疲れない脚と速く走ることとは別

こんにちは、ランマニアです。

先週は、ダニエルズさんのマラソントレーニングではいわゆるMペースの週となっていて、週に2回16kmほどのMペース走を行いました。

16kmなので、実はあまり大した距離ではないのですが、ここのところMペースで走ろうとすると、3分50秒を切るのがかなりしんどく、55秒くらいでやれればいいや、くらいに思ってスタートすることが多くなっていたのですね。

ところが、先週は力がついたのか疲労が抜けたのかわかりませんが、2回のペース走のどちらも3分40秒台半ばをかなり楽に維持でき、とても快適に練習を終えることができました。

以前フルで2時間40分を切った時でさえここまでのペースでは走っていなかったので、練習でこのペースで走れるのはかなり脚ができてきたんだろうな、と手応えを感じていたところでした。

そうした自信を持って迎えた今週のT週間だったのですが、その1回目のQデーが今日。

Tペースで1.6kmを3本走りその後3.2kmを走るという比較的軽めの練習であったにもかかわらず、今日はキロ3分30秒で走るのがやっと、終盤は35秒まで落ちるというちょっと予想外の結果だったのですね。

もちろん、かなり走りに影響するような強風が吹き荒れていたのは間違いないのですが、それにしても脚が動かず。先週のMペースの余裕度から考えると、この一杯一杯感は何?といった状態でした。

確かに、先週のM練習ではかなり脚を酷使しましたし、週間で100kmも(ランマニア的には「も」)走っていたので当然疲労はあったと思いますが、それにしても3分30秒ペースに余裕がなく。

やはり、薄々気づいてはいましたが、このLTゾーンを境にして体にかかる負荷が急激に変わってくるのだな、と(だから「閾値」っていうのでしょうから)。

おそらく、ランマニアにとってキロ3分40秒台のMペースというのは、どちらかというといわゆる「LT1」というやつで、血中に乳酸が徐々に増え始めてくるあたり。

そしてキロ3分30秒を切るようなTペースは、おそらく「LT2」、本格的に血中乳酸濃度が上昇し始めるペース。

で、高強度練が少なめで距離を踏むような練習で対応できるのはLT1くらいまでで、LT2を引き上げるには、やはりもっと強度の高いVO2Maxレベルの練習を高い頻度で入れていかなければならない気もしているのですね。

最近では10km RPで走るCVインターバルなんかも効果的なんでしょうけど、いずれにしてもマラソン練習を継続している以上、それらの練習の質を保つには脚がフレッシュではない気がしています。

マラソントレーニングを始めた当初は、距離の耐性を身につけながらも5000mくらいにも対応できる体を作りたい、と欲張っていましたが、実際この練習を続けてみると、想像以上に脚へのダメージが残った状態を続けなければならないことに気がつきました。

加えて、神経系にも疲労がくるので出力を上げる練習も、自然と億劫になってしまいます。

そんなこともあり、来月、急遽「センゴ」(1500m)のレースにエントリーしてみました。

いわゆる「スピード練」をほとんど入れず、マラソントレーニングだけでどこまで対応できるかちょっと試してみたいと思い。

おそらく、有酸素系の力をフルに活用しながら走ることになると思いますが、ここらで一度体に「喝」を入れ、体を目覚めさせてみようかなと考えています。

「いきなりスタート」はありか

こんにちは、ランマニアです。

だいぶ更新が空いてしまいました。

10月のレース月間中はなんだか訳のわからないハイテンションで、それが終わってしまったところで急に気が抜けたというか一息ついたというか、とにかくしばらく放心状態でなんとなくジョグをして過ごす日々が続いていたのですね。

最後のレースとなった烏帽子スカイラン以降は、ひとまず1週間休養期間として完全休養3日に軽いジョグを4日と設定して脚を休ませました。

こういう休養期間は脚の筋繊維については休まるのですが、レース期間中にレースのたびに出力を上げて筋力を発揮し続けた中枢神経系、つまり脳の方は意外と遅れて疲労感が出るものなのです。

ランマニア的には、だいたいレースの翌週あたりにその疲労感が出る印象で、今回も休養期間に設定した週の終わり頃になんだかかったるいような感じの疲労感が出始めていたのですね。

こうなると脚は軽くて一見調子が良さそうに感じるのですが、実際走り出すと初めの脚の軽さがあまり長続きせず、思ったよりも早く脚に疲労が出始め、思うようにペースが上がらない状態に陥ってしまいます。この疲労状態にはまってしまうと、比較的長期間にわたり調子が悪化するので注意が必要です。

今回も、ダニエルズ練を再開しようとした烏帽子が終わった1週間後の状態がまさにそうで、脚は軽くてペースが上がるのに、なんとなくかったるい感じがして早く練習をやめたいような状態になっていました。そんな中で、最初のQデーが水曜日にやってきました。

