東京バーティカルレース 上田の失敗から1ヶ月

こんにちは、ランマニアです。

今日はスカイランニングジャパンシリーズ、バーティカル部門(VK)第2戦、東京バーティカルレースに出走してきました。

もともと、この東京バーティカルは同じ東京にある大岳山を舞台に始まった、東京都初のバーティカルレースだったのですが、会場の都合やコロナ禍のために中止やコース変更などが続き、今日は2年ぶりの開催となったのですね(御前山での開催は初)。

ランマニアも、過去には大岳山のコースを試走したこともあり、とにかく数年来このレースを楽しみにしていた一人です。

さて、そんな東京都を舞台にした完全ホームグラウンドのバーティカルレースですが、ランマニア的には、今回のレースにはもう一つ重要な意味がありました。

今年度、転職を機に生活が大きく変わり、それを境にした4月、5月のレースはことごとく失敗が続いてしまったのですね。

なんとなく自分の中で、転職や仕事の内容、ライフスタイルのせいにしたくはなく、たまたま練習の疲れが出てしまったタイミングだったとか、風邪を引いたことが原因だったと思いたい部分があり、早く、新しい仕事を続けながらもレースでうまく走る機会が訪れないかと気持ちが急いていたことは事実です。

そんな中で、5月はかなり練習が積め、体調も悪くない中でようやくレースを迎えることができたのですね。

去年、今年と二度も試走をして馴染み深い御前山の東京バーティカル

この御前山のコースは、昨年から試走を行い、今年も2週間前に走ったばかりで、ある程度ペース配分やレースの見通しの持てる状態になってはいました。

ただ、4、5月の失敗の記憶がなかなか払拭できず、どうしてもレースで走れるいいイメージが持てないでいたのです。

それでも、アップの時から近くの坂はぐいぐい登れるし、脚は全く疲れないため、少なくとも上田よりは勝負になるんじゃないか、という予感はしていました。

初めの1kmはロードを含む急坂の下り。ここはアップのつもりで自重しました。(画像は昨年試走時のもの)

レース時間はおそらく1時間程度。

そうすると、呼吸のキツさや脚のしんどさの目安としては、大体ハーフマラソンのレースか、それより少し速いくらいのものをイメージして、1時間走り通す感覚を意識しました。

なので、序盤の川を渡るまでの下りもその感覚に集中して、ペースを上げすぎないように気をつけました。

このコースの特徴は、序盤にロード登りもかなりの間続くこと。登山道より勾配は緩いのに、進めてしまう分、登山道よりも呼吸、脚ともにキツくなります。(画像は昨年試走時のもの)

そして、このコースの特徴として、総距離の前半半分でトータルの累積標高の3分の2程度を稼いでしまう「超前半型」となっている点が注意すべきポイントです。

ロード区間を含むこの急勾配エリアで無理しすぎると、後半の平坦、もしくは下りのペースを上げられる区間で脚が動かなくなるリスクが伴います。

この辺りも考慮し、前半は、走れるペースではあるものの、一杯一杯にならない程度にキツさをセーブする、と言うことに意識を全集中させて走りました。

ロードが終わってもこの急勾配。抑えたつもりでも、このツケが終盤回ってきました。(画像は昨年試走時のもの)

ただ、先週久々にVO2Maxペースのインターバルをやったことと、先日200mを軽く数本走っていたせいか、呼吸が上がってきても、その荒い呼吸のままぐいぐいと押していける、昨年度のVKの感覚が戻っており、キツさの中にもレースで勝負できている手応えを常に感じながら走ることができたのも事実です。

もちろん、上田の2レース、先々週の試走を通して得られた「山慣れ」の効果があったことは言うまでもありません。

そうした、「登坂力」と「長距離走の持久力」との融合が、このバーティカルレースという種目のパフォーマンスを高めることに、改めて気付かされながら終盤を迎えます。

この表示からが最後の踏ん張りどころが続きます。この最後の区間で脚が止まると、一気に差がついてしまいます。(画像は昨年試走時のもの)

流石に、序盤の攻めが影響して、最後の1kmでは急坂を中心に歩きが入り始めました。

ただ、歩いては走り、走っては歩きを繰り返すことは可能で、決して脚が終わったわけではなく、最後まで勝負できている実感はありました。

週末の30km、LTインターバル、VO2Maxインターバル、200mレペティション、そしてトレイル走。

これらの全ての要素が久々にうまく融合し、最後まで脚が止まるか止まらないかのぎりぎりのペースを維持できたものと考えられました。

久々にフィニッシュラインで出し切って崩れ落ちました。むしろ、これくらい追い込める時ほど好調な証拠です。

脚は最後まで動き続け、フィニッシュ時は酸欠気味になりましたが、ここまで追い込めたのも久しぶり。

時計を見ると、まさかの58分台で、目標としていた60分台どころの話ではなく、久々に持てる力を全て出し切れたレースとなりました。

第2戦という早い段階でポイントを獲得できたのも収穫でした。

最終順位は12位で、ポイント獲得の30位以内も確保。

流石に第2戦でも失敗すると、いよいよ焦ってくるので、ここで獲得できたのは良かったです。

今回は、とにかく5月にしっかり練習が積めたこと。

そして、その中でも体調を維持できたこと。

この二つが成功の要因であったと思います。

そもそも、大きく変わったライフスタイルの中に、どう無理なく練習を組み込むかを試行錯誤して、一定の答えを出せたことが大きかったと思います。

5月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

4月から職場が変わり、4月は過去ないほど体調が悪く、レースや練習も失敗続きで今年はどうなることかと思われましたが、5月は終わってみれば久しぶりに計画通りの練習をこなせた理想の月となりました。

今月は、上田バーティカルの前に風邪をひいて体調を壊した以降は、徐々に調子が上向き、結果的に中盤以降は3週間以上好調を維持して練習を継続することができました。

ここ2週間ほどは、脚の疲れを自覚することはほとんどなく、先週、先々週は、週末の予定の関係で2週連続で7日間練習の週が続いたものの、調子自体はほとんど落ちずに維持できました。

