失敗の中に成功のヒントがあるはず

こんにちは,ランマニアです。

満を持しておよそ5年ぶりに出走したフルマラソンは,中間点過ぎに途中棄権という残念な結果に終わりました。

実際にはもう先週の時点で,ちょっとフルを走れる状態ではないかな,という予感はある程度頭にありました。

他の長距離種目でもそうですが,特にフルマラソンはもう準備段階で大体結果は見えてくる種目だと考えています。

早ければ2週間,遅くても1週間前には大体当日の結果を予測できるほど,フルマラソンを走り切るには万全な体調が要求されるのですね(特にランマニアの場合は体調の良し悪しが,PBかDNFかくらいの差があります)。

異変を感じたのは先週の土曜日。

Twitterでも書きましたが,ここ数ヶ月では初めて,LT以上のペースの練習で1kmすら走れないという状態に陥りました。

これまでどんなに疲れていても,いわゆる高強度の練習(LT走,VO2インターバル,レペティションなど)で大きく失敗することはありませんでした。

疲労がありながらも,目的のペース付近で最低限の本数,距離を走ることはできていました。

ところが,先週の土曜日は,もうフルマラソンに向けてそこそこ練習量を落としていたにもかかわらず,LTペースをたかだか1km持たせることができなかったのですね。

本当に走るのがかったるく、走っていて楽しいと思えない,そんな状態でした。

経験上,こうなるともう1週間やそこら休んだところで調子が回復することはなく,過去のレースでもこの状態で走った時は,終盤にありえないほどのペースダウンに見舞われたり,DNFしたりと散々な結果となっています。

今回も,過去の例に漏れず,もう先週は休んでも練習を落としても,毎日のように眠気に襲われ,走るのがかったるく,レースに気持ちが向かわない。ワクワクしてこない。そんな状態でした。

今日もスタート前なのに,全くレースを走りたいという気が起きず,頭がとても疲れた感じ,走ろうとして意識を集中させようとするとやけにかったるく感じる状態。

そもそも,昨日は珍しく腹痛と下痢に見舞われ,夜も9時過ぎには一瞬で眠りについてしまうほどの睡魔に襲われるありさま。

振り返ると,かなり疲れ切ってるなぁ,と今になって改めて実感します。

ちなみに,レース前の好不調のバロメーターを示すいくつかの自分なりの「指標」があります。

レースの結果がよく,好調な時は,だいたい次のような状態になります。

・1週間前くらいからレースが楽しみで仕方なくなる

・平日もレースのことばかり考え,疲れてもないのにやけに早く寝たいと思う

・前日は寝ようと思っても興奮してなかなか寝れない

ランマニアの場合,脳の疲労が割とレースに直結するため,脳が元気な時は自然とレースに関心が向き,それを最優先しようとする意識が働きます。

一方,先週の状態はどうだったでしょう。

・1週間前に疲れ切っていてレースに出るのが気が重かった

・平日は全く走ることに関心が向かず,軽いジョグすらしんどかった

・前日は体調が悪く一瞬で深い眠りにつける状態だった

なので,もうある程度今日の結果は覚悟していたんですね。

では,なぜこれほどまでに疲れ切った状態で4月を迎えてしまったのか。

この要因は,3月の過ごし方にあると思っています。

3月は比較的調子が良く,

・短い駅伝で高記録が出た

・フルのレースペース+30秒くらいのペースで30kmを走った

・そこそこの長さ(27km)のトレイルを走った

・週末の30kmジョグのペースがかなり速かった

とレース1ヶ月前にしては少し負荷をかけ過ぎてしまったきらいがありました。これをやるならもう一月前だったな,と。

ランマニア的には,自分の体の状態を考えると,一月前にかけた高い負荷のダメージは翌月に結構どっと出てしまう傾向にあります。

このあたりは,以前はかなり気をつけていたのですが,去年あたりから一月あたりの走行距離が伸び,一度の練習のダメージもそれほど後を引かず,回復も早くなっているかな,というちょっとした期待があったのは事実です。

そこを過信して,3月は色々と詰め込み過ぎてしまったな,というのが今回の反省ではあります。

ただ,絶対的な練習量が足りていなかったのは事実で,そもそもがフルを走れる準備ができていなかったことが,そうした無理を強いる結果になったとも思うのですね。

まあ言ってみれば,準備無くして走れるほど甘くはないのがフルマラソンだということです。

一方で,いくつかの収穫もありました。

今日は,スタートしてしばらくは体がしんどく,ちょっと走るのをやめてしまいたいな,という気持ちが早々に出てきたのですが,5km過ぎから一旦元気が出てきたのですね。

おそらく,脳内で苦痛を軽減させる物質が分泌され,一時的に疲労感が麻痺したのだと思います。

その状態で15kmまで走れたのですが,ここでのペースが結構良かったのです。

ランマニアのPBは2時間39分ですが,その平均ペースがだいたいキロ3分48秒です。

今日の5km〜15kmでも,これくらいのラップを刻むことができ,しかもそのペースに相当余裕があったのです。

上げようと思えばさらにペースを上げても余裕がありそうで,練習次第では30秒台でも押していけそうな感覚はありました。

5kmのラップが1度だけ18分台に乗せられたのですが,ここでも全く無理をした感じはなく,体調さえよければ問題なくペースを維持できたと思っています。

この数ヶ月,ジョグを中心におきながら,しかも総走行距離も大したものではなかったことを考えると,自分の中でまだ伸び代を感じることのできた貴重な10kmでした。

レース後は,体調が悪かったとはいえ情けない走りにそこそこ凹みましたが,振り返ると割といい感じで走れた10kmがあったことを思い出し,失敗の中に成功へのヒントが見えた,そんなレースになった気もしました。

いずれにしても,これでフルはまたしばらくお預けです。

次の冬に向けて,もう一度体を作り直していこうと思います。

ちなみに,今日試したアディゼロジャパン6は,厚底を履いてない自分にとっては全く問題なくフルに対応できる靴であるな、と好感触でした。

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