最後の1本、やる?やらない?

こんにちは、ランマニアです。

今月に入って始めたフェーズⅢの練習で最後まで立ちはだかったVo2Maxペースでの4分間インターバル。

最初の挑戦では3本でリタイア。2回目では4本。そして今週火曜日はまさかの2本で終了。

いつもいつも調子を維持できるとは限らないとは言え、さすがにこの練習は出来なさすぎ。

ランマニア的にはちょうどこのペースは最も神経系に負担がかかり、呼吸の辛さはそれほどないものの先に脚が止まってしまうのですね。

こうなると、かなりの出力、努力度をあげないとペースを維持できなくなり、結果的にその後の練習に大きく影響してしまう、という悪循環に陥りやすい練習内容になっています。

しかし今週火曜日の練習では、ちょっと仕事関連で気持ちが落ちていて、全く走れる状態ではなかったので、疲労とかそういうことは関係なしに、2本で終わってしまいました。

せっかく5本に挑戦できる状態だったにもかかわらず、全く話にならなかったため、本来閾値走の金曜日である今日にスライドして再チャレンジすることにしたのです。

で、火曜日は2本で終えてあまり脚は使わず、その後75分ジョグ、完全休養と挟んで今日を迎えただけのことはあり、かなり脚の疲れがない状態でもう一度インターバルをやれる機会を得ました。

もう言い訳はできませんし、この状態で失敗はできません。

案の定、1本目から脚が良く動きすぎてしまい、これまでの最速の3分13秒ペースで4分間を完走。

自分でも結構脚を使ってしまったのがわかり、2本目はあえて落として3分17秒ペース。ちょっと落としすぎましたが、今日は5本やるつもりでいたので、ここから挽回しようと気持ちを立て直します。

その結果、3本目、4本目と無理にがむしゃらな走りにはならない程度の出力で3分14秒ペースを維持でき、いよいよ未知なる領域の5本目へ。

正直4本目の時点でもう脚は動かなくなっていたので、今日も5本目はDNFか、と頭をよぎりましたが、一方で今日はIペースではなく厳密に言えば「Hペース(きついペース)」な訳だから、多少落ちても5本目をやり切ることを優先しようと考え、始めから数秒遅くなるのを覚悟で5本目をスタート。

走りながらもう脚までの神経系に出力が伝わらなくなっていたので(これはあくまでイメージです)、脚は止まりかけていましたが、それでも多分3分20秒は切っていそうな感触はあったので、そのまま続行。案の定1km通過は3分18秒で、まあなんとかLTペースまでは落とさずギリギリVo2Max付近で止めることができました。

ランマニアのIペースはだいたい1kmあたり3分15秒ペースですから、今回のインターバルはできればそのくらいで5本を繰り返すのが目標です。

実はIペースというのは意外と呼吸はそこまで苦しくはなく、4分くらいは我慢が効くペースです(本来10分は持つペースですからね)。

ところがランマニアの場合は呼吸の辛さよりも先に脚が止まってしまうため、このペースが維持できなくなってきたときにどうするかはとても判断に迷うところです。

通常、ランマニアは最後の1本をやり切るために出力をほぼ20近くまで(つまり全力)上げる必要があるときには、もうそこで練習をやめます。最後の1本を出力20で押し切っても、それで得られる効果よりも、疲労や故障などのデメリットの方が大きくなるからです。

ですが、今日は4本目を終えた時点でもうその出力で5本目に同じペースを維持できないことはわかっていました。多分これは終盤はかなり出力を上げないと脚が止まってしまうな、と。

それでも5本目を決行したのは、今回のトレーニングの目的がVo2Maxペースで走る時間をなんとか「10分間」確保することだったからです。

10分間?

4分×5本で20分間では?と思われるでしょうが、ダニエルズのランニングフォーミュラーを読んだ人ならもうお分かりのとおり、Iペースで走行したときに、Vo2Maxレベルに到達するまでに最低2分はかかるという事実があります。つまり、4分走っても目的のペースでは2分しか走っていないことになります。

話を戻すと、例えば今日4本目で脚が止まったからそこで終えてしまうと8分間しか目的のペースを維持していないことになります。ダニエルズさんが5本を課しているのは、できれば10分間のVo2Maxペースを確保してほしいということからなのだと思うのです。

なので、今日は少ししんどかったのですが、多少の疲労は残るとしても「10分間のトータル走行時間」の方を優先しました。

結果、ペース的には3分18秒という実際のIペースよりは若干遅いペースとなってしまいましたが、3秒遅いくらいでもおそらくVo2Maxゾーンの代謝系は刺激しているはずですし、それをトータル10分間継続できたことで体への「新しい刺激」が入ったはずです。

トレーニングの目的は「苦しむこと」ではなく「目的のペースで目的の時間を走ること」なので、今日は最低限の苦しさで目的は達成できたものと考えています。

この最後の1本は、たかが1本されど1本で、やるもやらぬも思いほのかメリットやリスクが大きい、非常に判断に迷う選択を迫られる1本だと毎回考えさせられます。

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