体調がいい時は、練習での負荷が増しても好調を維持することができるので、久しぶりに練習をしながら体調をコントロールできている実感が得られていました。

今月はトレイルレースと山練を入れた影響で、トレイルランの割合が増えましたが、そのほか、あらゆる速度域での練習を組み込むことができ、総走行距離を維持しながらもそれぞれの代謝能を刺激できる程度の練習をバランスよく組み入れることができました。

久しぶりにR〜Eの幅広い練習を取り入れることができた5月

特にトラックレースに特化させるわけではないので、最低限トレイルレースで勝負でき、たまに出場するトラックレースでもそこそこ走れる程度に、有酸素能力を維持できればと思っています。

6月は、2つのトレイルレースと1つのリレーマラソンに出場するため、おそらく総走行距離は今月よりも低下しそうな気がします。

そう言う意味で、5月はできるだけ距離を踏んでおきたかったと言うのもあります。

一昨年12月以来400kmに迫る月間走行距離になった5月

ここ数年でも月間400kmを超えることは非常に稀であり、今月は自分にとっていかに距離を踏んだのかがわかります。

これも、現在の勤務状態と通勤形態から、平日にどう練習時間を確保するかと言う課題に対して、ある程度対応できるようになってきたことが大きかったと思います。

さて、6月は先ほどの通りレースが続く月となります。特にトレイルレースは大腿部へのダメージが大きく残る種目なので、一度出走するとしばらくまともな練習ができなくなります。

そうした中で6月はどんなテーマで練習を組み立てるかが鍵となりそうです。

現実的には、レース続きの中で距離を両立させることは難しいでしょうし、VO2Max域やLT2域を追えば故障のリスクが高まりそうなので、200m前後のスピードを高める練習がちょうどいいかも知れません。

ここを怠ると、いざVO2Maxインターバルをやろうとしても全くスピードが出ず、LTテンポ走みたいな(良くてCVインターバル)練習になってしまうことがままあります。

7月にはVKのラスボス的存在「富士登山競走」が控えていますので、それまでにVO2MaxやLTインターバルに抵抗なく取り組める体づくりをすると言う意味では、一旦スピードを上げるのもいいかも知れません。

バランス良く取り組めた5月。6月はR域の割合をもう少し増やそうかと思います。

On Cloud Stratus を買いました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今回は、久しぶりに初めて体験するシューズメーカーの靴を購入したので、そのレビューを簡単にしてみたいと思います。

前々回も報告した通り、今年度からランマニアは職場が変わり、電車通勤となりました。

走る時間を確保するには、行きか帰りの通勤時に走ってしまうのが最も効率が良いことになり、4月からいくつかのコースを試しながら練習を継続してきました。

長距離の練習は、基本どこでも走れば成立してしまうので、コースの設定はどうにかなってしまうのですが、この通勤時の練習に変えてからひとまず二つの点でちょっと困ったことがありました。

一つ目は、これはかなり重要なことなのですが、「芝生を走る機会が激減した」ということ。

昨年度までは、週に3〜4日は芝生を走れていたのですが、現在の通勤経路ではなかなか芝生のある場所を確保することができなくなりました。

こうなると、ロードジョグが中心となり、脚への負担がかなり増大してしまうことが懸念されました。

これまでランマニアは、足裏の感覚やランニングスタイルの関係から、極端な厚底シューズを履いてこなかったのですが、今回この問題に直面してから、練習時のクッション性を重視したシューズ着用に対して急速にニーズが高まってきたのですね。

ここ最近のジョグシューズは、アディダスのSL20。これをもう一足買い、交互に履いていました。

ここ一月も、通勤時のジョグはアディダスのSL20やサロモンのジョグシューズを中心に履いてきたのですが、やはり毎日ロードを走っていると、足裏への衝撃が気になったり、ふくらはぎへの負担が増大してきて、どうにか脚を守れないものかと考えていたところでした。

これまでも、クッション性の高いジョグシューズは検討してきたのですが、そうしたシューズは現在はほとんどがいわゆる厚底シューズとなり、値段も2万円近くするものばかりだったのですね。

高価な厚底シューズを履くくらいなら、芝生へ行ってしまえば安上がり、と思い、これまでは手を出さずにいたのですが、しかし、ここへきてついに避けては通れない問題に直面したのでした。

そして、とうとう初の厚底シューズ探しを始め、いくつか検討した結果、最終的に残ったのが以下の三つでした。

・ホカオネオネ BONDI

・サロモン GLIDE MAX

・On Cloud Stratus

これらの中からどれにするか迷ったところ(お値段も同じくらいですし)、最終的な決定打となったのは、「は?」と思われそうですが、実はデザインだったのです。

先ほど話した、困ったことのもう一つというのは、通勤時の「スーツとのマッチング」という問題点なんですね。

さすがにスーツにSL20では、「靴が歩いてる」状態に。

できるだけ荷物を減らして走るには、スーツ用の革靴は職場に置いておきたいところです。

そうすると、行き帰りの通勤ではラン用の靴を履くのが最も効率が良く。

クッション性の高い厚底シューズで、かつ、ある程度スーツに合わせても「浮きすぎない」デザインを、という要件を満たすものを考えたのですね。

その結果、最終的に選ばれたのが、今回購入したOn のCloud Stratus でした。

ミッドソールまで黒塗装は、これとBONDIだけで、BONDIはミッドソールの横へのはみ出しが多く
「いかにもジョグシュー」感が強かったため、次点となりました。

実は、このOnの厚底シューズは、最新モデルのCloud Monster という「最強」モデルも存在しています。

値段も同じで、スーツに合わないとはいえ、デザインも割とかっこいいのでこれでもいいかなと思ったのですが、実際に履いた感じは結構本気の厚底で、ものすごく「反発」するのですね。

確かにこれで走ればかなり軽快にスピードに乗れそうでしたが、普段の通勤ジョグにはそれは求めていないので、結局反発がやや控えめで、最低限脚を守る程度のクッション性を兼ね備えたStratusを選択しました。

