こんにちは、ランマニアです。
今週からダニエルズ練を再開し、今日はQデーの2回目。LT走やVO2Maxインターバルを取り入れた比較的強度の高い練習の日です。
ふくらはぎの状態はだいぶ良くなってきているとはいえ、ロードでキロ3分台で走るのはひと月ぶりなので、今日を迎えるにあたり数日前からかなり緊張していたところでした。
1月は、しばらくの間前足部で踏み込むとふくらはぎが「ズキっ」というので、常にリアフットの癖がついていましたし、ジョグでも前足部を使うのを反射的に避けている走りになっていました。
クララが立つのと基本は同じ
こうした恐怖は、どこかで一度通常のフォームで走ってみて、「大丈夫だった」という経験を積まない限りはその不安はなかなか拭いされないのですね(「クララが立った」と同じメカニズム)。
不安は回避行動で維持されますから、克服したければその不安の対象に暴露される必要があり。
その一発目をいずれは経験しなければならず、ケガ明けはいつもその一発目がどうしてもおっかなびっくりになってしまいます。
そうして迎えた今日のQデーですが、当然いきなりIペースとかで全開走行なんてあり得ませんので、本来のTペース、Hペース(Iペース)、Rペースは全て1段階落として実施し、徐々にスピードに慣らしていく慎重さで臨みました。
また、この手の練習のシューズはいつもアディゼロジャパン5なのですが、今朝久しぶりに履いてみたところ、相当な硬さと薄さだったため、ちょっと危険と感じボストン8に変更して実施しました。
設定タイムより再発をしないことを最優先に
初めは、本来のダニエルズ練では3.2kmのTペースを2本。レストは2分。
しかしロードのTペースはかなりの負荷がかかるため、恐る恐る走ったところ、予想通りキロ4分弱のペースになり、結果的にMペースとなりました。
しかし、これでいいのです。
今日は病み上がり初の本格練習ですし、今ペースを上げる必要は全くありません。
なので、キロ4分ペースで3.2kmなど本来ただのジョグに過ぎないのですが、今の脚の状態から考えれば、相対的にはTペース並みの負荷はかかっていると考えています。
そして問題は、本来であればVO2Maxに刺激を入れるHペースのインターバル。
走った感じではとりあえずふくらはぎの状態は問題なかったとはいえ、いきなりキロ3分10秒はさすがに怖すぎるので、ギリギリフォアフットにならないくらいのペースで走ってみました。
結果は平均ペースキロ3分35秒。
正直、もう少し速く走れている感覚はありましたが、脚のことを考えるとこれくらいが精一杯なところです。
感覚的にはだいぶスピードを出している感じがしましたし、脚への衝撃もかなり大きいものがあったため、5本もできるか心配でしたが、結果的にこのペースを維持して5本実施。
VO2Maxには効果はなさそうですが、少なくともLT域では走れたことになり、久しぶりに大きな筋力を発揮する機会となり、ミトコンドリアに代表されるエネルギー供給系に大きな刺激を入れられた印象です。
シメは400m Rペースですが、1本目を走った時点でさすがにふくらはぎが危なくなってきたので、200mに距離を変更し4本だけIペース(38秒くらい)で走って終えました。
達成感のために練習してるのではないけどその満足感も大事
全て激遅ペースなので、練習終了時でも相当余裕がありましたが、とにかく今日はケガ明け最初の練習で、再発を防ぎながら練習をこなせただけでもう十分すぎる成果であったと思っています。そして、この満足感は本当に久しぶりでした。
やはり、強度の高い練習はやり遂げた後の達成感が桁違い。
もちろん、その達成感のために走っているわけではありませんが、趣味で取り組んでいる以上、その取り組み自体の楽しさ(ここでは達成感)がなければ長くは続かないと思うのですね。(辛い、苦しい、でもそれは速くなるために必要なこと、という動機付けだけでは歳を重ねると続かなくなるのは明白です)。
「ジョグ時々ファルトレク」の予想外の効能
前回この練習をやろうとして途中で脚を痛めたのが1月の上旬でしたので、気がつけば1ヶ月ぶりの再挑戦。
ジョグは継続できていたとはいえ、それなりに長い期間でした。
とはいえ、今日は思ったよりもTペースが楽に感じたため、もしかするとこの一月のジョグだけの生活が、思いのほか体にはいい方向に作用していたのかもしれません。
また、2週前から取り入れたファルトレクも、これくらいの走力を維持するにはとても効果のある練習であった可能性もあります。
そう考えますと、長距離を走るための脚作り、基礎体力や回復力の向上などを目指すのであれば、毎日じっくりとジョグを続け、時折ファルトレクを取り入れる程度の練習でかなりの効果が見込まれるのではないかと、今日の練習中考えていました。
ガチガチのインターバルやLT走、ペースの高い距離走などは、もちろん体の変化を促すには効果的な練習であるのは間違い無いと思うのですが、その代償として高い故障リスクを考えると、果たしてそのリスクを取るほどの効果を期待するのもどうなのかとも思えてきます。(所詮趣味ランナーなんだし)
であれば、今回1ヶ月間故障期間中に継続した、「無理のないボリュームでのジョグ」とか「芝生の上でのファルトレク」などをしばらく実施してみるのも、あるいは面白い効果が得られるのかもしれないな、と。
だけど趣味だから楽しむのも大事かな、に戻る
とはいえ、そうは言っても、今日のような練習はやはり達成感は得られますし、メンタル面では「自信」がつくのも確かなことです。
「目先の満足」と言えなくもないですが、我々趣味ランナーとしては意外とそういう要素も大事な気がするのですね。