この週は仕事も詰まっていて、メンタル的にもかなり一杯一杯の中、TペースとHペースとRペースを一度に織り交ぜる脅威のインターバル練習を迎えなければならない絶望的な週でした。

そんな中でしたから、練習当日も気持ちが後ろ向きで、アップの時から走ることに気持ちが入らず、「こりゃ久々にDNFだな」と嫌な予感がしたものです。

さて、結局この日の練習は予想通りペースが全く上がらずTペースがMペースに、HペースがTペースに落ち、目的の練習にはなりませんでしたが、その分設定された本数は初めてこなすことができ、まあ完全に自己満足ですが「やり切った感」は残った練習でした。

今日の話題は、実はこの練習の時に初めて試したことがあり、果たしてこの試みはどうなのよ、という話なのですね。

ランマニアは、もう中学時代からの半分儀式みたいなルーチンになっているのですが、いわゆるポイント練習、あるいはスピード練習と一般的に言われている練習をする前には必ず「流し」(これは昭和ランナーの言い方?)、つまりウィンドスプリント(WS)を数本入れてから走る習慣がありました。いえ、ほとんどのランナーの皆さんはこれをやっていると思います。

これは多分エビデンスもしっかりあると思いますが、要はいきなりVO2Maxくらいのペースで走ろうとしても、人間の体はその動きや動かす速さを作り出すためにまだ脳から抹消までの神経系の経路が未使用のままだと動きがぎこちなくなったり、心拍数も上げていないと心臓がちゃんと動かずに若干酸欠気味になって無酸素的なエネルギー供給系が動いてしまうといった理屈から、目的の練習がこなせなくなってしまうことを防ぐためのものだと理解しています。

なので、ランマニアは、レース前は当然、Iペース、Tペースの練習前も必ず、そしてMペースの練習前ですら流しを入れているのですね。

ところが、先週水曜日のQデーは、最初はTペースから入る練習だったにもかかわらず流し入れずにジョグが終わったらいきなりTペースで走り出してみたのです。多分、こういうことをするのは人生でも数回あるかどうかです。ここ数年では初で。

なぜこんなことをしたのかというと、とにかく頭が疲れていてあまり出力をあげたく無かったのと、流しを入れて脚を使いたくなかった、つまり完遂するために脚を温存したかった、という理由がありました。まあ、それだけ疲れていたのですね。

いざスタートしてみると、意外と脚は動いたのです。結構行けるな、と。

しかし、結局中枢性の疲労がひどく、出力をあげようとしても全く力が入らず、ペースはMペースくらいにとどまってしまいました。

ただ、これは流しを入れなかったことが理由ではないと思っているので(なぜなら、2本目にペースが落ちたので、アップ不足であるならば2本目はペースが上がっているはず)、意外とこれくらいのペースで走るのであれば流しはいらないんじゃないかと、うっすらと感じました。

そして今日のMペースでの距離走です。前回はTペースでの練習で流しを入れなかったので、それ以下のペースであるMペースではもっと不要だと思い、今日も流しを入れずに「いきなりスタート」。

やっぱり思いのほか脚は動き、キロ4くらいかなと思っていたらかなり余裕を持って3分51秒で1kmを通過。疲れている時などは、流しを入れても4分近くかかることはザラなので、やはりこれくらいのペースであれば流しを入れる必要はなさそうだ、と。

ぶっちゃけ、ここのところQデーの走行距離が伸びてきて時間もかかるようになってきたことはとても大きな問題なのですね。

「意識が低い!」と怒られそうですが、流しって走って戻って走って戻ると意外と時間が取られるもので。

そんな10分程度の時間我慢しろよ、って思われるかもしれませんが、我々サラリーマンランナーは意外と10分20分が1日の中で結構大事になってきて(特に平日は)、平日夜の練習などではできるだけ早く家に帰りたいというのが正直なところなんですね。

今日のMペース走もトータルの練習時間は約100分。休日なのでこれくらいの時間はなんともないですが平日であれば帰りはかなり遅くなります。

そんな中で、流しが入ってしまうとこれよりさらに10分以上時間が取られますから、2時間に迫る練習時間となります。フルマラソンの練習をしている以上、時間がかかるのはある程度仕方がないことですが、あくまで私たちが取り組んでいることは「趣味」なので。

仕事や家庭など日常の生活のことを考えると、やはりそれらとの両立については重要なテーマになるんじゃないかと。

MペースやもしかしたらTペースくらいでも、初めの数分、あるいは1本目くらいを「アップ」と捉えるのであれば、思い切って流しは省きそれを本練習の序盤に代替するという考えもありなのかな、と先週の水曜と今日試してみて考えたところです。

