羽村市駅伝に出場しました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日はおよそ3年ぶりの駅伝への出場となりました。

前回は、このブログを立ち上げて間もない2020年2月の地元駅伝ですから、もうかなりの間駅伝レースからはご無沙汰していました。

実はこの羽村市駅伝、出場オファーがきた時にはまだ発出されていなかった通称「まんぼう」が、開催直前で延長され、正直ほとんど中止になるものと思われていたのですね。

ぶっちゃけな話、それこそ先週に入ってもやらないつもりでいまして、それもあって特にVO2Max域に刺激を入れるでもなく、淡々と4月の長野マラソンに向けてマイペースに練習を積んでいました。

今月は久々にLTやVO2に刺激を入れ、後半では最後にマラソンペースに近い速度でロング走を行って仕上げにしようと考えていたため、先週一月以上ぶりにLTペースでちょこちょこっと走った程度の練習でした。

そんな中、ついに前日を迎え「羽村市本気なんだ・・・」と急遽レースモードに心の準備を整えたというわけでした。

そうしたこともあり、今回の駅伝は3.8kmという「短距離」レースであるとはいえ、全くの準備不足。もうLTペースで軽く流せばいいや、くらいに考えてスタートラインに立ったのですね。

そして、先日購入したADIZERO JAPAN6がキロ3分半以内のペースに対応できるのかどうか、を試せればよく、襷をもらう直前まで、本当にレースに出るのか自分自身でも半信半疑の状態でした。

ところが、いざ襷をもらってスタートすると、脚は動く動く。なんだこれ?と自分でもよくわからない軽快さで、気づくとレースに入り込んでいる自分がいました。

正直に言わせてもらうと、これは確実にADIZERO JAPANのLIGHTSTRIKE Proの反発性能のお陰です。

自分が速くなった要因を、自ら「厚底」に言及するランナーは少ないと感じますが、私自身は、今日反発素材のアドバンテージを明らかに体感しました。

もう一度正直に言わせてもらうと、これはすごい。

とはいえ、この状態であってもレース展開を作り出すのは自分自身の出力の出し入れなわけですから、そういった「アシスト」を体感しつつも前のランナーとの差、残り距離、そして自身の「きつさ」から算出された「最適ペース」を探ることにしたのですね。

スタート前は「3分20秒で行ってもそこそこ形になるな」と思っていたので、その辺りを目安にしていました。

ところが、それくらいの意識で走ったところ、前を走る高校生(結構強豪校)との差がほとんど開かないので「これはもしや」と自分の体感ペースを疑い始めました。

予想通り、入りの1kmが3分09秒前後。

当然、そこそこの苦しさはあるもののいっぱいいっぱいな感じはなく、ひとまず前との差が開かないように視線は前のランナーから離さないようにしました。

1.5km過ぎから一気に下る坂道が続きます。

ここで、前の高校生の姿が明らかに大きくなり、更にはその先を行く白バイ(実はトップじゃなかった)まで見え、これはもしかするともしかするぞ、と急に元気が出ました。

3km手前で高校生をとらえます。

ところが、一気に下りを駆け抜けたせいか、左足のふくらはぎにちょっと危ない張りが出始め、ここで一旦ペースダウン。

幸いその後の上りで張りが消えたためことなきを得ましたが、後からわかったことは、ここのタイムロスで区間賞を逃したのでした。

脚の無事が確認できたところで、ラスト800mで前を行く白バイを追います。

400mほど走ったところで一気に追いつき、ついにトップに立ちました。

しかしそこは若い中学生。ここからの粘りは流石の走りで、しばらく食い下がりました。

ここで、脚のこともあるし中学生は部門外だから負けてもいいや、のモードに入り、結局最後のスパートでは中学生に抜かされ、一般の部1位でゴール!

