夏をあきらめて

こんにちは、ランマニアです。

連日37度とか40度とか、まあここ数年はこれくらいの暑さがやってくる夏が普通になってしまいましたが、それでも通常人間が耐えられるレベルを遥かに超えた気象状況になっていますね。

ランマニアの一応の基準としては、「気温35度を超えたら走らない」という条件を決めています。これは、とりあえず「体温」を超えた空気の中走るのは放熱できなくて危険だろう、ということと、仮に湿度が高くても35度未満ならギリギリセーフかな、という「自己判断」によるものです。

そして、このお盆休み中は、せっかくの休みで昼間や午後の時間を他のレジャーに当てたいこともあり、そうすると走る時間帯は自ずと「早朝」ということになるのですね。

先週の水曜日はその基準に合わせて朝からLT走やインターバルを組み合わせたQトレーニングを行いました。これは肉体的にも心理的にもかなりタフな練習でしたね。

気温は30度前後で日差しもあったので、ただでさえタフな練習がもう修行に近い練習になってしまいましたが、なんとかペースを落としながらやり切ることができました。

なので、真夏の高強度練習、ペースを落とせばなんとかやりきれそうだ、という手応えは掴んだ「つもり」だったんですが。

そして今日からダニエルズのマラソントレーニングが3週目に入ったんですね。先週は、1度だけでしたがT,I,R全ての速度域を走ってそれぞれのエネルギー供給系に刺激を入れました。マラソントレーニングはどうしても「ゆっくり目で長く」が基本になってきてしまうので、たまにこうして刺激を入れさせているのでしょう。

で、今週は2回のQデーは二日ともMペースです。ゆっくりとしてペースで、ただしマラソンのレースペースで走ることでフォームを整えたりペース感覚を養うためのMペース練習なのでしょう。

正直にいうと、「今週はボーナスステージだな」とかなり侮っていました。

ランマニアのMペースは一応キロ3分40秒前後で、暑さがなければかなり余裕を持って維持できるペースです。この暑さを考慮して3分50秒くらいに抑えれば楽にこなせる練習だろうと「油断」していたんですね。

はたして今朝は目覚めもよくアップの30分ジョグも快適で、スタート前から「これは確定だな」と本当に今にして思うとその自信はどこからくるんだというほど浅はかでした。

スタートすると、想像以上に足が動かず、はじめの1kmはまさかの4分11秒。しかもペースの維持がかなりしんどく。

もうこの暑さならキロ4でも良いんじゃないかと頭をよぎりましたが、なんとなくそれでは意味がない気がして少しずつペースを戻そうとしてしまたんですね。と言ってもキロ3分50秒。

しかしその後も思うようにペースが上がらず、3分58秒、51秒、その後ようやく48秒。もうこの辺りになるとMペースというよりLT走でもやっているかのようなしんどさに変わってきて、まだ半分もきてないことに絶望的になりました。

13kmの予定が約半分の6km過ぎで一度給水、と思いきやそのまま再び走り出せなくなってしまい、よもやのDNF。

気温30度はジョグでは大きな影響はなくてもマラソンペースを超えたあたりから急速に循環器系が追いつかなくなっていくのでしょう。(体温調節に血液が使われ筋肉に送られる血流が不足する、など)

とはいえこの暑さもまだしばらくは続きそうですし、循環器系に負荷のかかる暑さの中での中強度練習、高強度練習にもそれなりの効果はありそうですからなんとかやりくりしていきたいものです。

一つの意識としては、やはり「数字は追わない」ということかな、と思います。

数字、特に「ペース」ですね。ペースを上げればそれだけエネルギーが生成されますから筋温も急上昇します。筋温が上がればより多くの血流を体表面に流して体温を下げようとしますからさらに筋肉への酸素の供給が滞ります。つまり理論上VDOTが一時的に低下するのと同じなわけで。

なので、今日のキロ3分50秒が「LT走のようなきつさ(そして全く「快適なきつさ」ではない)」、というのはあながち間違えではなく、筋肉への酸素供給量を考えれば本当にLTペースに近かった可能性もあり、今日の気象条件でのMペースはもっと遅くなければならなかったのかもしれません。

そう考えると、とにかくこの「気温30度」状態が続くうちは、もう通常のVDOTペースは「あきらめて」数字は追わずに、呼吸のきつさ(気温の上昇で換気量は上昇するので)やペースの維持に対するしんどさのような体感的、主観的な指標に基づいて、練習を組み立てる必要があるのだろうな、と。

そして意外と大事なのは「日差しを防ぐ」こと。気温は30度でも、日差しが照り返している皮膚上はもっと高温になりますから、数十秒の間日差しの中で走っただけでも大幅なペースダウンは避けられない気がします。水で冷やすにも限界がありますし。

よって、走る時間は「やっぱり夕方以降」なんですね。

次のQデーは明々後日の水曜日。メニューは分割Mペース走。仕事があるので図らずも夜練になりますね。

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