こんにちは、ランマニアです。
このブログを読んでいただいている数少ない読者の方はもう何度も何度も聞かされたことですが、とにかくランマニアがここまで練習を継続できているのは、本当に珍しいことで(いや、初かもしれない)、とにかくこの状態を維持したいのであります。
そして今日は、そんな珍事の中でも珍事中の珍事、いやまさに「春の珍事」ともいうべき出来事があり驚いているのです。
それは、ポイント練のわずか2日後なのに、なんだかとっても調子がいい、ということなのです。
ランマニアの慢性疲労症状は、一回のポイント練を入れると程度の差あれ確実に多少は悪化します。
全く走れないほどはないのですが、軽いジョグですら大幅にぺーすダウンするほどです。
ですから、以前も話したように、「努力度」「出力」を固定して、注意深く疲労の程度をモニタリングしているのですね。
そして、たいていポイント練明けの2日後あたりでは、この出力0ジョグですとだいたいキロ5分30秒以上はかかるほど疲れている場合がほとんどです。ひどい時は、6分程度かかることもあります。
ところが、今日は走り出しから自分でも信じられないほど足がよく(というか勝手に)動き、始めこそキロ5分を超えていたのが、最終的には4分40秒程度まで上がっていました。ポイント練2日後のジョグでペースがここまで上がることは記憶にありません。
一昨日の練習は、閾値ペースで押し通し、トータルの走行距離的にも17kmを超えていたので、決して楽な練習ではありませんでした(あ、これはランマニア的にですよ)。
そうした練習の後で今日の軽快さですから、これはもう「明らかに脚ができてきた」と判断できる証拠だと感じます。
ではなぜ、ここまでの変化が起きたのか。
少なくとも、先々週、もっといえば先週ですらここまでの変化は見られませんでした。
大事なのは、「自分にとって何が効いたのか?」ということなのです。
ランマニアが高校生くらいの、まだまだ何もわかっていない勘違い野郎だった頃なら、きっと、「そりゃ、一昨日の閾値走が効いたんだよ」とか「いや、昨日休んだのが大きかっただろう」くらいにしか思わず、「よし、ならばこれから毎日閾値走で追い込むぞ」くらいなことを考えていたと思います。
多くの経験豊富、知識豊富なランナーの方なら、そんな短絡的な判断はまずしないと思います。
ただし、これは誰も筋肉を開いてその変化を視覚的に、一定期間モニタリングすることはできませんから、「何が効いていたか」などということを確信を持って断定できる人は正直いないと思うのです。
ですから、推測するしかないのですね。
では、ランマニアはどう推測したか。
自分の体なのだから、自分がよくわかっている、とは言い切れないのがマラソンの面白いところですが、まあ次のようなことを考えました。
一つ目は、30kmペース走。
これは一定時間有酸素的な能力を維持して走り続け、代謝系に変容を起こす練習でした。できるだけ多くの酸素を利用しながら、糖質や脂質を利用して走り続ける。これにより、同じ強度の負荷でも、少しでも長持ちする(疲れにくくする)体質変容に向けて体に刺激が入った、というのが一つ目の仮説です。
二つ目は、実は200mのレペティション。
人間は高強度の運動をすると、酸素をあまり必要としないエネルギー供給系が働き、乳酸という物質が体内に溜まってきます。この乳酸そものものが疲労物質なのではなく、乳酸により細胞内のph値が酸性に傾くことで、エネルギー供給系に関係する酵素の働きが悪くなる、というのが一つの説になっています。
そして、こうした酸性に傾いた細胞を元に戻す緩衝作用というものが人間には備わっていて、その能力は、先日の200m全力走行のような高強度負荷をかけることで高まるという報告があります。
ただし、この回復力は、もう少し短期的な回復力なので、今回のような1日や2日レベルの回復力を向上させるものではないかもしれません。
そして最も有力なのが、先週末の3連休。
実はもうこれまでも体にはだいぶ変化が起きつつあったのに、休養が(ランマニアにとって)十分機能していなかったため、そうした変化が十分に発現していなかった、だから先日のまとまった休みを入れたことで、一気に開花した(超回復した)という仮説です。
ですから、ここ1、2週間の練習というよりは、それまでに継続してきた一定期間のトレーニングが前提にあり、それが休養によってここで効果が現れた、という考えです。
なので、結局、ランマニア的にも「これだ!」というものはなく、体に変化が起こるのには、それなりに一定の目的を持って練習を継続しなければならず、そしてその分のしっかりとした休養を取らなければならない、というごくごく当たり前のことを再確認した、というのに過ぎないのですね。
ですが、それでいいと思っています。
ひとまず、自分で実感できる変化が起き、それによりもう少し上の段階の練習を行えるようになれば。
こうした変化の積み重ねが記録や走力の向上につながるわけですね。