と思いきや、実はその白バイは第2集団用で本当の1位はとっくの先にゴールしていたことが発覚(しかも区間賞)。

結局「その気になって」いたことによる勘違いモチベーションだったわけですが、結果的にそれが好走につながったのでよしとしました。

最終結果は区間2位で、全区間共通の総合成績でもおそらく3位くらいには入れていたと思うので、自分としては上出来な結果でした。

今回のレースに臨むにあたり、実はもう3ヶ月ほどVO2Maxに刺激を入れる練習はしてなかったのですね。

先月は週1のロングジョグと150mレペティションのみ。

その前の月も、週1のLT域が中心。

そしてその前は故障でほとんど走れず。

しかし今日のレースは確実にVO2域のペースです。

自分でも驚きなのですが、ここに長距離トレーニングの重要なポイントが隠されていると思うのですね。

これについてはまた機会を改めて考察していきたいと思います。

それにしてもイマドキのシューズはすごいわ。

ADIZERO JAPAN 6 を購入してみました

こんにちは、ランマニアです。

さて、今日は久々にシューズレビューです。

前回は、同じくアディダスのSL20という靴を、普段のジョグ目的で買ったものの、あまりにも「本気シューズ」であることが発覚し撃沈した、という記事でした。

そして今回は、来週に控えた久々のロードレース(駅伝)と、4月のフルに向けてレース用シューズをどうしようか検討したのですね。

メインはもちろん4月の長野マラソンなので、そこを目的としたシューズ選びで、当然かつての匠戦みたいなガチな薄底ではなく、そこそこのクッション性のある靴を考えていました。

来週の駅伝は、それの「試走」的な位置付けなので、確かにVO2域で走るには重すぎる靴になってしまうのですが、脚を守るためにもフル用の靴で慣らすのもいいかな、と思ったところでした。

ランマニアがフルマラソンに参戦した頃は、アディダスの初代アディゼロジャパン(まだブーストフォームも未搭載)が一世を風靡した頃で、当時は数世代この靴を履き続けフルのPBを更新していきました。

いわば、自分にとってフルマラソンのレースシューズはアディゼロジャパンシリーズなんですね。

何足買ったか覚えきれないほど購入し続けた、アディゼロジャパンシリーズ(写真はブーストフォーム内蔵型)

なので、今回も当然、同じくジャパンシリーズ、と思ったのですが、昨年あたりからアディゼロシリーズの大リニューアルが始まり、ほぼ全てのモデルが「厚底化」(下手したらカーボンプレート内蔵)してしまったのですね。

個人的に、これまでのトレーニングの効果を検証するにはできれば条件を揃えて、あまりアシストのない靴で走りたいという、頭の硬いおっさんみたいなこだわりがあるので、ここは正直悩んだところでした。

ただ、もうここ最近の流れを見ていると、確実にシューズの高性能化は避けて通れず、これまでも時代によってシューズが進化をしてきたことを考えると、これも当然の流れなのかな、といよいよランマニアも年貢の納め時と、諦め始めてはいたのですね。

ただ、あまりにもアシストの得られる「反発フォームてんこ盛り+カーボンプレート」にいきなり「寝返って」しまうのもどうかと思い、今回はまず手始めにカーボンプレートなしのモデルを検討したという経緯がありました。

そこで白羽の矢が立ったのが、なんと偶然にもまたもやADIZERO JAPAN だったのですね。

大リニューアルを果たしたJAPAN6。ただし、ロゴは「ASIOS6」なので、事実上コンセプトは別物。

そして、今日、どの程度のスピードに乗れるか試そうと思い、LTペースの練習に初めて下ろしてみました。

ところが、アスファルトのサーフェスに脚を下ろしての第一印象は、意外にも「薄っ!」というものでした。

アスファルトからの距離感覚と足裏に伝わる硬さなどは、どちらかというと全面LIGHTSTRIKEフォームのSL20に近い感じです。

ただし、前足部に搭載されているLIGHTSTRIKE PROフォームが相当に「効いて」いて、若干フォア気味な接地であるランマニアの走りでは、接地のたびにグイグイ前に「走らされる」感覚があります。