Onのロゴが控えめに入り、左右非対称でスイスの国旗が入る洒落たアッパー部。
靴紐を通す穴もOnのロゴをあしらった金具が備え付けてあり、デザイン的にはかなり凝ったもの。

実物を手にすると、これまで履いてきたランシューとはデザイン性の高さが圧倒的に違い、細部にまでわたって凝った作りになっていました。

Onのシューズ最大のウリは、この存在感のあるミッドソール「CLOUDTEC®︎」テクノロジー。
ソールに敢えて空洞を持たせることで「雲の上を走るような」クッション性を得ることができます。

デザイン的に最も目を引くのがミッドソールに無数に開けられた「空洞」。

この空洞が潰れることで他のシューズでは得られないクッション性が担保されています。

この空洞の列が2列になっているのが、このStratusの特徴なのですね(Monsterは2列とも穴が巨大)。

アウトソールも独特で、波打つ形状がクッション性とグリップ性を高めることに貢献しています。

実際に脚を入れてアスファルトに立ってみると、すぐにそのクッション性の高さに驚かされます。

そしてそのまま走り出せば「雲の上」は少々言い過ぎではあるものの、快適なクッション性で足裏への衝撃が軽減され、やや前傾しているミッドソールのおかげでふくらはぎへの負担もかなり減らすことができました。

初日は10kmほどのジョグをしましたが、これまで使っていたジョグ用シューズに比べて、遥かに脚への負荷が軽減された実感を得ました。

このごつさでも、300gを切ってくる技術力の高さも素晴らしいです。

結果的に、スーツとのマッチングもまずまずで、クッション性も問題なく、厚底シューズ特有の不快なグラつきもほとんどない、自分が理想としていた「通勤用ランニングシューズ」に出会うことができました。

今感じている唯一の問題点と言えば、そこそこお値段もしたので、できるだけ大事に履きたく、そうすると走行距離が伸びると寿命が縮むなぁ、という本末転倒な悩み。

練習時以外で、普段履きにも十分通用するデザインであるため、カジュアル用途にOnのシューズをもう一足買ってしまおうかと思うほどですね。

久々に「履くのがもったいない」と感じてしまう優れたデザイン。

上田バーティカルレース 走れなかった理由を考えてみる

こんにちは、ランマニアです。

スカイランニングジャパンシリーズ(SJS)の初戦が、今年も上田は太郎山を舞台に開催されました。

GWの穏やかな気候の中、新緑の山を駆け抜けることのできる毎年楽しみにしているレースです。

そんな心待ちにしていたSJSの開幕戦でしたが、残念ながら今年は過去最低の走りとなってしまいました。

もちろん、長年競技に取り組んでいればいい時も悪い時もあるので、今回のようなレースもまあちょくちょくあるのですね。

SJSの初戦は上田で開幕

ここで先日のレースを簡単に振り返ってみます。

まず、初日のバーティカル(5kmで1000mを一気に駆け登るレース)は、昨年よりも6分ほど遅い59分30秒で順位も50位を超えてしまいました。

累積300m地点で早くも体がしんどくなり(呼吸が苦しいとか脚が動かないとかそれ以前に、体全体に力が入らなくなり)、歩いたり、立ち止まったりしたくなるほど。

バーティカルのような短い距離では初めての経験でした。

ゴール後も非常に体調が悪く、翌日のスカイレースは棄権しようかと思えるほどで。

市街地から直登できる太郎山山頂からの眺めは、他の山岳レースとは一味違った独特の絶景

そして一晩寝てどうにか体調が回復し、だいぶ「走りたい」気持ちが戻ってスタートラインに立つことにした、翌日のスカイレース。

前日のバーティカルに比べ、明らかに体調は良く、中盤まではかなり余裕を持って登りも下りも走れていました。

しかし、累積1600mを超えたあたりから次第に脚に力が入らなくなり、登りのペースが体感できるほどに落ちていきました。

実は3年前に初めて出走したこの上田のスカイレースでも同じ状態になり、最終的には最後の太郎山に登るのも立ち止まりながらようやく山頂に辿り着き、下りも両足が痙攣してまともに体を支えられない状態でフニッシュしたことを思い出しました。

こうなると、ただの我慢大会となり、時間だけが無駄にかかってしまうため、まだ余力のあるうちにエスケープポイントで、離脱することにしました。

走行距離は16km、累積標高は2000mというポイントで、自分の中ではこの体調の中ではまずまず走れた方かな、という良い印象で終えることができました。

上田スカイレース最大の難所「兎峰」。この背後には恐怖の「ナイフリッジ」が待っています。

バーティカルではPBよりも6分遅れ。

スカイレースは初の途中棄権。

この結果に至った原因を、走りながら、そして昨年のこの時期の練習内容を振り返りながら考えたところ、大きく二つの要因に行き着くことができました。

一つ目は、もう明確でしたが体調を壊したこと。

4月の長野マラソンもそうですが、その疲労がどこかに残っていながら練習を続けた中で風邪を引き、疲労と風邪の二重の影響を受けたな、と自覚できるしんどさでした。

バーティカルでは、歩きで登るのもしんどくなりましたし、スカイレースでは3年前の同じく風邪をひいた状態で出場した上田を思い起こす疲労感でした。

よって、レース前に体調を整えられなかった、調整の失敗は主要な要因だと思っています。

もう一点は、昨年この時期の練習内容にヒントがありました。

昨年の4月は、故障明けでまだロードをまともに走れず、さらに仕事を休んでいたこともあり、平日昼間に相当数の山練を取り入れていたことを思い出しました。

昨年の上田バーティカルのレース報告でも、その直前数週間はほとんど走っていないにもかかわらず、山練の効果と疲労の抜けた効果がパフォーマンスに影響したことを述べていました。

