こんにちは、ランマニアです。
1月はふくらはぎを痛めてしまったため、通常の高強度の練習が全くできず、ジョグをしたり芝生を走ったりして、満足のいく練習ができませんでした。
しかし、今回の故障期間はこれまで経験したことのないほどの「異例」とも言える走行距離を積んでしまい、こんなこともあるのだな、と。
通常、故障をすれば数日は完全休養。そしてそのあと徐々にゆっくりとしたジョグを再開、というような流れを辿るのですが、今回は3日ほどウォーク&ジョグを行った後は、比較的通常と変わらぬジョグを再開することができたのですね。
もちろん、アスファルトをガンガンEペースでぶっ飛ばす、というようなことは無理だったのですが、芝生の上ならふくらはぎに負担をかけずに走行することができました。
そして今回の故障期間、最大とも言える収穫をその芝生ジョグから得ることができました。
芝生に入ったらペースアップ
芝生の上ならふくらはぎもある程度守りながら走ることができる。ならば、その区間だけペースを上げてみては、そう思い「芝生だけ」ファルトレクを思いつきました。
ファルトレクは別名「スピードプレイ」とも呼ばれていて、リディアードさんの本ではスピードを出すことを楽しむ文字通り「スピード遊び」という概念で説明されています。
12月までのように、アスファルトの上でガンガンスピード練習ができない状況でも、どうにか心拍数を上げたいと考えていたところ、芝生の上で若干ペースアップしてみたらどうだろう、と思いついたのでした。
ランマニアの通っている練習場(公園)は、敷地内の多くに自由に立ち入れる芝生が存在していて、インターバルなどをやるロードを避けて芝生地帯を選んで走ると、比較的まとまった距離の芝生区間を取ることができるのですね。
それでも、LT程度のペースで走ればあっという間に芝生区間は終わってしまうので、正直閾値を高めるとかVO2を刺激するとか、そういった目的で利用するには短すぎるのですが、ずっとジョグのように小さい動きしかできていないランナーにとっては、大きな動きで走ったり、素早い動きに体を慣らせたり、あるいは普段は上げられないような心拍域まで心拍数を上げたり、そういった目的にはちょうどいい距離の区間でした。
なので、このように「あえて」芝生を選んで公園をぐるぐると走りながら、芝生区間に入ったところでスピードアップ。ロードに入ればすぐさまジョグにもどす。これを繰り返しながら、自分で設定した距離、時間ではなく、与えられた環境に合わせてスピードを変化させる「インターバル走」を行ってみました。
最長800mでも意外と追い込める
このような芝生区間は、今回のコースでは最も長く取れても800mほどでした。
800mというと、ランマニアのLTペース(3’30”~25”/km)くらいでも3分取れるかどうかという程度。
LTペースなら最低でも5分くらいは維持したいところなのでやはりやや短め。
しかし、その800m区間が終わってロード区間を100mほど走るとまたすぐに芝生区間が再開されます。そっちも400mくらいですから、これらを合わせると大体5分程度はこの速度を維持することができるわけです。
このように、自然に与えられた疾走区間と休息区間を繰り返しながら、ぐるぐるぐるぐると公園を回っていると、思いのほか心拍数は上がってきますし、3kmほどそれを繰り返しているとどうしてどうして結構本格的な強度の高い練習になってくるのですね。
それでいて、芝生は柔らかいので脚には思ったよりもダメージがくることはありません。
この練習をジョグも含めて20kmほど走った後でも、あまり脚に張りのような疲労は感じられないのです。
なんとなく得をした気分です。
怪我をしていなくても取り入れたい練習
今回この芝生インターバルを行いながら思ったのは、とにかく普段いかにダメージの大きな練習を継続していたのだな、ということ。
あんな硬い路面でキロ3近いスピードでインターバルをやっていたなど、ちょっと信じられない感覚でした。
もちろん、ある程度脚はできていましたから、突如レースなどを入れない限り、一定期間安定して怪我なく練習は継続できるようにはなっていましたが、それでもいつ怪我をしてもおかしくないようなダメージを負っていたことは想像に難くありません。
なので、今後も定期的にこの「芝生インターバル」は取り入れて行ったほうが良いかもしれない、と考えをあらためたところです。
ただ、このコースの欠点はとにかく疾走時間を長く取ることができないところ。
都内では砧公園、地元埼玉では森林公園のようにかなりの距離を芝生区間で走り続けることができれば3分、5分と疾走時間を確保できるのですが、今回の公園はとにかくそれをやるには狭すぎるのですね。
定期的に、脚を守りつつ呼吸器系、循環器系を追い込める練習が可能になれば怪我を防止しながら走力を身につけることができるでしょうし、何よりアスファルトでは叶わないダイナミックなフォームを意識して走ることもできるわけです。
それでも、こうした発見、こうした意識は怪我をしなければ得られなかったもので、今回の故障で得られた大きな収穫であったことは間違いないところです。