これはちょっと体験したことのない感覚です。

見るからに「厚」なミッドソールですが、意外にも履いた感じは路面を感じられる厚さ。存在感を主張するLGHTSTRIKE PROフォームがこれまでのJAPANシリーズとの違いを際立たせます。

実際、LTペースで走ってみると、これまでのシューズとは別物感を感じます。

今日は若干調子が悪く、脚の動きも悪かったのですが、どうもこの PROフォームの反発が強すぎて、勝手に脚が「動かされる」感覚があるのですね。

疲れがあるので、あまり速く走りたくないのですが、無理やり動かされる感覚。

ああ、これは確かに「アシスト」をもらってるなぁ、とスーパーシューズの片鱗を感じさせる体験です。

現状、アディダス最強のADIOS PRO2とかでは、全面PROフォームでかつカーボンプレートですから、そのアシスト量は相当なものであろうと予想されました。

ただ、今日はあまり調子が良くなく、脚が止まってくると、ほとんどこのアシストは得られない感じがしましたので、いわゆるスーパーシューズほどのアシストは得られてないのではないかと予想しました。

足裏のグリップは前足部のコンチネンタル素材が最強です

また、重量がそこそこあり、レースシューズに使用するには、もしかすると重さが気になってくるようにも思いました。

この辺りは、そもそもレースを想定していないことから、当然といえば当然かもしれません。

厚底+カーボンでも200gを切る靴がザラな現代において、236gはレースに使うには重めです

とはいえ、過去のJAPANシリーズも同程度の重量だったことを考えると、意外とこの6世代目は、正統に進化した後継モデルと考えてもいいのかもしれません(カーボン入ってませんし)。

来週の日曜日はこれでキロ3分10秒台で走ってみて、どのような走り心地になるか改めて試してみたいと思います。

2月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

今日は月末ですが、自身の練習サイクルで言うと残り2日残しているので、あまり区切りは良くなく、月単位で集計をとるのもあまり意味がないと思いつつ、続けてきた習慣で報告しているところです。

先月は故障明けで、ひとまず最低限距離を踏み、ジョグを長く続けるためのLTを戻すために週1で軽く閾値走を入れた月でした。

それを受け、今月も確実にボリュームは維持しつつ、絶対的なスピードも戻したかったため、今月も週1でVO2Maxペース以上スプリント未満の短距離インターバルを続けてきました。

その結果、一昨年8月に400kmを走った以来、この3年では2番目に多い月間走行距離となりました(28日しかない2月ですから、後2日待って集計すれば確実に400kmは超えています)。

残すところ、Rペースの短めのインターバルとその翌日の20kmジョグを入れれば4サイクルが終わることになります

ランマニア的に、この月間400kmというのは結構な壁でして、自身の体の状態とライフスタイルから考えると結構ギリギリな走行距離なのですね。

かつては、ここを越えると確実に体調を崩したり、故障したり、仕事に影響したりと、自分の体が継続して疲労を回復させられるか否かのギリギリの距離でした。

しかし、先月の370kmに続いて今月も370km台走ったところで、さほど大きな疲労感が感じられないのは、確実に体が変化してきていると確信しています。

これは、一昨年から無理をしすぎない程度に毎月のボリュームを維持し、週1回は30km近い距離のロングジョグと強度の高い練習日を組み入れてきたことによる変化だと考えています。

一昨年8月の400km超以来、月間走行距離としては2番目の距離となった今月(379.4km)

また、ある練習サイクルを1週間通してできるようになったとしても、すぐにステップアップするのではなく、しばらくはそのサイクルを維持し、それが楽になったと感じてから次の段階に進もうと意識してきました。

