2023年を振り返る

こんにちは、ランマニアです。

今日は休みをもらって、近場の丘陵地帯で緩やかなトレイルを走ってきました。

冬場は日が短く、一日の使い方を計画的に考えないとあっという間に日が暮れてしまいます。

今日のように貴重な平日休みは、あれもしたいこれもしたいと欲張ると何もできずに暗くなって残念な気持ちになってしまうこともよくあります。

特に、半日かけて山に出かけてしまうと、移動時間で大半が割かれ、せっかくの休日が数時間の山登りで終わってしまうことになり、この時期の山練や登山はあまり好きではないのですね。

冬の、キンキンに冷えた空気の中落ち葉を踏み締める音だけを聞きながらトレイルを走るは好きなんですけどね。

そういうことなら、近くの丘陵(狭山丘陵)でも十分味わえるのではないか、と朝イチで2時間ほどゆっくりと冬の山道を堪能してきました。

標高の低い都市部の丘陵地帯は、夏には虫の集中砲火を浴びますから、近場を走るには冬は最適でした。

さて、冷えたトレイルをのんびり走りながら、今日は今年1年を思い返していました。

今年は、なんと言っても7月の自身初の世界選手権出場があり、4月から7月はほぼトレイル練に時間を割いていた時期でした。

ひどい走りになったものの、海外遠征の楽しさを存分に味わえた世界選手権

この時期は、ここまで頻繁にトレイルを入れたのも初めてというほど、毎週のようにトレイルに向かい、山を走る力を少しずつ高めていきました。

元々長い距離は困難な事情があるため、本番は全く歯が立たなかったとはいえ、それでも12時間ものトレイルを走り切れたことは、自分にとっての一つの財産にはなりました。

ただ、そのレースも含め、今年は国内で3レースほどでた「スカイレース」は全て惨敗し、改めて長い距離のトレイルレースは自分にとってなかなかのハードルであるなと感じました。

補給の重要性を甘くみたびわ湖バレイスカイレースでは人生初のハンガーノック状態となり、自力下山が不可能な状況にまで陥りました。

8月の嬬恋でも事実上の途中棄権。5月の上田もフィニッシュ後2時間も起き上がれなくなるほどのダメージを受けました。

何度チャレンジしても惨敗する上田スカイ

世界選手権も含め、このスカイレースという競技は、自分の適性がある一方、走行時間が長すぎることで現在の自分の体の状態では太刀打ちできない現実もあります。

今年は、2度のDNF状態を経験し、正直来年の参戦は今は迷っているのが正直なところです。

一方で、今年度から始まったバーティカルの国内シリーズ「VGAEMES Japan」においては、最終的に総合10位に入り、Over48の年代別では2位にランクインすることができました。

最終戦のポイントが2倍になることから、数ポイント差で10位に食い込むことができたVGAMES

以前にも書きましたが、ランマニア的には疲労症状が顕在化する前に終えることができる「短距離型トレイル」はおそらく自分のスイートスポットであり、登り適性と年齢の割に高いVO2Maxとで、割と上位で戦える種目となっているのは間違いありません。

特に、「竜王」や「びわ湖バレイ」のように、「走れる急坂」は最も自分に適性があり、この区間が長いレースほど(烏帽子スカイランなど)、同年代の選手に対してアドバンテージが得られる気がしています。

バーティカルが得意でスカイレースが苦手な理由

山を走るのは好きですし、練習でも取り入れたいと思ってはいますが、スカイレースまでは長過ぎて対応できず。そうなると、60分以内で終了するバーティカルは、来年以降自身のトレイル領域での主戦場にしても良いのかもしれないと思っています(3時間越えする富士登山競走も例外的に)。

そして、今年後半以降、例年と少し変えてみたことが、トレイルレースを極力控え、陸上練習を集中的に取り入れるというものです。

例年、10月以降はトレイルレースのハイシーズンで、志賀高原や烏帽子などほぼ毎週のようにトレイルレースが入る状況が続いていました。

これはこれで楽しいのですが、一方で、長いスカイレースが入るとどうしても疲労回復に時間を取られ、インターバルや閾値走など、高い強度の練習を取り入れる余裕がなくなってしまっていたのですね。

ジョグだけでもある程度の力は維持できるのですが、この歳になると最高強度付近の力がどんどん衰えていくため、10年前と比べて意識的にこの辺りの練習を入れていかなければ取り返しのつかないことになっていくことに気づき始めていました。

10年前には何もしなくても維持できていた力が発揮できなくなってきたここ数年

なので、今年は世界選手権が終わって以降、トレイルレースは必要最低限にし、週末の練習をしっかり確保しようと意識しました。

9月に一旦故障で離脱しましたが、この効果を体感できたのは、この12月に久々にロードレースを走った時でした。

ギリギリ呼吸のキツさを我慢できつつ、脚は力強く動かし続けることのできるハーフマラソンは、自分にとって好きな種目の一つなのですが、今年久々にこの種目で手応えを掴むことができたのですね。

久しぶりにロードレースの楽しさを実感できた所沢シティマラソン

タイム的にはピーク期の1時間12分台には遠く及びませんでしたが、この非常に起伏の激しいコースで15分台(平地なら13分台から14分台)で走れたことから、40代前半の頃の最も強かった時期にかなり近づけた気がしました。

また、2週後の駅伝ではフラット5kmの単独走において16分46秒と、久々に16分台で5kmを走ることができ、練習やピーキング次第、またトラックであればもう一度16分30秒以内では走れるのではないかという手応えを感じることもできました。

ここ数週間の練習で、解糖系やVO2Maxの顕著な衰えを感じてやまないのですが、それでもまだまだチャレンジできそうな感覚は得ているところです。

そして、何より今年は大きな故障で長期離脱をすることなく、練習を継続できているのがとても大きいです。

通勤時に練習を入れるパターンが定着し、その中で走行距離を調整し、練習を分割することで脚へのダメージをだいぶ防ぐことに成功している気がします。

本当であれば平日にもう一日高強度の練習を入れたいところですが、間違いなく故障のリスクは跳ね上がると思われ、ひとまず欲張らず週末対応で継続していくのが無難でしょう。

ということで、2023年は久しぶりにロードを走る楽しさ、練習を継続することの楽しさを味わうことができ、近年スカイレースに偏りがちだったライフスタイルを、もう一度陸上寄りに戻したい意欲が出てきた年でした。

来年は、いよいよ50歳となります。

ですが、自分としてはいよいよここから再挑戦という気持ちが強く、トラックからマラソンまで楽しめる実力を取り戻していきたいと思っています。

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