もちろん、5000mとかそれ以下の距離のレースなどでは絶対流しは必要ですし、VO2Maxインターバルも必要でしょうね。

でも、ペースがやや遅く時間もかかる練習の時はもう流しはやらなくてもいいのかな、とここ何日かで考えたことです。

たまには全力を出して走らないとね

こんにちは、ランマニアです。

昨日は雨の中でしたが久しぶりに自分の力をMAXまで出し切って走ってみようと思い、1kmのタイムトライアルをやってみました。

なぜこのタイミングで行ったかと言いますと、先週はE週間でジョグしかしておらず、比較的疲労状態が軽い上に、今週もVO2Max以上のペースで走ったのは日曜のみ。それもおよそひと月半ぶり。

少し体がなまっている気がしたのと、この疲労状態なら全力を出して走ってもそこそこのタイムで走れそうだと思ったからなんですね。

さらに週末のレースにしても、片道山登りのバーティカルなので、それほど調整をしなくてもなんとか走り切れるだろうなという見込みもあり、ちょうど今のタイミングならタイムトライアルでもあまり影響が出ないだろうと踏んだからです(さすがにトラックレースが控えている時は、一気に調子を崩す可能性もあるためおいそれとはできませんが)。

個人的には、こうしたある一定の距離を「その時点での限界ギリギリで走り切る」練習は、たまに入れておく必要があると考えています。

人間の体は、どうしても楽をしようとしてしまう傾向があり(そりゃそうですよね。生存のためにはできるだけ効率よく、省エネで生きた方がいいわけですから。)、体の機能をフルに使う機会がなくなっていけば、自ずと脳は「ああ、こいつはこの程度の負荷までしかかけない生活してるんだな。」と判断してしまい、限界ギリギリの能力を使わずに済ませようとする体に適応させてしまうのですね。

それは、たとえ毎週のようにインターバルのような高い負荷の練習をやっていても、継続していくうちにそれには慣れてしまい、いつの間にか「高い負荷」ではなくなり「いつもの負荷」になってしまうからです。あれだけきついVO2Maxペースのインターバルとて、それを1km維持して5本くらい繰り返せるのですから、意外と「限界ギリギリ」のペースというほどでもないのですね。

しかし実際5000mくらいのレースを走ってみると、2000mあたりから、練習では感じたことのないようなしんどさに見舞われ、それをかなりの時間維持しなければならなくなります。練習だったら絶対に継続できないようなキツさでも、レースともなると不思議とそれをある程度は我慢できてしまいます。

そうやって我慢して維持している「しんどさ」を、練習で再現するのはなかなか難しく(特に社会人ランナーは仕事の疲れなどで練習で追い込むのが難しい)、練習の追い込み方と試合での追い込み方との差が、学生ランナーよりも大きく開いている印象を持っています。

とはいえ、そうやって常に「この辺でいいや」とぬるま湯に浸かっていると、われわれのような中年ランナーはどんどん身体機能が衰えていってしまいますので、たまには体にムチを入れて、全身から脳まで身体機能の限界近くの能力を発揮する機会を確保しないといけないな、と常々思っているのですね。

で、そういう練習は、少し疲労が抜けていてなんとか頑張れそうな時がチャンスなわけで。

社会人んランナーにとって、こういう機会は千歳一遇というと言い過ぎかもしれませんが、一度逃すと次に巡ってくるのはいつになるかわかりません。やれそうと思ったら、やってしまわないとまたしばらくの間「体に刺激が入らない状態」が長く続いてしまうのです。

なので、昨日は寒い雨の日で若干怪我のリスクもありましたが、むしろ公園には人が誰もいないしジョグで温めればそれほど寒さも気にならないと踏んで、いつものコースへ赴きました。

こんな個人的なボッチタイムトライアルでもやはりスタート前は緊張するもので、なんというか、自分の現在の力がわかってしまう怖さがあります。言ってみれば、入試の前の模試みたいなもんですね。

今回は手頃にできる1kmのタイムトライアル。

1kmと言っても、いきなり全力疾走では持ちませんから、この距離でも一応のペース配分があります。なんとなく「このペースでいけばなんとか1kmは持つだろう」という感覚的なペース配分ですね。

意を決してスタートすると、初めは脚が軽やかに動き気持ち良くペースを維持できるのですが、300mをすぎたあたりから徐々に呼吸が苦しくなってきて、体が硬直し始めます。

500mを過ぎるともう脚が結構動かなくなり、上体を使ってなんとか推進力を得ようとします。

そして残り200mを切ると、ほぼ呼吸は限界で脚も動かないのですが、最後は気持ちでカバーします。こういう時、もう1段階ペースを上げるぞ、と踏ん張ると人間は心理的な力で肉体的な力を補うことができるのですね。

もうこれ以上は無理、というところでフィニッシュ。

時計を見ると「3分05秒」。

思わずその場で「おそっ」って言ってしまいましたが、まあこれが今の実力ですね。

それでも、仕事の終わった後の雨の中、上にはウィンドブレーカーを着てのタイムですから、条件としては限りなく悪く、久しぶりの1km全力走の割にはよく走れたのかな、と思いました。

