On Cloud Stratus を買いました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今回は、久しぶりに初めて体験するシューズメーカーの靴を購入したので、そのレビューを簡単にしてみたいと思います。

前々回も報告した通り、今年度からランマニアは職場が変わり、電車通勤となりました。

走る時間を確保するには、行きか帰りの通勤時に走ってしまうのが最も効率が良いことになり、4月からいくつかのコースを試しながら練習を継続してきました。

長距離の練習は、基本どこでも走れば成立してしまうので、コースの設定はどうにかなってしまうのですが、この通勤時の練習に変えてからひとまず二つの点でちょっと困ったことがありました。

一つ目は、これはかなり重要なことなのですが、「芝生を走る機会が激減した」ということ。

昨年度までは、週に3〜4日は芝生を走れていたのですが、現在の通勤経路ではなかなか芝生のある場所を確保することができなくなりました。

こうなると、ロードジョグが中心となり、脚への負担がかなり増大してしまうことが懸念されました。

これまでランマニアは、足裏の感覚やランニングスタイルの関係から、極端な厚底シューズを履いてこなかったのですが、今回この問題に直面してから、練習時のクッション性を重視したシューズ着用に対して急速にニーズが高まってきたのですね。

ここ最近のジョグシューズは、アディダスのSL20。これをもう一足買い、交互に履いていました。

ここ一月も、通勤時のジョグはアディダスのSL20やサロモンのジョグシューズを中心に履いてきたのですが、やはり毎日ロードを走っていると、足裏への衝撃が気になったり、ふくらはぎへの負担が増大してきて、どうにか脚を守れないものかと考えていたところでした。

これまでも、クッション性の高いジョグシューズは検討してきたのですが、そうしたシューズは現在はほとんどがいわゆる厚底シューズとなり、値段も2万円近くするものばかりだったのですね。

高価な厚底シューズを履くくらいなら、芝生へ行ってしまえば安上がり、と思い、これまでは手を出さずにいたのですが、しかし、ここへきてついに避けては通れない問題に直面したのでした。

そして、とうとう初の厚底シューズ探しを始め、いくつか検討した結果、最終的に残ったのが以下の三つでした。

・ホカオネオネ BONDI

・サロモン GLIDE MAX

・On Cloud Stratus

これらの中からどれにするか迷ったところ(お値段も同じくらいですし)、最終的な決定打となったのは、「は?」と思われそうですが、実はデザインだったのです。

先ほど話した、困ったことのもう一つというのは、通勤時の「スーツとのマッチング」という問題点なんですね。

さすがにスーツにSL20では、「靴が歩いてる」状態に。

できるだけ荷物を減らして走るには、スーツ用の革靴は職場に置いておきたいところです。

そうすると、行き帰りの通勤ではラン用の靴を履くのが最も効率が良く。

クッション性の高い厚底シューズで、かつ、ある程度スーツに合わせても「浮きすぎない」デザインを、という要件を満たすものを考えたのですね。

その結果、最終的に選ばれたのが、今回購入したOn のCloud Stratus でした。

ミッドソールまで黒塗装は、これとBONDIだけで、BONDIはミッドソールの横へのはみ出しが多く
「いかにもジョグシュー」感が強かったため、次点となりました。

実は、このOnの厚底シューズは、最新モデルのCloud Monster という「最強」モデルも存在しています。

値段も同じで、スーツに合わないとはいえ、デザインも割とかっこいいのでこれでもいいかなと思ったのですが、実際に履いた感じは結構本気の厚底で、ものすごく「反発」するのですね。

確かにこれで走ればかなり軽快にスピードに乗れそうでしたが、普段の通勤ジョグにはそれは求めていないので、結局反発がやや控えめで、最低限脚を守る程度のクッション性を兼ね備えたStratusを選択しました。

Onのロゴが控えめに入り、左右非対称でスイスの国旗が入る洒落たアッパー部。
靴紐を通す穴もOnのロゴをあしらった金具が備え付けてあり、デザイン的にはかなり凝ったもの。

実物を手にすると、これまで履いてきたランシューとはデザイン性の高さが圧倒的に違い、細部にまでわたって凝った作りになっていました。

Onのシューズ最大のウリは、この存在感のあるミッドソール「CLOUDTEC®︎」テクノロジー。
ソールに敢えて空洞を持たせることで「雲の上を走るような」クッション性を得ることができます。

デザイン的に最も目を引くのがミッドソールに無数に開けられた「空洞」。

この空洞が潰れることで他のシューズでは得られないクッション性が担保されています。

この空洞の列が2列になっているのが、このStratusの特徴なのですね(Monsterは2列とも穴が巨大)。

アウトソールも独特で、波打つ形状がクッション性とグリップ性を高めることに貢献しています。

実際に脚を入れてアスファルトに立ってみると、すぐにそのクッション性の高さに驚かされます。

そしてそのまま走り出せば「雲の上」は少々言い過ぎではあるものの、快適なクッション性で足裏への衝撃が軽減され、やや前傾しているミッドソールのおかげでふくらはぎへの負担もかなり減らすことができました。

初日は10kmほどのジョグをしましたが、これまで使っていたジョグ用シューズに比べて、遥かに脚への負荷が軽減された実感を得ました。

このごつさでも、300gを切ってくる技術力の高さも素晴らしいです。

結果的に、スーツとのマッチングもまずまずで、クッション性も問題なく、厚底シューズ特有の不快なグラつきもほとんどない、自分が理想としていた「通勤用ランニングシューズ」に出会うことができました。

今感じている唯一の問題点と言えば、そこそこお値段もしたので、できるだけ大事に履きたく、そうすると走行距離が伸びると寿命が縮むなぁ、という本末転倒な悩み。

練習時以外で、普段履きにも十分通用するデザインであるため、カジュアル用途にOnのシューズをもう一足買ってしまおうかと思うほどですね。

久々に「履くのがもったいない」と感じてしまう優れたデザイン。

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