つまり、トレイルレースにおいては、ある程度の有酸素能力とエネルギー代謝能力とが身についていれば、あとは山レース特有の力(トレイルレースに必要な特異的な能力)を集中的にトレーニングするだけで、平地のランの練習はほとんど必要ないことがわかりました。

むしろ、それでロードトレーニングの疲労を溜め込むくらいなら、山だけを走りに行った方が遥かに効果は高いと感じます。

つまり、今年の上田では、圧倒的に山練が足りていなかったということです。

それは、レース後の筋痛のひどさや、バーティカルにおいて急な登山道を爆発的な筋力を発揮して登っていくときの脚の弱さから実感できました。

去年分析に使った概念図。グレーやオレンジを高める練習が、今年は圧倒的に不足していました。

去年は、故障の影響でやむなくリハビリ的に山練を取り入れていましたが、結果的にそれがバーティカルやスカイレースには、むしろ効果的に働いていたことに、今年の失敗から気づくことができました。

去年の段階では、走トレーニングが絶対的に不足していたので、今年は故障もなくランのトレーニングを継続できれば、かなりの結果が残せると思い込んでいたのですね。

ところが、むしろそこは逆に、昨年の方が山に特化した練習をしていた(結果的にですが)ことで、トレイルレースで結果がついてきていたのだと、改めて実感することができました。

昨年4月の練習内容です。走行距離は200kmそこそこですが、トレイル率はなんと5割に迫る勢いです。
今年の4月の練習内容。走行距離は昨年よりも多く、Mペースでもそこそこ走っていますが、トレイルはほぼ0ですね。

こうして、昨年と今年の4月の練習内容を比較してみれば一目瞭然。去年がいかに山を走っていたかがわかります。

当然、急な登りや下りに対応できる脚ができていたかが想像できますね。

こうして整理してみれば、今年の結果はある意味必然的な結果であったと十分に納得いく事実が明らかになりました。

ある名監督の言葉を借りれば「負けに不思議の負けなし」というやつですね。

さて、課題が明確になったところで、今後どう対策していくかです。

これについては、また次回以降検討したいと思います。

4月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

さて、練習について話す前に、実は今月は激動のひと月でした。

かろうじて練習を継続することはできたものの、ちょっと精神的なリソースを走る方に割くことが難しく、ここ何日かでようやく練習にも気持ちを向けることができるようになった状態でした。

というのも、この3月いっぱいで25年間続けた仕事を辞め、4月から全く新たな仕事に就くことになったのですね。

いやまあ、自分でも随分思い切ったことをしたな、と冷静になって振り返るとかなり大きな決断をしたと思っています。

ちょうど昨年の今頃、ずっとこのブログを読んでくださっている人はご存知の通り、3ヶ月ほど仕事をできなかった時期がありました。

もともと前職については、かなり精神的に無理をして続けていましたので、なんとなくいつかこういうことになるんじゃないかと、薄々思ってはいたのですね。

そんな仕事を25年も続けられたのには訳があります。

全ては一つのことに集約されるのですが、簡単に言えば「競技を続けることができる」ということに尽きます。

正直にいうと、前職の仕事の内容は、おそらく自分自身の人間性や人格特性、価値観や趣向には全く合わないものだったと思っています。

なので、仕事にやりがいを感じていたとか、楽しいからとかそういうことで25年も続いていたわけではありませんでした。

この仕事を続けているうちは、①経済的にはあまり困ることはない、②ほぼ確実に定時に上がることができカレンダー通りに休める、③通勤時間が30分以内、と、競技を継続するには間違いなくほぼ最良の条件が整っていました。

まあ、言ってみれば「走るために続けていた仕事」であったわけです。

・走ることを最優先にし、向かない仕事でも嫌々続けるか

・あるいは多少走ることは犠牲にしてでも、前向きに取り組める仕事を選ぶか

自分の中でこの論争は、それこそ20年近くも続き、結局嫌々ながらも競技最優先で仕事を続け、気づくとこの歳になっていたというわけです。

もちろん、競技と言っても大したレベルではありませんが、毎日確実に練習時間を確保でき、学生時代は体を壊して中途半端に終わってしまった競技生活を、もう一度やり直したいという願望が叶ったことは、かなり大きな理由になりました。

しかし、昨年度人事異動があり、それまでどうにか続けられていた部署から離れることになり、競技のことをモチベーションにして耐えられてきた仕事への気持ちが一瞬で潰えてしまったのですね。

結果的に、休職になるギリギリ手前の3ヶ月休んで仕事に復帰し、そこから必死の転職活動が始まりました。

昨年、多くのレースに参加できなかったのも、実はそうした転職活動と重なってしまったことが要因でした。

幸い、どうにか希望していたところから内定をいただき、今に至っているわけです。

この4月からは、47歳にしてまさかの新入職員として全く新しい仕事に就いています。

通勤は初めて電車通勤となり、時間も3倍近くになりました。職場を出るのも30分から1時間は遅くなりました。

新入職員とはいえ、中途採用ということで比較的重要な職務を担い、責任も重くなりました。

前職とは近接な業種とは言え、内容は全く違う業務を上司という立場で行うプレッシャーはかなりのもので、通勤や勤務時間の問題に加え、慣れない環境へ適応しようとするエネルギーで、この4月はとにかくほとんど走ることに気持ちを割くことができなかったのが本当のことろですね。

ただ、この25年続いた仕事に対する後ろ向きな気持ちは一切なくなり、初めて仕事が楽しいと思えることができ、その解放感は初めて味わうものでした。

これだけでも転職してよかったと、今は心底思っています。

そんなことで、ものすごく前置きが長くなり、しかも結構シリアスな内容で書く方も読む方もそれなりのエネルギーを要したかと思いますが、まあつまりはこんな4月を送っていたわけでして、それを加味しての練習報告となるわけですね。