そして肝心なのが翌日の走りで、今日のジョグはとにかく脚がよく動くのですね。ペースに余裕ができた感触があり、軽やかにジョグを行うことができます。

要は、昨日の「全開走行」で体の機能をフルに使い、今日のような余裕のあるペースがさらに余裕を持って走れるようになるイメージです。

もちろん、相当な負荷をかけているので1本でやめておかないと今度は逆に疲労の方が上回ってしまい、こうした良い方の効果を相殺してしまう可能性があります。特にランマニアの場合は、2本以上やってしまうと、おそらく翌日は脚が重くて仕方がなくなると思っています。

たった1本の1km全力走でしたが、普段から遅いペースばかりで走っているランマニアにとっては間違いなく「新しい刺激」として脳は認識したはずです。

なかなか日常的にこれを取り入れるのは至難の業ですが、これから涼しくなっていき体が元気でいられる状態が長くなった時には、たまにQデーの合間などに入れていこうと思っています。

トラック練はシビアです

こんにちは、ランマニアです。

今日は怪我明け最初のVO2Maxインターバル、しかも休日ということで久しぶりに競技場へ行ってきました。

競技場といっても近場の公園にある自由に使えるくたびれたタータントラックですが、それでもレーンが引かれたあの景色を見るとテンションが上がってしまうものです。それに、高校生もたくさん練習していて、自然とジョグのペースも上がってしまう自分がいます。

さてメニューの方は、ダニエルズさんのマラソントレーニングの中で、LT走とVO2Maxインターバル、そしてショートのレペティションが全て含まれたとてもタフなメニューです。

前回はちょうど故障のきっかけとなってしまった8月下旬にこのメニューを実施し、なんとかやり切ったものの相当な負荷がかかったのを覚えています。

特に、初めのLT走で無理をするとVO2やレペが全く行えなくなってしまうため、元気なうちのLT走を慎重に行うことがポイントだと思っています。

そんなつもりで、最初の1.6km LT走×3は、極力無理をしないようペースを抑えて入ったのですが、同じ時間に練習していた高校生につられて、やはり若干ペースは上がり気味。初めこそ、キロ3分33秒ほどにペースを抑えたものの、3本目にはキロ3分28秒ほどまで上がってしまいました。

前回もそうでしたが、このLTペースくらいでもランマニアは結構疲労が出てしまい、その後の練習に大きく響いてしまうのですが、今日も楽に終えたつもりでも、次の3分Hペース(きついペース。要はIペース)インターバルでは1本目から脚が動かなくなっしまったのですね。

なんとかキロ3分10秒ペースは維持したいと思い、最初の200mを38秒で入りましたがその後すぐに脚が重たくなってきてしまい1kmのフィニッシュから相当手前で3分が経過してしまいました。

2本目はさらに脚が止まりましたが、なんとかこのペースで2本はやりたいと思い、かなり無理して2本目を最後まで行いました。

3本目をやろうにも、おそらく3分20秒ペースくらいまで落ちそうでしたので、一旦ここで休憩を入れました。少し休むとなんとか200mくらいは我慢できそうなくらいまで回復したので最後のレペを再開。

本来レペは動きを整えたりスプリント能力を維持するための練習なので、心拍数がどうこうの練習にはしていないのですが、今日はVO2Maxインターバルが4本完遂できなかったので、この200mのレスト区間(200m)のジョグを少し頑張って心拍数を落とさないようにアレンジしました。

それでも、Rペース(35秒)は維持でき、なおかつ心拍数も180以上を維持できたのでまあまあ体に刺激を入れることができたかなと、それなりに満足できました。

それにしても、久しぶりにトラック練を入れてみると、とにかく200mや400mごとにペースが確認できてしまうがゆえに、ペースダウンは厳密に分かってしまいますし、普段走っているロードのコースのように「登りだったからしょうがないよな」的な言い訳も全く通用しません。

ほんと、トラックでの練習はシビアだなと痛感させられた日曜の昼でした。

百聞は一見にしかず

こんにちは、ランマニアです。

さて今日は久々の平日休みということで、思う存分山を走ってきました。

場所は山梨県は鳳凰三山。比較的走りやすいコースと絶景とでトレイルランナーの練習場所としては人気のある定番トレイルですね。

少し話は逸れますが、ランマニアは時間の取れる時はできるだけ「日本百名山」に走りに行くことにしています。

もともと収集癖傾向があるランマニアですから、こうしたコンプリートするのが楽しみになるテーマは好きなのですが、流石に百名山は北は北海道から南は鹿児島県の離島にまで存在するため手間と時間とお金がかかり過ぎるので、正直やろうとは思っていないのですね。

それでも百名山に登るのはある理由があります。

それは、百名山は基本的に人が多く、登山道がしっかり整備されていて比較的安全だからです(百名山でも危険な山、ルートはいくらでもありますが)。

以前、地元の近場の低山に登った際にコースロストしてとても怖い思いをしたことがあります。本当に「こんな山で?」と思える場所だったので、正直舐めていたのですが、とにかくマイナーな山、地元の知る人ぞ知るような山というのは、登山道の整備状況がお世辞にもいいとはいえず、歩いているならまだしも、走るようなペースで通過すると一瞬でコースを見落としたりするのですね。

