短距離だって疲れます

こんにちは、ランマニアです。

ゴールドプログラムフェーズⅡも、今日の200mレペティションを終えてついに4週目の終わりが見えてきました。先月は4週目突入と同時にふくらはぎをやりかけてしまい、あえなく中断となりました。

さて、今回は珍しく短距離走の話。

ランマニアは何を隠そう子供の頃から短距離が遅く、また、短距離走に関するトレーニング理論や技術的な側面については全くのど素人です。

つまり、ランマニアに短距離を語らせるな、ということですね。

しかしこの2ヶ月間、ダニエルズさんに400mだの200mだの、さらにはウィンドスプリントのような短距離ダッシュを頻繁に課されるようになって、ちょっとだけ「短距離面白いかも」と思い始めている自分がいます。

この練習を始めるまでは、ランマニアにとっての短距離走とは、すなわち「流し」くらいが最速のスピードで、短距離選手から言わせれば「そんなの短距離じゃねぇ」と罵倒されても何ら反論できないほどの激遅ダッシュでした。

皆さんもそうだと思いますが、短距離を全力でダッシュする際は、瞬時に爆発的なエネルギーを筋に発生させ、できるだけ速く脚を動かそうとすることでしょう。

長距離ばかり走っていたランマニアにとって、こうした「瞬時に」とか「爆発的なエネルギー」といった力の発揮の仕方は不慣れで、どうやって力を発揮すれば良いか、やり方がよくわからなかったのですね。

だから、「速く走ろう」と思っても、せいぜい「キロ3分」とか、我々市民ランナーにとっての「超速ペース」が短距離走になってしまうわけで、それ冷静に考えたら100m18秒だよ、とツッコミを入れられるのがいいところです。

ところが、先月から400mのレペが入ってきて、キロ3よりは速いペースで走る機会が増え、さらに今月は200mとなったことで、いよいよペースの方もちょっとは「短距離走」らしくなってきました。

短い距離でもこういうスピードで走り続けていると、次第に「瞬時に」「爆発的な」エネルギーの発揮の癖が知らず知らずのうちに身についてくるのですね。

なんというか、脳が覚醒してくる感じ、一瞬で強い強度を筋肉へ送り込む信号を送れるような感じ。

そしてランマニアが「おれ、速くなったかもしれない」と自覚したのが、昨日のウィンドスプリントの時。

昨日、疲れはあったものの、この疲れは長距離の疲れ、短距離の疲れは「別腹」だから、ちょっと全力ダッシュかましてみるか、と調子に乗ってダッシュをしてみたんですね。

そしたら、以前は絶対にできなかったほど速くて小刻みなピッチで脚を動かすことができ、ぐいぐいスピードに乗れるんですね。

いい加減なGPSペース計ですが、ジョグのペースはだいたい合っているのでこれを信じると、瞬間速度で2分23秒/kmでしたから、100mで15秒から14秒台が出ていたことになります。しかもここは若干の上りコース。ランマニアの100mのベストは中学時代の14秒4という安定の14秒台。つまりこれと大体同じ、中学時代の全力疾走くらいのスピードで走れたことになります。

これ、確実に速くなったよね、となんだか「足が速くなった子供」みたいにはしゃぎましたね。

ところが、これをやってしまった翌日、そして今日、とにかく頭がぼうっとして眠くて仕方がなかったのですね。ちょっとこれは最近なかった「脳疲労」です。

脚が疲れているわけではないのです。とにかく、頭が疲れて億劫な感じなのです。だから脚はよく動くし、200mのレペも過去最高タイムで走れたりもしました。でも、頭がぼうっとするのはあまり変わらず。

これなんだろうな、と思って色々考えていたんですが、一つ考えられるのは、やはり「瞬時に」「爆発的な」筋力を発揮させるための指令を脳から出すためには、脳も一気に覚醒させ、大量の伝達物質をシナプスに送り込まなければならないと思うのです。それもある程度の時間(10秒以上)。

こういう活動って、長距離ランナーは普段からあまりやりませんし(ていうか45のオヤジがそんなことやらんでしょ、普通)、こういう大量の神経伝達物質が一度に送り込まれるのって、脳も慣れてないんだろうな、と。

慣れてないことに対しては人間は基本的に疲労しやすいので、だからこの不慣れな覚醒によって疲れてしまったのかな、と。

そう考えると、こういう高速の高出力を発揮するトレーニングは、以前も話したように脳トレの効果も期待でき、筋組織などの生理学的な変容だけでなく(いや神経系も生理学的な変容かもしれませんが)、中枢神経系のトレーニングも同時に行えるんだろうな、と思ったりしたわけです。

そして、高校時代は「すぐ終わるからいいよな」的に考えていた短距離選手に対して、こんなに疲れるトレーニングをよく毎日やれるよな、と見る目が変わってくるのですね。

疲れ方は違えど、この独特の「脳疲労」は長距離特有の脚の「筋疲労」に勝るとも劣らないタフな疲労だということにようやく気づいた次第です。

高校時代の短距離の皆さん、「すぐ終わっていいね」とか思ってしまってごめんなさい。今更ながらこの場を借りて謝りますね。

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