フルのレースがあるため、総走行距離はもともとこんなものだろうと予測していました。

転職してすぐの4月でしたから、初めから練習は大してできないだろうと予想していました。

ちょうどフルのレースを組んでいたので、調整がてら練習量を減らすにも都合がいいとも思っていました。

案の定、まずはこの生活に慣れるのに精一杯で、どこの時間に練習を組み込むか試行錯誤する1ヶ月となりました。

長野マラソンの前週と翌週は軽い練習かレストだったので、ここで通勤経路を基に色々と試すにはいい期間でした。

結果的に調子を上げることはできませんでしたが、ある程度は両立できることがわかり、一安心したところです。

長野マラソンが「20km Mペース距離走」になったおかげで、割とLT1〜LT2に刺激は入ったかと。

トータルの走行距離は短かったものの、どうにか最低限有酸素系は維持できたように思え、有酸素性作業能や、持続的な走力を極端に落とさずに済んだと思っています。

ただ、この練習量をこのまま続けると、確実に走力は低下するはずなので、毎日の生活の中にどう練習を組み込んでいくかは、引き続き今後の課題でもあります。

4月は久々にまとまった休養を入れられた月になりました。

さて、今後の練習計画ですが、まず5月、6月はスカイランニングが月に2レース入っています。

これはどちらかというと有酸素性能力を維持したり高めたりすることに役立ちそうなので、この2ヶ月はそこにアプローチして基礎をもう一度しっかり作ろうと思います。

7月は富士登山競走に出れなかったためレースはなく、8月にマスターズの5000mに出る予定です。

なので、7月、8月は少しスピード側に振ってLT 2以上の代謝能や解糖系を鍛える期間にしようかと思います。

とにかく、しばらくは仕事と今の生活に慣れて、体調を整えることが最優先となりそうですが、世の中にはもっと厳しい条件で競技を続けているレジェンドな方がたくさんいるので、最終的にはどうにか克服できるものだと思っています。

失敗の中に成功のヒントがあるはず

こんにちは,ランマニアです。

満を持しておよそ5年ぶりに出走したフルマラソンは,中間点過ぎに途中棄権という残念な結果に終わりました。

実際にはもう先週の時点で,ちょっとフルを走れる状態ではないかな,という予感はある程度頭にありました。

他の長距離種目でもそうですが,特にフルマラソンはもう準備段階で大体結果は見えてくる種目だと考えています。

早ければ2週間,遅くても1週間前には大体当日の結果を予測できるほど,フルマラソンを走り切るには万全な体調が要求されるのですね(特にランマニアの場合は体調の良し悪しが,PBかDNFかくらいの差があります)。

異変を感じたのは先週の土曜日。

Twitterでも書きましたが,ここ数ヶ月では初めて,LT以上のペースの練習で1kmすら走れないという状態に陥りました。

これまでどんなに疲れていても,いわゆる高強度の練習(LT走,VO2インターバル,レペティションなど)で大きく失敗することはありませんでした。

疲労がありながらも,目的のペース付近で最低限の本数,距離を走ることはできていました。

ところが,先週の土曜日は,もうフルマラソンに向けてそこそこ練習量を落としていたにもかかわらず,LTペースをたかだか1km持たせることができなかったのですね。

本当に走るのがかったるく、走っていて楽しいと思えない,そんな状態でした。

経験上,こうなるともう1週間やそこら休んだところで調子が回復することはなく,過去のレースでもこの状態で走った時は,終盤にありえないほどのペースダウンに見舞われたり,DNFしたりと散々な結果となっています。

今回も,過去の例に漏れず,もう先週は休んでも練習を落としても,毎日のように眠気に襲われ,走るのがかったるく,レースに気持ちが向かわない。ワクワクしてこない。そんな状態でした。

今日もスタート前なのに,全くレースを走りたいという気が起きず,頭がとても疲れた感じ,走ろうとして意識を集中させようとするとやけにかったるく感じる状態。

そもそも,昨日は珍しく腹痛と下痢に見舞われ,夜も9時過ぎには一瞬で眠りについてしまうほどの睡魔に襲われるありさま。

振り返ると,かなり疲れ切ってるなぁ,と今になって改めて実感します。

ちなみに,レース前の好不調のバロメーターを示すいくつかの自分なりの「指標」があります。

レースの結果がよく,好調な時は,だいたい次のような状態になります。

・1週間前くらいからレースが楽しみで仕方なくなる

・平日もレースのことばかり考え,疲れてもないのにやけに早く寝たいと思う

・前日は寝ようと思っても興奮してなかなか寝れない

ランマニアの場合,脳の疲労が割とレースに直結するため,脳が元気な時は自然とレースに関心が向き,それを最優先しようとする意識が働きます。

一方,先週の状態はどうだったでしょう。

・1週間前に疲れ切っていてレースに出るのが気が重かった

・平日は全く走ることに関心が向かず,軽いジョグすらしんどかった

・前日は体調が悪く一瞬で深い眠りにつける状態だった

なので,もうある程度今日の結果は覚悟していたんですね。

では,なぜこれほどまでに疲れ切った状態で4月を迎えてしまったのか。

この要因は,3月の過ごし方にあると思っています。

3月は比較的調子が良く,

・短い駅伝で高記録が出た

・フルのレースペース+30秒くらいのペースで30kmを走った

・そこそこの長さ(27km)のトレイルを走った

・週末の30kmジョグのペースがかなり速かった

とレース1ヶ月前にしては少し負荷をかけ過ぎてしまったきらいがありました。これをやるならもう一月前だったな,と。

ランマニア的には,自分の体の状態を考えると,一月前にかけた高い負荷のダメージは翌月に結構どっと出てしまう傾向にあります。

このあたりは,以前はかなり気をつけていたのですが,去年あたりから一月あたりの走行距離が伸び,一度の練習のダメージもそれほど後を引かず,回復も早くなっているかな,というちょっとした期待があったのは事実です。

