ロング寄りにシフトしたVDOT

こんにちは、ランマニアです。

さて今日は、以前から予定していた地元の市の選手権大会へ行き1500mとマイルリレーに出場してきました。

去年は別のクラブ対抗大会で、同じように今日のメンバーと4×100mリレー、通称「4継」に出場してきたのですね。

この4継やマイルリレーは、言ってみれば「大人の遊び」で、まあ普段から地味で根気のいる長距離練習を続けていると、たまには短い距離をスパーンと走ってみたい衝動に駆られるわけなんですね。そんなマラソン練習の「息抜き」にみんなで楽しもうよ、というようなノリで長距離ランナーだけでオーダーを組んで走ってるのです。もちろん、スタブロも使ってですよ(ランマニアは昨年4継の1走を任されました。1人だけ40代なのに!)。

そんなスプリントトレーニングなど皆無な我々が短距離種目に出場するなどというのは、ある意味短距離種目への「冒涜」みたいなものなんですが、それでも組でビリにはならない程度には走れているので、毎年こうした楽しみ方は今後も続けていきたいと考えているところです。

さて、そんなリレーのことは置いておいて、今日大変な事実に直面したのは1500mの方だったんですね。これは正直悪い意味でのびっくり。

前回1500mのトラックレースに出たのは今から約4年半前。年齢で言うとまだ41歳の頃でした。この頃の練習のアプローチは、「40を過ぎたところでこれからどんどんスピードが落ちていくだろうから、あえて練習の量を減らしてスピードを重視し、本数をこなせなくてもできるだけ速いスピードで走るぞ」といったものでした。

当時は、たとえば1000mのインターバルなんかは1本1本を全力で走りました。本数は気にしません。とにかく全力で走れる本数だけやるというアプローチでした。一番速い時は、3分00秒、2分59秒、3分02秒とかで行ってた時期もありました。

この取り組みを続けていたときは、1500は4分20秒以内で走れてましたし、5000mも15分52秒とかで走った時もありました。ランマニアのVDOTが64あたりというのは、この時の記録からなのですね。

ところが、この全力インターバルも、年々スピードが出せなくなっていき最後にやった時には3分07秒くらいで行うのが精一杯になってきました。去年の9月ごろでしょうか。

こうなってくると、普段の練習でもなんとなく自分の走力(速いスピードを維持する走力)が落ちている気がしていて、1000mを全力で走るなんて言う作業も億劫になっている自分がいました。考えてもみると、平日仕事の後の公園で暗闇の中1人で1000mの全力走なんて想像しただけでゾッとしますね。

そうしていつの間にかこの練習をやらなくなり、気づけば数年が経ち、久しぶりに1500mに出てみようという気持ちになりました。単純に、もう本当の意味でのスピード練をやらなくなり、マラソン練習だけを続けている状態でセンゴをどこまで走れるのか、と言うのを試したくて。

結果は想像を遥かに上回る(悪い意味で)ものでした。

4年半前の4分15秒を大幅に下回る4分27秒。

前回は入りの1000mを2分48秒あたりで通過できていたのが、今日は2分56秒くらいがやっと。400mのラップも72秒とかが入ってきたので、もうこれはほとんど5000mみたいなラップです。

身体的な苦痛も遥かに大きく、ゴール後はしばらく咳き込むほどの呼吸困難に陥るほど。

ああ、体は確実に衰えているのだな、と現実を受け入れるのがちょっとしんどい感じがしたのは事実です。

しかし、一つの比較として面白いデータがあります。

この1500mを4分10秒代でガシガシ走れていた頃は、いわゆるMペースの距離走は、いつもどんなに調子が良くても3分50秒を超えるペースで行っていたのですね。いや、むしろ調子がいい時でそれくらいなので、通常は55秒とかかかっている状態でした。距離も20kmももたいないことが多く。

ところが、先月に行ったMペース走は3分46秒前後をかなり余裕を持って走ることが出来ました。これは、本来VDOTが64くらいの時に維持できなければいけないペースでした。

なのに、現在推定62くらいにまで落ちているVDOTの状態で、MペースはVDOT64くらいのものを楽に維持できるようになっているのですね。

そして、先日の5000mのタイム16分11秒でVDOTを見るとやはり64くらいの位置に相当します。

つまり、1500mのタイムでVDOTを算出するよりも5000mのタイムで算出する方がより正確に今の生理学的能力を測れるのではないかと言うことです。(実は4年前は1500m、5000m、ハーフと、大体が一致していたのですけどね)

これはやはり年齢を重ねるうちに(というかスピード練から遠ざかっているうちに)距離特性が若干長めにシフトしてきてしまい、短い距離を速いペースで走り続ける能力に衰えが見えてきた紛れもない事実なのだと思います。

とはいえ、今はとにかくフルマラソンをしっかりと走りきれるだけの脚を作りたくてそれに長い時間をかけて取り組んでいる時期です。当然スピード持久力は落ちていくでしょうし、そこを高めようとは考えていません。

しかし、長い距離をゆっくり走る力よりも、短い距離を速く走る力の方が急速に衰えていく実感はあります。これは、時間を空けば空けるほど顕著になると考えています。

今日のように、たまには若い人たちと一緒に限界ギリギリのスピードを出して走る機会も取り入れなければならないと考えています。

いずれ、今のマラソントレーニングがひと段落したあたりで、また以前のような超高強度のインターバルトレーニングなども再開したいと考えています。

今はフルマラソンを本当の意味で走り切るだけの脚作りを行いつつ、またいつの日か再開したいと考えている強度の高い練習をコンスタントに行えるだけの体づくりも同時に進めていきたいと思っています。

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