切ることになります。
ですから、30万あるからと言って「つぎ込んじゃ」ダメなわけですよ。
そうした限られた疲労ポイントをやりくりして、30万という月収の中でいかに走力を高められるかが勝負なわけです。
ところがです。これがとても重要なのですが、なんとですね、この月収は増やすことができるのですよ。
ランマニアのリアルな月収なんてそうそう上がりませんが、この疲労月収は確実にあげることができます。
どうやって。
もういうまでもなく、「日々のトレーニング」によってです。
以前Twitterでも話しましたが、毎日のトレーニングはもちろん走力を高めるためのものであるのですが、それと同時に「疲れにくく、回復しやすい体を作る」目的もあるのです。
こうした体を作るということは、ランマニアにとってはイコール「疲労月収を上げる」ことと同義になるのです。
例えば、月収30万円が40万円になったら、かなり豊かな生活を送れますね(いい家が買える、いい車が買える、いいものが食べられる)。
ランマニアにとっても全く同じで、疲労月収が40万になれば、もっと強度の高い練習をもっと長い距離、高い頻度で継続させることができるようになる、ということなのです。(1ヶ月に耐えられる疲労度が上がるのではなく、一度の練習で疲労する度合いが低くなるので、相対的に月収が上がる、という意味です)
まあ、控えめにいって「夢のような生活」が送れるわけです。
ですが、ランマニアにとって記録を伸ばすにはこれは必須の条件で、正直なところ月収20万ではもう記録を伸ばす術はありません(初心者の頃なら月収10万でも伸ばせるんですがね)。
そうした「引き算」の練習がランマニアの毎日なのですね。
おそらく、ここ数週間のランマニアの体感的な感覚と実際のやれている練習とから判断すると、先月よりも今月は若干疲労月収が上がった気はしています。(同じ一度の練習でも疲労しにくくなっている)
ですから、4月は少し休養入れた後、ためしに若干の強度か距離をあげた練習を取り入れて疲労の具合を見極めてみようと思っています。
ちなみにこの疲労月収には特別手当て(やボーナス)はありませんので、毎日地道に練習を積むしかないのですね。