地元のように地理的にある程度わかっている場所でも危うく遭難しかけるのですから、県外のやや深い山で同じような目に遭えば、本当にただでは済まないと思います。同時に、基本的に百名山以外の山の多くは休日でも人は少なく(そういう雰囲気が好きな人もいますが)、熊などと遭遇する危険性もかなり高くなると思っています。

ランマニアが山を走りに行くのは基本的にはトレーニングのためなので、要はある程度の距離と累積を稼げるのであれば、できるだけ安全な山がいいわけですね。

そんなことで、今回も自宅から日帰り可能な人気の百名山ということで、まだ未踏の鳳凰三山を選びました。

さて、この鳳凰三山はトレイルランナーに人気の山で、検索するとブログや登山レポートがちらほら見かけることができます。その中では、本来深田久弥が登った「ドンドコ沢ルート」がど定番なのですが、ランナー的には走れないほどの急登が少ない方が都合が良く、そうなるとある程度の水平距離のある「夜叉神峠ルート」が候補に上がってきます。

小学生でも理解できる理屈で、同じ標高を登るなら水平距離が短い方が坂は急になり、長い方が緩くなります。

ランマニアが10月に予定しているバーティカルレースは主に前者のパターンが多いので本当はそちらの練習をしなければならないのですが、ここのところ全然山道を走れていないのと、怪我が治ったばかりなので無理のないペースを維持できる後者のパターンを選んだわけです。

この夜叉神峠コースのレビューを見ると、「上りは緩やかで快適」だとか「今日は初心者が同伴だったので楽に走れる夜叉神ルートで」とか、あたかも「簡単に登れる」コースであるかのような書き方が散見されました。

ランマニアは、すっかりこれを鵜呑みにしてしまったのですね。

夜叉神峠ルートの登山口。これは下山後の写真。

今回のルートは片道10km以上のロングコースなので序盤からできるだけ脚は温存し、歩幅を詰めてゆっくりと登り始めました。とはいえ、トレイルを走る練習をしにきているので、ある程度の勾配までは歩かないように気をつけ、勾配が急になればペースを落としてできるだけ歩かないように意識しました。

序盤は確かにこのような緩斜面(と言ってもストライドを伸ばして走ればかなり体力を消耗する)で走れる区間が多くありました。

しかし、そこはやはり登山道。楽な登りばかりであろうはずもなく、小さなピークをいくつも超えたり、距離が長い分延々と続くそこそこ急な登りが登場したりして、気がつくとあっという間に累積が1000mに近づきました。

このような走れない区間も当然繰り返し現れるのですね。
「三山」最初の薬師岳までのラスト2kmはかなりの急登で走るのは無理でした。

10kmかけて登るといっても標高は軽く2000mを超えますから、ピークに近づけはそれなりに勾配は急になるわけで。特に、薬師岳までの岩場はほぼクライミング。ここは流石に走るのを諦めて、大腿部を思い切り使って一歩一歩登っていきました(これが命取り)。

スタートから約2時間10分で最初のピーク「薬師岳」の到着

最初のピーク薬師岳に到着すると、運よく晴天に恵まれ、これほどの絶景にはなかなかお目にかかれないというほどの見事な眺望。こういう時、やっぱり山はいいなぁと思うわけですね。

日本最高峰の富士山と2位の北岳が同時に見える稜線。

さて、様々な山系のレポートを見ると、ここから三山を巡るのが鳳凰三山のハイライトでランマニアも楽しみにしていたのですね。とにかく360度を一望できる眺望の中真っ白な2000m級の稜線を走るなんてトレイルランナーなら誰もが憧れる体験。

この稜線を巡り、このあと観音岳、その奥にとんがったオベリスクの見える地蔵岳を目指すのですが・・・。

写真で見ると、とても気持ちよく走れそうなこの稜線。ところが、実際にはかなりの高低差があり、その後の観音、地蔵の両山頂までは険しい岩場でここでかなり脚を使ってしまいました。

観音岳まではまだしも、そこから眺めた地蔵岳までは手前に一つ大きなピークがあり、2段階で(いや3段階)山を越えなければならなず、その深い谷を見た瞬間「これはまずいかもしれない」と一瞬引き返すことも考えたほどです。

観音岳から見た地蔵岳までの稜線。手前のピークは実は2段階で登ことになっていて、かなり急な岩場。

ところがこの地蔵岳まで含めた「三山をまとめて鳳凰山と呼ぶのが妥当」みたいなことを深田さんが言ってしまったが為に、これを目の前にして引き返してしまえば、次に「鳳凰山」に登頂できるのはいつになるやら、となんだかもったいない気がして、目の前の岩場を降り始めてしまったのですね。