そこを過信して,3月は色々と詰め込み過ぎてしまったな,というのが今回の反省ではあります。

ただ,絶対的な練習量が足りていなかったのは事実で,そもそもがフルを走れる準備ができていなかったことが,そうした無理を強いる結果になったとも思うのですね。

まあ言ってみれば,準備無くして走れるほど甘くはないのがフルマラソンだということです。

一方で,いくつかの収穫もありました。

今日は,スタートしてしばらくは体がしんどく,ちょっと走るのをやめてしまいたいな,という気持ちが早々に出てきたのですが,5km過ぎから一旦元気が出てきたのですね。

おそらく,脳内で苦痛を軽減させる物質が分泌され,一時的に疲労感が麻痺したのだと思います。

その状態で15kmまで走れたのですが,ここでのペースが結構良かったのです。

ランマニアのPBは2時間39分ですが,その平均ペースがだいたいキロ3分48秒です。

今日の5km〜15kmでも,これくらいのラップを刻むことができ,しかもそのペースに相当余裕があったのです。

上げようと思えばさらにペースを上げても余裕がありそうで,練習次第では30秒台でも押していけそうな感覚はありました。

5kmのラップが1度だけ18分台に乗せられたのですが,ここでも全く無理をした感じはなく,体調さえよければ問題なくペースを維持できたと思っています。

この数ヶ月,ジョグを中心におきながら,しかも総走行距離も大したものではなかったことを考えると,自分の中でまだ伸び代を感じることのできた貴重な10kmでした。

レース後は,体調が悪かったとはいえ情けない走りにそこそこ凹みましたが,振り返ると割といい感じで走れた10kmがあったことを思い出し,失敗の中に成功へのヒントが見えた,そんなレースになった気もしました。

いずれにしても,これでフルはまたしばらくお預けです。

次の冬に向けて,もう一度体を作り直していこうと思います。

ちなみに,今日試したアディゼロジャパン6は,厚底を履いてない自分にとっては全く問題なくフルに対応できる靴であるな、と好感触でした。

3月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

いよいよ3月も終わり、4年半ぶりのフルマラソンとなる長野マラソンが迫ってきました。

フルの準備には最低でも半年は欲しかったのですが、残念ながら12月に軽い故障をしてしまったことで、本来ひと月ほどは続けたかったロング走を取り入れた練習サイクルが、結局1週しか取り入れられなかったことが悔やまれます(とはいえ、4週続けたら故障していた可能性もありますが)。

それでも、昨年10月以降では、30km以上走るロングジョグorロング走の頻度がおそらく過去最高で、先日走ったロングトレイルの感じでは、だいぶ距離耐性が培われてきたかなと言ったところです。

4時間半、ほぼ休まずに走り続けたトレイルでの疲労感が、以前よりもかなり軽くなりました。

今更じたばたしたところで、長距離を走る脚の耐性は急には改善しないので、ひとまず今の段階でどの程度フルが走れるか試してみたいと思います。

今月は中旬に駅伝が入ったことで、一度VO2Max域に刺激が入りましたが、その結果、本来30km以上のジョグをやる機会が1日削られ、月の走行距離としては12月以来最低となりました(レースの前後で1日ずつレストを入れたのも大きい)。

月一で入れている3連休を除くとレスト日は5日。

とはいえ、今月はジョグ以外の中強度以上の練習を入れながらも週100kmを超えた週が続き、一定期間で見ればそこそこの負荷を体に加えることのできた月ではありました。

今月はLT域(本来ならLT1程度をもう少し入れたかった)を中心に練習を組み立てましたが、レースではVO2も入り、トレイルのジョグでは終始心拍数が160前後で維持されていたので、かなり幅の広い有酸素能力に刺激を入れられた気はしています。

緑色の「Mペース」は実際にはダニエルズのMペースよりも30秒ほど遅いペースです。

振り返ると、フルに参戦して15年になりますが、ここまで「疲れない脚」になったのも初めてで、できればこの状態でもう少しフルに特化した練習を続けられればよかったなと、少々の欲が出てきているのも事実です。

しかし、そうしたことも常に「故障との兼ね合い」がついてまわるテーマなので、現状大きな故障をせずに今の練習が続けられていることを考えれば、今の練習サイクルが自身の体の強さや耐性に見合ったものなのかもしれません。

言ってみれば「身の程にあった練習」という、長距離ランナーを長く続けるには大事な要素ですね。

絶対的なボリュームだけで見れば、もう少し量を増やしたい時期はあります。

今日から月一で入れている恒例のレスト期間です。

今回、実は疲労感があまりなく休む必要性を感じていないのですが、先週痛みのあった右土踏まず部分(親指に近いところ)が完治しないので、ちょうどいいタイミングでしっかり休もうと思いました。

自覚症状としてはそれほど重症には感じてないのですが、ここを痛めたのは初めてなので少し予後が心配なところです。

ひとまず3日を目処に休みを入れ、ジョグを再開したところでの状態次第で最後の調整に入ろうと思います。

羽村市駅伝に出場しました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日はおよそ3年ぶりの駅伝への出場となりました。

前回は、このブログを立ち上げて間もない2020年2月の地元駅伝ですから、もうかなりの間駅伝レースからはご無沙汰していました。

実はこの羽村市駅伝、出場オファーがきた時にはまだ発出されていなかった通称「まんぼう」が、開催直前で延長され、正直ほとんど中止になるものと思われていたのですね。

ぶっちゃけな話、それこそ先週に入ってもやらないつもりでいまして、それもあって特にVO2Max域に刺激を入れるでもなく、淡々と4月の長野マラソンに向けてマイペースに練習を積んでいました。

今月は久々にLTやVO2に刺激を入れ、後半では最後にマラソンペースに近い速度でロング走を行って仕上げにしようと考えていたため、先週一月以上ぶりにLTペースでちょこちょこっと走った程度の練習でした。

そんな中、ついに前日を迎え「羽村市本気なんだ・・・」と急遽レースモードに心の準備を整えたというわけでした。

そうしたこともあり、今回の駅伝は3.8kmという「短距離」レースであるとはいえ、全くの準備不足。もうLTペースで軽く流せばいいや、くらいに考えてスタートラインに立ったのですね。

