4月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

さて、練習について話す前に、実は今月は激動のひと月でした。

かろうじて練習を継続することはできたものの、ちょっと精神的なリソースを走る方に割くことが難しく、ここ何日かでようやく練習にも気持ちを向けることができるようになった状態でした。

というのも、この3月いっぱいで25年間続けた仕事を辞め、4月から全く新たな仕事に就くことになったのですね。

いやまあ、自分でも随分思い切ったことをしたな、と冷静になって振り返るとかなり大きな決断をしたと思っています。

ちょうど昨年の今頃、ずっとこのブログを読んでくださっている人はご存知の通り、3ヶ月ほど仕事をできなかった時期がありました。

もともと前職については、かなり精神的に無理をして続けていましたので、なんとなくいつかこういうことになるんじゃないかと、薄々思ってはいたのですね。

そんな仕事を25年も続けられたのには訳があります。

全ては一つのことに集約されるのですが、簡単に言えば「競技を続けることができる」ということに尽きます。

正直にいうと、前職の仕事の内容は、おそらく自分自身の人間性や人格特性、価値観や趣向には全く合わないものだったと思っています。

なので、仕事にやりがいを感じていたとか、楽しいからとかそういうことで25年も続いていたわけではありませんでした。

この仕事を続けているうちは、①経済的にはあまり困ることはない、②ほぼ確実に定時に上がることができカレンダー通りに休める、③通勤時間が30分以内、と、競技を継続するには間違いなくほぼ最良の条件が整っていました。

まあ、言ってみれば「走るために続けていた仕事」であったわけです。

・走ることを最優先にし、向かない仕事でも嫌々続けるか

・あるいは多少走ることは犠牲にしてでも、前向きに取り組める仕事を選ぶか

自分の中でこの論争は、それこそ20年近くも続き、結局嫌々ながらも競技最優先で仕事を続け、気づくとこの歳になっていたというわけです。

もちろん、競技と言っても大したレベルではありませんが、毎日確実に練習時間を確保でき、学生時代は体を壊して中途半端に終わってしまった競技生活を、もう一度やり直したいという願望が叶ったことは、かなり大きな理由になりました。

しかし、昨年度人事異動があり、それまでどうにか続けられていた部署から離れることになり、競技のことをモチベーションにして耐えられてきた仕事への気持ちが一瞬で潰えてしまったのですね。

結果的に、休職になるギリギリ手前の3ヶ月休んで仕事に復帰し、そこから必死の転職活動が始まりました。

昨年、多くのレースに参加できなかったのも、実はそうした転職活動と重なってしまったことが要因でした。

幸い、どうにか希望していたところから内定をいただき、今に至っているわけです。

この4月からは、47歳にしてまさかの新入職員として全く新しい仕事に就いています。

通勤は初めて電車通勤となり、時間も3倍近くになりました。職場を出るのも30分から1時間は遅くなりました。

新入職員とはいえ、中途採用ということで比較的重要な職務を担い、責任も重くなりました。

前職とは近接な業種とは言え、内容は全く違う業務を上司という立場で行うプレッシャーはかなりのもので、通勤や勤務時間の問題に加え、慣れない環境へ適応しようとするエネルギーで、この4月はとにかくほとんど走ることに気持ちを割くことができなかったのが本当のことろですね。

ただ、この25年続いた仕事に対する後ろ向きな気持ちは一切なくなり、初めて仕事が楽しいと思えることができ、その解放感は初めて味わうものでした。

これだけでも転職してよかったと、今は心底思っています。

そんなことで、ものすごく前置きが長くなり、しかも結構シリアスな内容で書く方も読む方もそれなりのエネルギーを要したかと思いますが、まあつまりはこんな4月を送っていたわけでして、それを加味しての練習報告となるわけですね。

フルのレースがあるため、総走行距離はもともとこんなものだろうと予測していました。

転職してすぐの4月でしたから、初めから練習は大してできないだろうと予想していました。

ちょうどフルのレースを組んでいたので、調整がてら練習量を減らすにも都合がいいとも思っていました。

案の定、まずはこの生活に慣れるのに精一杯で、どこの時間に練習を組み込むか試行錯誤する1ヶ月となりました。

長野マラソンの前週と翌週は軽い練習かレストだったので、ここで通勤経路を基に色々と試すにはいい期間でした。

結果的に調子を上げることはできませんでしたが、ある程度は両立できることがわかり、一安心したところです。

長野マラソンが「20km Mペース距離走」になったおかげで、割とLT1〜LT2に刺激は入ったかと。

トータルの走行距離は短かったものの、どうにか最低限有酸素系は維持できたように思え、有酸素性作業能や、持続的な走力を極端に落とさずに済んだと思っています。

ただ、この練習量をこのまま続けると、確実に走力は低下するはずなので、毎日の生活の中にどう練習を組み込んでいくかは、引き続き今後の課題でもあります。

4月は久々にまとまった休養を入れられた月になりました。

さて、今後の練習計画ですが、まず5月、6月はスカイランニングが月に2レース入っています。

これはどちらかというと有酸素性能力を維持したり高めたりすることに役立ちそうなので、この2ヶ月はそこにアプローチして基礎をもう一度しっかり作ろうと思います。

7月は富士登山競走に出れなかったためレースはなく、8月にマスターズの5000mに出る予定です。

なので、7月、8月は少しスピード側に振ってLT 2以上の代謝能や解糖系を鍛える期間にしようかと思います。

とにかく、しばらくは仕事と今の生活に慣れて、体調を整えることが最優先となりそうですが、世の中にはもっと厳しい条件で競技を続けているレジェンドな方がたくさんいるので、最終的にはどうにか克服できるものだと思っています。

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