一度深い谷をくだり、そのあと同じだけの高低差を登り、そこからさらに急坂を降ったところが地蔵岳山頂。

地蔵岳山頂。もちろん最高峰は後ろに見えるオベリスクですが、もうあそこを登る体力がなかったのと、あの岩はクライミング技術がないと危険とのこと(見るからにやりたくない)なので、この看板のところで往路は終了。

ここで、当然のことながら改めて重大な事実に気がつくことになります。

今回のルートはピストンですから、来た道を引き返すわけです。ということは、今通ってきた道を戻るということで、もちろん、あの何度も駆け降りた岩場をもう一度登り直さなければならないことはわかっていました。

しかし、改めて気づいたのは「三つの山を2回ずつ登る」という事実。

これ、実はかなりハードな行程なんじゃないか、と。

一つ目の薬師岳までは片道約10kmで累積標高差が1500m弱。ここまでだいたい2時間10分くらい。

しかし、そこから地蔵岳までは、途中写真撮影をしていたとはいえ、1時間近くかかっているのです。距離としてはだいたい2kmから3km程度。累積も2000mに近づいてしまいました。

この鳳凰三山の登山コース。実は本番はこの三山巡りだったのです。

この三山を往復してしまうとかなりの急登の登り下りが待っていて、相当な負荷が脚にかかってしまうことがわかりました。

いろんなブログや山レポを見ましたが、こんなことを書いているものはほとんど目にしたことがなく、みな「ここまできたら地蔵岳まで巡りましょう」みたいな。

また、ランマニア個人の問題として、「走れる登り」はあくまで「走る動き」なので普段からよく使う筋肉を使えるため、それほど負荷はかかりません。

ところが、急登では膝を思い切り上にあげて、大腿部の力でぐいっと体を引き上げるため、普段使わない筋肉と力の入れ方をすることになり(最大筋力を発揮するので速筋優位)全く鍛えていないランマニアの脚はあっという間に終わってしまうのです。

こうなると、帰りの3つの山はもう苦行でしかなく、二つ目の観音岳は本当に登れなくなり(足が攣り)帰れなくなるんじゃないかと本気で思いました。

つまり、この夜叉神峠からの地蔵岳往復コースは、薬師岳までの累積1500mの登りをやった後に、6回の登山ができる体力、脚力がないと無事に帰ってこれない大変過酷なコースであるという事実が判明しました。

もし、これからトレーニングでこのコースを使おうと思っている方は、ぜひ薬師岳の時点での疲れ具合から慎重に判断してください。観音まで行くと、目の前に地蔵岳が見えて思わず登りたくなってしまいますが、帰りの10数キロの道のりを踏破できるか検討した方が良いと思います。

なお、今日は幸い帰りの下りコースでなんとか体力が回復し、無事下山することができましたが、途中にもういくつかピークがあったら危なかったかもしれません。

山頂では絶景が拝めましたが、無事帰還できてこその絶景ですので。

ちなみに、下山後の夜叉神ヒュッテのお風呂は最高でした。

1回600円で貸し切り風呂が楽しめます。

LTペース=苦しくなるかならないかのギリギリのペース

こんにちは、ランマニアです。

ようやく怪我の状態も良くなり、今日は久しぶりにダニエルズ練に復帰しました。

ダニエルズ練と言っても、怪我が悪化しないように徐々にペースを上げていくうちにようやくLTペース(Tペース)まで戻ってきた、といった方が正しいでしょう。

先週土曜にはとりあえず定番のTペース1.6kmを3本ほど走ってみましたが、脚の方は問題なく、近々本来の5本くらいはこなしてみたいと思っていたのですね。

そんな流れで中三日で今日を迎え、約ひと月半ぶりの「Qデー」実施となったわけです。

このLTペースでの練習は、その人の「乳酸がそこから急に溜まり始める境目あたりのペース」、つまり「閾値」付近でのペースで走る練習で、ダニエルズさんの定義では「レースなら60分ほど、普段の練習なら10kmほど維持できるペース」とされています。

当然、VDOTで換算すれば自分のペースも一目でわかるのですが、ランマニアはできるだけしっかり数をこなしたいのと、その後の練習も長く継続させたいとの理由から、あまりこのVDOTペースには縛られないようにしているのですね。

例えば、今日などは1.6kmをLTペースで5本行いますが、要はLTペースで一定時間走る機会を確保すれば良いだけなので、きっかり「キロ3分〇〇秒ペースを維持」、とか厳格にそれを守る必要もないなと思っています。