そして、先日購入したADIZERO JAPAN6がキロ3分半以内のペースに対応できるのかどうか、を試せればよく、襷をもらう直前まで、本当にレースに出るのか自分自身でも半信半疑の状態でした。

ところが、いざ襷をもらってスタートすると、脚は動く動く。なんだこれ?と自分でもよくわからない軽快さで、気づくとレースに入り込んでいる自分がいました。

正直に言わせてもらうと、これは確実にADIZERO JAPANのLIGHTSTRIKE Proの反発性能のお陰です。

自分が速くなった要因を、自ら「厚底」に言及するランナーは少ないと感じますが、私自身は、今日反発素材のアドバンテージを明らかに体感しました。

もう一度正直に言わせてもらうと、これはすごい。

とはいえ、この状態であってもレース展開を作り出すのは自分自身の出力の出し入れなわけですから、そういった「アシスト」を体感しつつも前のランナーとの差、残り距離、そして自身の「きつさ」から算出された「最適ペース」を探ることにしたのですね。

スタート前は「3分20秒で行ってもそこそこ形になるな」と思っていたので、その辺りを目安にしていました。

ところが、それくらいの意識で走ったところ、前を走る高校生(結構強豪校)との差がほとんど開かないので「これはもしや」と自分の体感ペースを疑い始めました。

予想通り、入りの1kmが3分09秒前後。

当然、そこそこの苦しさはあるもののいっぱいいっぱいな感じはなく、ひとまず前との差が開かないように視線は前のランナーから離さないようにしました。

1.5km過ぎから一気に下る坂道が続きます。

ここで、前の高校生の姿が明らかに大きくなり、更にはその先を行く白バイ(実はトップじゃなかった)まで見え、これはもしかするともしかするぞ、と急に元気が出ました。

3km手前で高校生をとらえます。

ところが、一気に下りを駆け抜けたせいか、左足のふくらはぎにちょっと危ない張りが出始め、ここで一旦ペースダウン。

幸いその後の上りで張りが消えたためことなきを得ましたが、後からわかったことは、ここのタイムロスで区間賞を逃したのでした。

脚の無事が確認できたところで、ラスト800mで前を行く白バイを追います。

400mほど走ったところで一気に追いつき、ついにトップに立ちました。

しかしそこは若い中学生。ここからの粘りは流石の走りで、しばらく食い下がりました。

ここで、脚のこともあるし中学生は部門外だから負けてもいいや、のモードに入り、結局最後のスパートでは中学生に抜かされ、一般の部1位でゴール!

と思いきや、実はその白バイは第2集団用で本当の1位はとっくの先にゴールしていたことが発覚(しかも区間賞)。

結局「その気になって」いたことによる勘違いモチベーションだったわけですが、結果的にそれが好走につながったのでよしとしました。

最終結果は区間2位で、全区間共通の総合成績でもおそらく3位くらいには入れていたと思うので、自分としては上出来な結果でした。

今回のレースに臨むにあたり、実はもう3ヶ月ほどVO2Maxに刺激を入れる練習はしてなかったのですね。

先月は週1のロングジョグと150mレペティションのみ。

その前の月も、週1のLT域が中心。

そしてその前は故障でほとんど走れず。

しかし今日のレースは確実にVO2域のペースです。

自分でも驚きなのですが、ここに長距離トレーニングの重要なポイントが隠されていると思うのですね。

これについてはまた機会を改めて考察していきたいと思います。

それにしてもイマドキのシューズはすごいわ。

ADIZERO JAPAN 6 を購入してみました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は久々にシューズレビューです。

前回は、同じくアディダスのSL20という靴を、普段のジョグ目的で買ったものの、あまりにも「本気シューズ」であることが発覚し撃沈した、という記事でした。

そして今回は、来週に控えた久々のロードレース(駅伝)と、4月のフルに向けてレース用シューズをどうしようか検討したのですね。

メインはもちろん4月の長野マラソンなので、そこを目的としたシューズ選びで、当然かつての匠戦みたいなガチな薄底ではなく、そこそこのクッション性のある靴を考えていました。

来週の駅伝は、それの「試走」的な位置付けなので、確かにVO2域で走るには重すぎる靴になってしまうのですが、脚を守るためにもフル用の靴で慣らすのもいいかな、と思ったところでした。

ランマニアがフルマラソンに参戦した頃は、アディダスの初代アディゼロジャパン(まだブーストフォームも未搭載)が一世を風靡した頃で、当時は数世代この靴を履き続けフルのPBを更新していきました。

いわば、自分にとってフルマラソンのレースシューズはアディゼロジャパンシリーズなんですね。

何足買ったか覚えきれないほど購入し続けた、アディゼロジャパンシリーズ(写真はブーストフォーム内蔵型)

なので、今回も当然、同じくジャパンシリーズ、と思ったのですが、昨年あたりからアディゼロシリーズの大リニューアルが始まり、ほぼ全てのモデルが「厚底化」(下手したらカーボンプレート内蔵)してしまったのですね。

個人的に、これまでのトレーニングの効果を検証するにはできれば条件を揃えて、あまりアシストのない靴で走りたいという、頭の硬いおっさんみたいなこだわりがあるので、ここは正直悩んだところでした。

ただ、もうここ最近の流れを見ていると、確実にシューズの高性能化は避けて通れず、これまでも時代によってシューズが進化をしてきたことを考えると、これも当然の流れなのかな、といよいよランマニアも年貢の納め時と、諦め始めてはいたのですね。

ただ、あまりにもアシストの得られる「反発フォームてんこ盛り+カーボンプレート」にいきなり「寝返って」しまうのもどうかと思い、今回はまず手始めにカーボンプレートなしのモデルを検討したという経緯がありました。

