ボストン買いました。ただし9。

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は久しぶりにシューズレビューです。

8月に入りようやく故障も完治し、どこも痛くない状態で練習を続けられることになり、久しぶりにジョグではない、ペースを上げた練習を取り入れられるようになってきました。

8月は主に短距離をRペースで走る機会を設け、9月はLT域のペースを重点的に取り入れるようにしています。

このLTペースでの練習は、これまでアディゼロジャパン5を履いてきたのですが、この半年の走力の低下からLTペースが以前のマラソンペース(Mペース)ほどに落ちてきてしまっていることから、9月の1回目は去年Mペース走で多用していたアディゼロボストン8で走ってみました。

このボストン8は、かつてのアディゼロジャパン的な立ち位置で、そこそこの軽量さとそこそこのクッション性能、そしてそこそこの反発力という、ランマニアの大好きな「全部中途半端な」靴だったのですね。

しかし先日この靴を履いてLTペース(去年のMペースくらいのスピード)で走ってみたところ、前足部のクッション性が相当に低下していることに気づき、これは危険と判断し新品と入れ替えたのでした。

購入したのはボストン8の後継モデル、ボストン9です。

懐かしのboostフォームが誇らしげな旧世代のアディゼロシリーズ末裔

Amazonさんでなんと破格の6500円ポッキリ

愛用していたアディゼロジャパンシリーズも、ずっとこの値段でした。

実は、このボストンシリーズも、ジャパンシリーズも(もっと言えばタクミセンシリーズも)、現行モデルでは大幅なモデル再編が行われていて、これまでのシリーズの位置付けとは全く別物になってしまっているのですね。

ビジネス的には致し方ない流れだと思いますが、アディダスにも「厚底化」「炭素化」の流れが到来し、主力商品は全てカーボン入り、厚底化がなされてしまいました。

そして、おそらく商品力の高かったボストンがかつての人気商品であるジャパンシリーズよりも、より高性能化、レース向けに入れ替わり、値段と性能のバランス的に最も売れ筋モデルに位置付けられた点が大変興味深いです。(ジャパンの人気が落ちたのは、アディダス自身がジャパンのコンセプトを変えてしまったからなんですけどね)

言ってみればボストンのネームバリューが上がり(ジャパン化させたことで)、ブランディングに成功したということでしょう。昔からのボストンを知る私からするとずいぶん出世したなぁ、と(笑)。

さて、そんなアディゼロシリーズですが、まあとにかく「お高いんでしょう?」なラインナップになってしまい、そんなにポンポンと2万も3万もする靴を買うわけにはいかないランマニアは、いにしえのアディゼロシリーズの末裔、ボストン9がいまだAmazonさんで売られているのを知り、買えなくなる前に「抑えて」おいたのですね。

では、この9は8からどの程度進化(変化)しているのでしょうか?

まずは気になる重さは。

見えにくいですが、8が237g
9が234.5g

と、僅かに9が軽量化されていますね(同じ27.0cm)。ただ、ほぼ誤差の範囲。

続いてアウト、ミッドソール。

boostフォームとLIGHTSTRIKEフォームのバランスは全く変わらず
底面も全く同じ。

はい、つまり履いて走れば地面からのフィードバックは全く一緒ということですね。

続いてアッパー部分。

最も大きな変化はこのシュータン部分。8からすでにアッパー部分と一体化しましたが、9ではよりフィット性が高められています。

ヒール部の処理もかなり変わっています。
メッシュ素材も変更され、軽量化に影響しているのかもしれません。

というように、8から9で最も大きく変更されたのはアッパー部分ですね。

特に、履き心地に関する点としては、アッパーと一体化したシュータン部分の素材がソックスのようになり、フィット性が高められている点です。

これは変更されたメッシュ部分と合わせて、だいぶ快適に走れる進化なのではないかと期待大です。

まだ実際に履いて走ってはないので、具体的な履き心地はわかりませんが、8の素性の良さを考えれば、そうそうハズレはないだろうなと。

ちなみに、発売時よりずっと忘れられない気になる「あの子」はと言えば、

だいぶ安くなってきたとはいえ、いまだ12000円近いプライスタグが。

そして値段以上に「厚底」+「カーボン」がね。

おじさん的には、もう少し抵抗してみようと思います。

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