むしろ、そのペースに縛られて5本持たなかったとか、翌日以降一気に疲労が出てスケジュールが狂った、ということの方が避けなければならないことだと考えています。

では、そうした数値に縛られずにどうやってLTペースを作り、維持しているのかといえば、それはもう「感覚」意外のなにものでもありません。

さっきも書いた「10kmくらい持つペース」というのですから、このLTペースは意外と楽に維持できるペースなのですね、本来。

「楽」というのは呼吸のことで、まるで酸素が足りない水中でもがき苦しむような呼吸の辛さとは無縁で、ダニエルズさんも言っている「快適なきつさ」というやつです。

この「快適な」な範囲の呼吸のキツさというのは、ランマニアの場合「呼吸がしんどくて一刻も早くゴールしたい」と感じる領域に達しない程度、と自分の中で規定しています。簡単にいえば、「比較的呼吸音が目立つのがわかるけど苦しくはない程度」、とでも言いましょうか。

「苦しくはない」、ここがポイントですね。

なので、今日も1本目の200mから400mを走り呼吸が変わってくるあたりで、決して苦しくない程度でペースを固定します。あと少しあげてしまうと「苦しさ」を実感し始める、というギリギリのところで止めておきます。

まあ、なんと言いますか、乳酸が溜まり始める閾値というより、「苦しくなる」閾値みたいな感覚ですね。「苦しさ閾値」。

これを1.6km最後まで維持してみると、結果的にペースはだいたいキロ3分30秒弱に収まります。

あら不思議、ランマニアのTペースは3分29秒ですからドンピシャです。

そして肝心なのはこのLTペースの練習は、呼吸を追い込むことではなく、筋に刺激を与えてミトコンドリアを増やすことが目的ですから(ミトコンドリア増加の要因は諸説ありますが)、最低限このペースで定められた時間走ることを確保しなければなりません。

なんか調子がいいからちょっとペースを上げて走ってみた、だけどいっぱいいっぱいになって3本で終わりにした。まあ、苦しい中よく走れたからこれでいいだろう。ではあまり効果がないわけですね。

なので、今日のように1.6kmを5本走るというのは、最低でもLTペースで8kmくらいは走らなければ筋の適応が起こらないことが前提となったメニューであると考えられるので、とにかく5本こなせるペース感覚で走らなければならないのです。

ランマニアの場合、それが「苦しくなるかならないかの境目あたり」に相当します。

ただし、これは疲労があまりない状態での話で、ランマニアのようにすぐに疲れが溜まってしまうランナーの場合は、疲れている時の「苦しくないギリギリのペース」というのは、かなり遅いペースになってしまいます。それこそMペースくらいに。

こうなると、ほとんどLT走としては機能しなくなってしまうので、こういう時はやはり時計の力を借ります。

少し疲れているときは、楽に走ろうと思うとかなりペースが落ちてしまう。だから1本目で体感とペースとの「ずれ」を確認した上で、2本目以降は少し頑張る必要が出てくるのですね。

もちろん、疲労がある状態ですと、脚にも無理な力がかかりますから怪我の危険性も高まりますが。

しかし、今日のように比較的疲れがない状態では自分の感覚と実際のLTペースとがかなり正確に一致してくるので、やはり基本は自分の感覚を大事にしてペースを作ることを意識する必要があるな、と改めて思います。

なので、できれば「質の高い練習」は疲れのない時に行うのがベターなんですけどね。

なかなかそうも言ってられないのが現実で。

引き伸ばされたら引っ張り返す。倍返しな筋収縮。

こんにちは、ランマニアです。

長らく万全な状態で走れず、悶々とした日々を過ごしていたランマニアでしたが、今日は久々にキロ4なんていう「ものすごく速い」ペースで走ってみて、やっぱりランナーは速く走ってなんぼだよな、と実感したところです(キロ4が速いというのに語弊がありそうですが)。

一昨年悩まされた足底底筋膜炎にしろ、ふくらはぎの肉離れにしろ、アキレス腱炎にしろ、そして今回のハムストリングス付着部炎にしろ、実はすべてある共通の傷め方があるのですね。

これらの部位はほぼ全てが筋の付着部(解剖学的には「起始」と「付着」は厳密に分けなければいけませんが、ここでは便宜上筋が骨にくっついているところを全て「付着部」と呼んでしまいます)の炎症で、つまりは筋が骨とくっついているところというのは非常に力がかかって傷めやすい場所なんですね(ふくらはぎの肉離れは付着部よりもう少し中よりですが)。

私たちは走る際に何度も何度も筋収縮を繰り返し、そうすると当然筋肉がくっついている部分には多大な力とストレスが繰り返されるわけで、それがその日のうちに回復すればいいのですが、次第にその回復が間に合わなくなっていくうちに炎症が引き起こされ、痛み、つまり故障が発生するわけです。

