こんにちは、ランマニアです。
ここのところ、ランニングフォームの話です。
前回は、
前傾姿勢は推進力を得やすい
という話をしました。
そして今日は、走るフォームを語る上でどうしてもはずせない要素のもう一つ「地面反力」についてです。
走るという動作は、一時的に体が空中に浮いている時間があります。一度宙に浮いて、片足が降りてきて、また宙に浮く。これの繰り返しなわけです。
ところが、地球には重力が存在するので、この宙に浮いている時間は何らかのそれに逆らう力が働いてるはずで、それがいわゆる「地面反力」というわけです。
私たちが走っている際に、足を着地させると、関節や筋肉がバネと同じ役割をもち、重力に逆らって一時的に体を宙に浮かせ、前に進む力を発生させます。
このバネの力は、当然、その人の筋力にもだいぶ影響されますが、実は色々な実験や研究によって、もっともバネ効果(地面反力)が得られやすい足の着地点がわかっていて、それが、だいたい体の真下あたり。つまり、
脚はできるだけ体の真下近くに着地するのが地面反力を得られやすい
という事実があります。
とはいえ、厳密に真下というのは難しいので、現実には真下よりも少し前あたりになります。
これは、前回の「前傾姿勢」とも関係していて、前傾姿勢を保った方が、足の着地点も体近くになってきます。
ですから、もう簡単に言えば、前傾姿勢を作って、脚が出たところに着地すれば、だいたい体の真下あたりに脚が降りてくるから、そのフォームがもっとも地面反力と推進力を得やすい、つまりはランニングエコノミーが高い走りになるということです。
ランニングを始めたばかりの人は、まずはこの原理を頭に入れて、この原則だけをひとまず考えてフォームを意識するといいと思います。
次回、もう少しフォームの話を続けます。