ラス1とどう向き合うか

こんにちは、ランマニアです。

4ヶ月にわたって続けてきたこのゴールドエリートプログラムも、今日LTインターバル(クルーズインターバル)を終えて、いよいよ後1週間となりました。今月は、IもTもRもある総まとめの4週間でしたがどうにか3サイクルこなすことができました。

今日はLTペースなので、まあそれほどがむしゃらに苦しむような練習ではなく、1kmも3分25秒前後で気持ちよく走れば良い「快適なきつさ(ダニエルズ)」の練習でした。なので、ランマニアとしても少し余裕を持って、楽に、だいたいこのままであれば40分から60分くらいは持つペース(60分はよほど疲れていない時ですが)という感覚で走りました。それで1kmを3分25秒前後で行ければ御の字、というくらいの感覚で。

今月、ここまで2回のLT走ではだいたい3分23秒〜25秒くらい(結構不安定で時には19秒くらいから30秒くらいかかる時もありました)のペースを維持できていましたが、今日は1本目こそ3分24秒とちょうどいいペースだったものの、2本目以降はかなりペースが上がってしまい、21秒、21秒、19秒、19秒と、もうほとんど3分20秒/kmペースとなってしまいました。

ところが、これは結構無理して維持したペースではなく、きつさとしてはいつもの3分25秒くらいで走っていた時と同じくらいの呼吸のきつさ、脚のきつさを維持していたので、それほど飛ばしたわけではなかったのですね。ですから、恐らくこの数ヶ月の取り組みで、次第にLTペースも向上してきた感はあります。

そしてこれだけいいペースで走って、最後の1本を迎えました。ここまでがほぼLTペースですので、まあ余裕はあると言えばあります。「最後の1本。これで今日の練習は終わりだ!」とか思うと、ついつい早く切り上げたくなったり最高タイムで終えることで練習の充足感を味わえたりします。

過去の記事で何度も触れた通り、人間はメンタルの力によって結構疲労感や苦痛をカバーすることができるのですね。ですから、こういう「あと1本」とか「あと1km」「あと1周」みたいな「いよいよ終わりが見えてきた状態」というのは元気が湧いてきて、ついついペースも上がってしまいがちなんです。

若い頃のランマニアは、練習ではほぼ毎回こういう時に気持ちに任せてできるだけ「出し切って」最後の1本、最後の1km、最後の1周をそれまでの最高ペースで終えていました。まあ、なんでも「尻上がり」というのは気持ちがいいものです。

でも、今は事情が違います。若い頃のようにすぐに疲労は取れませんし、数ヶ月にわたって一定の水準の練習を継続するには、翌日、いやもっと先の練習をこなすことまで考える必要があります。そういう状態では「ラスト1本出し切って」しまうようなことはそれこそ命取りなんですね。

それはわかっているのですが、やはり練習中の興奮状態では、なかなか抑制がきかずついつい「最後の1本」を攻めてしまいそうになるのです。

そこで今日は、ちょっと勇気がいたのですが、あえて「最後の1本は力を抜いて走る」というのを試してみました。調子は悪くなく、最後の1本も快調に走れそうでしたが、そこを「あえて」力を抜くのです。

それまでの1kmは3分19秒くらいできていましたから、気持ちの中ではだいたい3分25秒くらいでいいや、くらいの気持ちでスタートしました。

しかし結果はそれでも3分21秒。

そうなんです。「ラスト1本」の精神状態では、相当抑えても想定よりもかなり速くなってしまうのですね。ですから、もしこの時いつも通り走っていたら、恐らく3分19秒より速くなってしまったいたと思われます。

こんな走り方は、高校時代などではとてもとても考えられませんでした。それこそ集団練習で常にバチバチ競り合ってますし、そんな時に「ラスト1本は力を抜く」なんて考えもできませんでした。当時はそれでも、疲れが溜まるなんてことはほとんどなかったですし。

そういうこともあり、ここ数週間はとにかくVO2Maxインターバルも、LT走もかなり余裕を持ってその日の練習を終えることができ、それがまた次の練習への余裕につながり、いい循環が生まれていると思います。

一回の練習における余裕度が上がってくると、常に疲れを溜めずに練習を継続できるので、一定の質を保った練習の続けられる期間が長くなってくるのですね。

さて、ここでも「残りあと1週間」という「ラス1」を迎えてしまっていますが、まだまだゴールは先にあるという意識で、あまり出し切らないように気を付けていこうと思います。

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