そして、そうした筋収縮には、その力の発揮の仕方によって幾つかのパターンがありそのパターンによっては比較的負荷のかかりやすい「あぶない」筋収縮があるのですね。

そのあぶない収縮の一つが「伸長性の筋収縮」、つまりエキセントリックな筋収縮です。

「収縮」なのに「伸長性」という文字通り矛盾をはらんだこの言葉通り、なんとなくヤバそうな表現ですよね。まさに「引っ張られながら縮もうとする」もんですから。

筋は収縮することで力を発揮するので、関節を折り曲げて筋の長さを縮めながら筋力を発揮するのが力学的には自然な状態です。

例えば、鉄棒にぶら下がって懸垂をするときを想像してみてください。鉄棒を逆手に握って懸垂をしようとすれば、おそらく多くの人は肘を曲げて上腕二頭筋(二の腕)を収縮させながら筋力を発揮するものと思います。このように筋を縮めながらの筋収縮を短縮性筋収縮(コンセントリック筋収縮)と言ったりして、筋にかかるストレスは比較的軽めだと言われているんですね。

一方で、肘を屈曲させて鉄棒に上り切った状態から今度はゆっくりと降りていく際にも実は上腕二頭筋がしっかりと機能しているのですね。腕には全体重が掛かっていますから、そのまま筋力を0にしてしまうとストーンと落っこちてしまいますから。それを防ぎながらゆっくりと降りてくるには、少なからず筋力を発揮しながら下さなければなりません。

しかし、この時の上腕二頭筋は肘の関節が開きながら筋力を発揮している状態、つまり「伸ばされながら」筋力を発揮している状態なので、筋は次第に引き伸ばされていきます。でも、筋力を発揮するには筋「収縮」を行わなければならないため、「伸ばされながら収縮する」結構無理なことを行っているわけですね。

こんな真逆なことを行えば当然筋には過大なストレスが掛かってしまうわけで、先ほど話した筋の付着部なんかにも大きな負荷が掛かってしまうわけですね。

つまり、このエキセントリックな収縮こそが「あぶない」収縮と考えています。

では、ランナーの「あぶない」筋収縮はいつどこで起こっているのでしょう。

教科書的には地面に足を接地した瞬間、そこから蹴り出す瞬間のふくらはぎがあたりが代表的なところでしょうか。

詳しくはバイオメカニクスや解剖学の教科書を見れば書いてありますが、要は着地の瞬間や蹴り出す際は、ふくらはぎの筋が伸ばされながら力を発揮しなければならないので、伸長性の筋収縮が起こっているはずですよね。だからフォアフット接地で走っていると肉離れをしやすくなるんですね。引き伸ばされてるのに「引っ張り返す」わけですから。

そんなことで、特にランマニアにとってのふくらはぎは、肉離れやアキレス腱炎に繋がるとっても危ない場所なのでとにかく走っている時には常に注意をしているところだったのですね。また、足裏のアーチを形成している足底筋膜炎もかかと部分の付着部に炎症が起こることから、やっぱり「接地」には気を使うわけでして。

しかし、今回ランマニアが故障してしまったハムストリングスの付着部というのは、ちょっと意外な場所だったのですね。というのも、ハムストリングスは基本、膝関節を屈曲する際に筋力を発揮する筋肉で、フェーズによってはエキセントリックな筋収縮が起こるでしょうが、基本的には関節を曲げながら力を発揮する場所だからです。

もちろん、コンセントリックな収縮が基本でも筋には負荷がかかるので、それで故障することも考えられますが、ランマニアくらいの走力、筋力でそこまで負荷をかけるのはむしろ難しい気がしていました。

ところが、足を痛めてからジョグをしようとした時にあることに気づきました。

痛みが発生する瞬間の脚の動きに注意を向けていると、どうやら蹴り上げる時ではなく、「脚を前に振り出す時」に痛むことに気づきました。

蹴り上げて一度たたんだ脚を再び「伸ばして」前に出そうとする時、ここが一番痛みが大きくなる瞬間でした。

「伸ばす時」

そうなんです、「伸ばす時」だったのです。やっぱり。

蹴り上げた後前に振り出した脚は、半分は重力の力を使って戻ってきますが、ある程度速く走るには、自分の力で脚を戻さなければなりませんね。つまり、「戻そうとして筋収縮が起こる」わけです。

でも、戻そうとする脚(膝関節)は比較的伸ばされているわけですから、やっぱり「伸ばされながら収縮する筋」の状態になっているわけです。

インターバルやレペティションなど、スピードが速く大腿部も比較的高く持ち上がる動きでは、かなりの強度の筋収縮が起こっていたはずで、それを毎週毎週繰り返すうちに、だんだん付着部に負担がかかってきてしまったのですね。

短距離が遅く、走りも小さめのランマニアでも、数ヶ月もこうした動きを繰り返せば、さすがに脚も音を上げてしまうんですね。

ということで、現在はこのフェーズでの筋力を極力抑えれば比較的問題なく走れる状態で、今日もキロ4くらいのペースであれば、脚を戻す際に無理に力を入れる必要がなく、患部を悪化させずに走ることができています。

1週間での回復量から考えると、来週あたりはキロ3分台で走れそうな感覚ですので今週もできるだけ負荷をかけないようゆっくり戻していこうと思います。