東京マラソンを振り返る

こんにちは、ランマニアです。

さて、明日はいよいよ東京マラソン。エリートの皆さんは、こんな時だからこそ快走して、レースを楽しんできてほしいと思います(いや、エリートは楽しめないか・・・)。

エリートでない私たちは、国内最高峰の戦いをテレビの前で見守りたいと思います。

こんなランマニアですが、実は東京マラソンには過去何度も出場しまして、色々な思い出があるのですね。

まだコースが月島の方まで走って、東京ビックサイトがゴールだった頃のあの最後に待ち構える激坂の思い出。

気温2度前後で雪が降り頻る中で40分以上スターティングエリアで凍えていたこと。

そして、なんと言っても新コースとなって初めての出場となった2017年。

2017年大会は、ランマニアが目標としていた2時間40分を切った初めてで唯一の大会。この日のことはいまだに忘れられないですね。

慢性疲労を発症して、もう走るのは諦めなければならないと覚悟してからちょうど20年。こんな体でフルマラソンを走れるなんて、ましてや2時間40分を切るなんて、正直「絶対無理!」って思ってましたから。

まあ、月並みな言い方ですが、この2017年東京マラソンは、奇跡の大会だったわけで。

また、この2017年大会は、ランマニアにとって初の「準エリート」枠での出場で、これもまたモチベーションをさらに高めました。

別に特別エリアからスタートできるわけではないんですが、一応ゼッケン違うでしょう。変なリストバンドももらえるし。これつけてると、「おれ準エリなんだぜ〜、ワイルドだろう〜?」などとドヤ顔できてたわけです。撃沈すれば恥ずかしい思いをするもまた特別ゼッケンの宿命でもありますが。

新コースは、最初の10kmは旧コース同様一気下りで、ここで大幅な貯金を作れました。

ランマニアは、40分切りを目指すペースで走っていたのですが、10kmまでで2分近い貯金があり、その後、1kmごとに1秒ずつ使っても全然大丈夫、と気持ちを楽にした覚えがあります。

日本橋からは浅草方面へ向かい、こちらも順番は違いますがかつての旧コースと大体同じ場所を走ります。旧コースと違い、浅草が前半に来るので、雷門前の大声援を元気なうちに浴びることになるので、とにかくオーバーペースにだけは気をつけました。

雷門で折り返して、いよいよ蔵前から新しいコースになります。

ここからは、何度か川を渡る、唯一上り区間の存在するコースです。

ランマニアは試走の段階から、この蔵前→門前仲町→蔵前がポイントになるのではないかと考えていて、実際その通り、この区間のアップダウンで結構足に来てしまいました。明日走るエリートランナーはこんなへっぽこブログを見るわけはないですが、今後東京を走ることになった皆さんは、ぜひこの区間を気をつけて走ってほしいと思います。

30kmが銀座で、ランマニアはここまででかなり余裕がないと危ないと考えていました。

で、余裕は若干なくなりつつあったのですが、もっともやらかしてしまったのは、ここの給水で足をかけられたくなくて、ちょっとペースアップして前に出て給水を取ってしまったんですね。

これで一気に足に来てしまい、品川を折り返して帰ってくる頃には、もう足が動かなくなりつつありました。

それでも、残りはもう5kmちょっとですから、気持ちで走るしかありません。両足とも痙攣しかけていましたが、「自己ベストが絶対出せる」ということだけを考えて足を動かし続けました。

いよいよ40kmを通過し、残りたった2kmというところですが、フルを走った人ならお分かりのとおり、本番はここからです。

この状態での「残り2km」って、信じられないほど気の遠くなる距離です

脚、終わってるんです、本当は。でも、自己ベストへの執念だけで脚動かしてるんです。

そして残り1km。ここでもまだベストが出ると信じきれません。

で、なんとこのコース、最後の1kmはまさかの「石畳!

痙攣した脚にはこれが針のむしろのようにこたえ、本気で途中で止まるんじゃないか、と。

それでも沿道の大声援とこれを逃したら二度と40分は切れないという危機感だけで足を動かし、なんとか40分切りを達成しました。

40分切りを確信したのは、42km地点。つまり、あと0.195kmを残した時点だったわけで。

今にして思うと、よくやったわ本当に、って人ごとのように思います。

そんな思い入れ深い東京マラソン。

またいつの日か必ず出場したいと思っています。

明日はテレビに映し出されるコースを見ながら、当時のことを思い出して楽しもうと思います。

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