そこで白羽の矢が立ったのが、なんと偶然にもまたもやADIZERO JAPAN だったのですね。

大リニューアルを果たしたJAPAN6。ただし、ロゴは「ASIOS6」なので、事実上コンセプトは別物。

そして、今日、どの程度のスピードに乗れるか試そうと思い、LTペースの練習に初めて下ろしてみました。

ところが、アスファルトのサーフェスに脚を下ろしての第一印象は、意外にも「薄っ!」というものでした。

アスファルトからの距離感覚と足裏に伝わる硬さなどは、どちらかというと全面LIGHTSTRIKEフォームのSL20に近い感じです。

ただし、前足部に搭載されているLIGHTSTRIKE PROフォームが相当に「効いて」いて、若干フォア気味な接地であるランマニアの走りでは、接地のたびにグイグイ前に「走らされる」感覚があります。

これはちょっと体験したことのない感覚です。

見るからに「厚」なミッドソールですが、意外にも履いた感じは路面を感じられる厚さ。存在感を主張するLGHTSTRIKE PROフォームがこれまでのJAPANシリーズとの違いを際立たせます。

実際、LTペースで走ってみると、これまでのシューズとは別物感を感じます。

今日は若干調子が悪く、脚の動きも悪かったのですが、どうもこの PROフォームの反発が強すぎて、勝手に脚が「動かされる」感覚があるのですね。

疲れがあるので、あまり速く走りたくないのですが、無理やり動かされる感覚。

ああ、これは確かに「アシスト」をもらってるなぁ、とスーパーシューズの片鱗を感じさせる体験です。

現状、アディダス最強のADIOS PRO2とかでは、全面PROフォームでかつカーボンプレートですから、そのアシスト量は相当なものであろうと予想されました。

ただ、今日はあまり調子が良くなく、脚が止まってくると、ほとんどこのアシストは得られない感じがしましたので、いわゆるスーパーシューズほどのアシストは得られてないのではないかと予想しました。

足裏のグリップは前足部のコンチネンタル素材が最強です

また、重量がそこそこあり、レースシューズに使用するには、もしかすると重さが気になってくるようにも思いました。

この辺りは、そもそもレースを想定していないことから、当然といえば当然かもしれません。

厚底+カーボンでも200gを切る靴がザラな現代において、236gはレースに使うには重めです

とはいえ、過去のJAPANシリーズも同程度の重量だったことを考えると、意外とこの6世代目は、正統に進化した後継モデルと考えてもいいのかもしれません(カーボン入ってませんし)。

来週の日曜日はこれでキロ3分10秒台で走ってみて、どのような走り心地になるか改めて試してみたいと思います。

2月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

今日は月末ですが、自身の練習サイクルで言うと残り2日残しているので、あまり区切りは良くなく、月単位で集計をとるのもあまり意味がないと思いつつ、続けてきた習慣で報告しているところです。

先月は故障明けで、ひとまず最低限距離を踏み、ジョグを長く続けるためのLTを戻すために週1で軽く閾値走を入れた月でした。

それを受け、今月も確実にボリュームは維持しつつ、絶対的なスピードも戻したかったため、今月も週1でVO2Maxペース以上スプリント未満の短距離インターバルを続けてきました。

その結果、一昨年8月に400kmを走った以来、この3年では2番目に多い月間走行距離となりました(28日しかない2月ですから、後2日待って集計すれば確実に400kmは超えています)。

残すところ、Rペースの短めのインターバルとその翌日の20kmジョグを入れれば4サイクルが終わることになります

ランマニア的に、この月間400kmというのは結構な壁でして、自身の体の状態とライフスタイルから考えると結構ギリギリな走行距離なのですね。

かつては、ここを越えると確実に体調を崩したり、故障したり、仕事に影響したりと、自分の体が継続して疲労を回復させられるか否かのギリギリの距離でした。

しかし、先月の370kmに続いて今月も370km台走ったところで、さほど大きな疲労感が感じられないのは、確実に体が変化してきていると確信しています。

これは、一昨年から無理をしすぎない程度に毎月のボリュームを維持し、週1回は30km近い距離のロングジョグと強度の高い練習日を組み入れてきたことによる変化だと考えています。

一昨年8月の400km超以来、月間走行距離としては2番目の距離となった今月(379.4km)

また、ある練習サイクルを1週間通してできるようになったとしても、すぐにステップアップするのではなく、しばらくはそのサイクルを維持し、それが楽になったと感じてから次の段階に進もうと意識してきました。

ジョグを中心に、週一でRペースでのインターバルを入れるサイクルを4回続けました

特に、昨年数ヶ月故障でまともに走れなかった後に練習を再開してからは、ここをかなり意識してきました。

また、毎日の練習は、たとえどんな練習メニューであっても、必ず余力を残して終えるようにし、その余力を翌日の練習に振り分けるイメージを強く意識しました。

自分にとってはここがとても重要で、一月もの間、大体同じサイクルで疲労を回復させながら練習を続けるためには絶対に不可欠な要素でした。

結果、だいぶ時間はかかりましたが、これでようやく「フルマラソン」の練習を積んでいくための下地ができたかな、と体感しているところです。

今年に入っての2ヶ月間は、かなり意識してジョグを長く走るように練習計画を組み、ちょっとやそっとの練習では疲労が残ったり、危うい痛みが出ないような脚ができてきたように思います。

本来であればここからあと2ヶ月ほどの時間をかけてフルマラソンのための練習を積んでからレースに出たいところですが、昨年12月に軽く故障をしてしまったため、残念ながら長野マラソンまで一月足りない状態となってしまいました。

ただ、フルのレースに出る機会はそうそう巡ってこないことを考えると、ここまで続けた練習で、どこまでフルに対応できるかを試してみる価値はあると考えています。

4月に入って負荷の高い練習は避けたいことを考えると、そこそこの練習ができるのは3月いっぱいまで。

なので、最低限42kmのロードをそこそこのペースで走り続けられる脚を作るために、3月はLT、VO2Maxペースの練習をそれぞれ1回ずつ。マラソンペースよりも若干遅めのペースで20km〜30km程度走る練習を1、2回取り入れて最終調整に向かいたいと考えています。

LT以上のペースで走る練習を取り入れると、たとえ週1回でも故障のリスクが跳ね上がるので、その辺りは慎重に脚の状態を見ながら続けたいと思っています。