主導権は明け渡さない

こんにちは、ランマニアです。

ついにいつも練習している公園と、近所の一周11km以上の広大なランニングコースの駐車場が閉鎖されました。

今のところ立ち入りは規制されていないので、走る分には問題なさそうですが、まあ駐車場を閉鎖したということは暗に「くるな」ということでしょうから、なんとなくいきづらい状態です。

明日や明後日のジョグは行き場があるのでまだいいとして、その翌日の400mをどこでやるか、ちょっと悩ましいところです。まあ、以前も言いましたが、とにかく私たちは道さえあればどうにか走れますから、工夫次第でどうにでもなるのですがね。

さて、昨日閾値走を終えて、明日の120分ジョグを終えると、これでついにゴールドプログラムも3週目が完了となります。

始めた頃は絶対に無理と思っていたこのプログラムですが、もう今週はかなり余裕を持ってこなすことができ、その日の疲労は翌日までには回復できるくらいまでに適応してきました。

このプログラムの1週目には、400mや閾値走、120分ジョグの後はかなり疲労が出て、ちょっと起き上がれないくらいの状態になりましたが、そこをなんとか切り抜けたあたりから、疲労が数日以内に回復できるようになりました。

そうすると、疲労の少ない状態で次の練習ができるようになるので、またその練習における疲労も溜まりにくくなり、好循環が生まれる、という流れができました。

簡単に言えば、体が適応してきたということですね。

この流れを作り出す上で、少し意識したことがあります。

まず、400mと閾値走以外のジョグの日は、体がしんどくなるペースでは走らない、ということを意識しました。以前話した「出力0」ですね。勝手に脚が動くだけしかペースを上げない、というのを徹底的に守りました。

結果、ジョグのペースはありえないほど遅くなりましたが(キロ6分から5分10秒くらいまで)、それだけ400mや閾値走の日の疲れは大きかったということです。

しかし、これくらいに出力を落としてようやく次の400mや閾値走の日にギリギリ調子が間に合う感じでした。

もう一つは、400mにしても閾値走にしても、あまり無理をしすぎないようにしたということです。

これはちょっと抽象的な表現ですが、なんというか、ムキにならない、というような、とにかくがむしゃらに走らない、という感覚です。

400mはRペース、閾値走はTペースですから、ある程度自分のV DOTから換算されたペースが決まっているのですが、そっちにペースを合わせるのではなく、「これなら10本こなせそう」「これなら20分維持できそう」という自身の苦痛の状態の方にペースを合わせて走る、というのを意識しました。出力で言うと、だいたい15前後ということになります(400mの10本目でも、閾値走の18分以降でもできるだけ15くらいを意識しました。20はがむしゃら走りです)。

そうしたところ、ジョグ以外の練習の日も、あまり無理した感じはなく、快適に、気持ちよく練習を終えられました。

そしてそればかりか、結果的にペース自体もだいたいVDOTに合ったペースに落ち着いたのですね。これはちょっと意外でした。

このようにして、設定ペースや距離に自分を合わせるのではなく、自分の出力によってペースや距離が決まる、と言った「主導権は自分」な練習を意識したのです。

実はこの意識は、もう11月頃から続けていて、その結果すでに半年近くも慢性疲労が悪化せずに練習を継続してこれました。

一昨年まで、好不調の波が激しく、1ヶ月追い込んだら1ヶ月だるくて走れなかった、とか、怪我で1年を棒にふった、とかそんなことが多かったのですが、おそらくそれは「ペース」「距離」に自分を合わせようとして、主導権を「負荷」の方に明け渡してしまっていたことに、今更ながら気づいたところです。

ランマニアは、幸いなことに、中学時代からずっと自分や自分たちで練習計画を立ててトレーニングを積める環境にいたので、自分の練習が「何かに強要されている」とか「主導権が握られている」と言った感覚は全くなかったのですが、実は知らず知らずのうちに「距離」とか「ペース」と言ったものに主導権を握られていたことにこの歳になってようやく気づいたのですね。

確かに、設定ペースとか到達すべき距離とか、そう言うものがあるからパフォーマンスが向上するものと思っています。

しかし、現状、ランマニアの体では、そんなものを追ったところで調子を崩すだけなのであれば、むしろ自分の調子や都合に練習内容を合わせてもらおう、とちょっと図々しいスタンスがちょうどいいように思えてきます。

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