こんにちは、ランマニアです。
今日は3回目の400m×10でした。
先週から、同じ練習をしてもだいぶ余力を残しておこなえるようになってきたからか、今日も脚の疲れはあまりない状態で練習に臨めました。
また、ここのところ、このレペの日は風が強くどの方向を走っても向かい風を避けられない状態でしたが、今日はその風も比較的穏やかで、だいぶ楽にスピードを維持できました。
さて、前回、前々回も、ちょっと「あれ?」と思っていたことが、実は今日も再現され、これなんだろうと不思議に思ったことがあります。
それは、この400m×10レペ、3回とも全て「2本目」にかなりペースが落ちる、ということです。
1回目は、1本目が71秒のところ2本目が76秒。
2回目は、1本目が70秒のところ2本目が73秒。
そして今日も、1本目が68秒のところ2本目が71秒。
実は、ランマニアは高校・大学時代はこういういわゆる「ショートインターバル」(今はレペですが)系の練習はかなりの頻度で行っていましたが、2本目が極端に落ちる、という経験は記憶にないのですね。
はじめの数本は体が動かず、徐々にペースが上がっていくパターンがほとんど。
しかし、今月に入って始めたこの練習では、3回とも全て「2本目が急激にペースが落ち、その後持ち直す」というパターン。
いやそれは1本目が速すぎて、オーバーペースだからじゃないのか?と思われそうですが、3本目以降はだいたい1本目と同じくらいのペースに戻るのですね。
これなんなんだろう、とダウンをしながら考えていたのですが、ふと5本目以降の走りの変化からある考えが思い浮かびました。
今日もそうですが、この3回の練習とも、5本目以降、もっと言えば7本目以降くらいの終盤になると、同じペースで400mを走っていても、なんというか短距離を走っているというよりは、長距離レースの終盤みたいな苦しさなんですよね。苦しいんだけど、呼吸を荒げながらも脚はしっかりと動き出力を上げればぐいぐいペースを上げられる感じ。しっかりペースを抑えて3000m以降を迎えた5000mのレースのような感じ。
これ、もしかすると、1本目と7本目以降って、エネルギー供給系のバランスがだいぶ違うんじゃないか?と思ったのです。
推測ですが、1本目はまだ「有酸素系」の働きが悪く、どちらかというと「無酸素系」の供給系が優位に働き、その結果乳酸が溜まり、2本目に影響する。
しかし数本走っているうちに(あるいはつなぎでジョグをしているうちに)乳酸も代謝されると同時に、供給系も有酸素系にシフトし始め、やがて好気的な代謝により疲労しにくくなってくる、という推論。
もしこの仮説が正しければ、有酸素系が十分働くためには、強度だけの問題ではなく、ある程度の時間が必要なのかもしれない、と考えました。
しかし、だとすると、若い頃にはこうした現象がなかったのはどう説明するか、ということです。
ここで思い当たるのは、学生時代は、本当にこういうスピード練の頻度が高く、いつも疲れた状態で練習をしていたので、1本目から設定ペースで走るのはほぼ無理だったのですね。基本、3本目くらいまではアップ、の状態で。
そうすると、エネルギー供給系が有酸素よりにシフトするまでの間も、結果的にペースを抑えていたことになり、無酸素系の代謝の割合があまり高くならなかっただけなのかもしれません。
もう一つは、学生時代のスピード練の頻度は今よりも遥かに高く、体が常に有酸素系代謝にシフトしやすい状態にあったのかもしれない、ということです。
今は、ここまでのスピードで走るのは週に1回。そうすると、1週間の間に若干体の応答性が低下してしまい、数本走らなければ体が応答しない、という仮説。
と考えていくと、いずれにしてもやはり、結局のところ1本目が速すぎるのかな、とも思えてくるのですね。終盤の70秒なら適正ペースでも、有酸素系の供給系が働く前で走る70秒はちょっと速すぎる、ということなのかもしれません。
序盤はペースを抑えて有酸素系代謝が十分に働き始めるのを待つということは、すなわちオーバーペースの予防と同義なのかなと、ふとそんなことも考えたわけです。