ジョグを中心に、週一でRペースでのインターバルを入れるサイクルを4回続けました

特に、昨年数ヶ月故障でまともに走れなかった後に練習を再開してからは、ここをかなり意識してきました。

また、毎日の練習は、たとえどんな練習メニューであっても、必ず余力を残して終えるようにし、その余力を翌日の練習に振り分けるイメージを強く意識しました。

自分にとってはここがとても重要で、一月もの間、大体同じサイクルで疲労を回復させながら練習を続けるためには絶対に不可欠な要素でした。

結果、だいぶ時間はかかりましたが、これでようやく「フルマラソン」の練習を積んでいくための下地ができたかな、と体感しているところです。

今年に入っての2ヶ月間は、かなり意識してジョグを長く走るように練習計画を組み、ちょっとやそっとの練習では疲労が残ったり、危うい痛みが出ないような脚ができてきたように思います。

本来であればここからあと2ヶ月ほどの時間をかけてフルマラソンのための練習を積んでからレースに出たいところですが、昨年12月に軽く故障をしてしまったため、残念ながら長野マラソンまで一月足りない状態となってしまいました。

ただ、フルのレースに出る機会はそうそう巡ってこないことを考えると、ここまで続けた練習で、どこまでフルに対応できるかを試してみる価値はあると考えています。

4月に入って負荷の高い練習は避けたいことを考えると、そこそこの練習ができるのは3月いっぱいまで。

なので、最低限42kmのロードをそこそこのペースで走り続けられる脚を作るために、3月はLT、VO2Maxペースの練習をそれぞれ1回ずつ。マラソンペースよりも若干遅めのペースで20km〜30km程度走る練習を1、2回取り入れて最終調整に向かいたいと考えています。

LT以上のペースで走る練習を取り入れると、たとえ週1回でも故障のリスクが跳ね上がるので、その辺りは慎重に脚の状態を見ながら続けたいと思っています。

1月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

今月はなかなか時間が取れず、ブログの更新が滞りました。

最低限、月報告だけはと思い、今日は久々に更新します。

先月はロングジョグの後半でふくらはぎが危なくなり(実際には微細な断裂はあったと思います)、すぐに2週間ほどの完全休養を取りました。

そのおかげか、思ったよりも復帰が早く、翌月となる今月は、故障した翌月としては珍しく総走行距離が400km近くまで戻すことができました。

12月はすぐに休養を入れ、一気に走行距離が落ちましたが、翌月の今月は速やかに練習量を戻すことができました

去年の1月に故障した際には、中途半端に休んではぶり返し、を繰り返した結果、上の図にあるように、2月から半年近く満足な練習ができないでいたのですね。

そうした意味で、今回のように「やばい」と思った直後は、まだいけるかもしれないと思っても、潔くまとまって休んでしまった方が、結果的に復帰も早くなることがある程度証明された2ヶ月でした。

実際、12月に2週間ほど丸々休んだ後も、さらに3週間程度は「なんとなく脚が不安」な状態が続き、おっかなびっくりジョグをする日々が続きました。

激しい痛みが出なくても、強い張りが出ただけでもこれだけ時間がかかるのですから、故障で痛めた(炎症した)部分が、走れるほどになるまでに強度がしっかり戻るには、やはり相当な時間がかかることを改めて認識したところです。

もちろん、こうなる前にしっかりと練習の負荷を調整して、「これ以上はやばい」という自分なりの目安は普段から意識しておくべきですね。

今月はとにかく、いつも以上に「物足りない」くらいで止めることを意識して故障の再発を予防してきました。

初めはファルトレクから入ったLTペースの練習も、相当な物足りなさのうちにやめました

また、12月が予定していなかった「レスト月間」になってしまったため、疲労自体はリフレッシュされ、1月はかなり快適に練習を継続することができました。

ただ、久々にこれだけの距離を走りましたし、終盤はまとまった練習が続きました。

なので自覚的な疲労感はさほどないのですが、明日からは2、3日完全レストにしたいと思っています。

そして練習再開後は、もう少し全体のボリュームを増やしたいこともあり、強度の高い練習の割合を減らし、距離や時間に振った1ヶ月にしたいと考えています。

この程度でもLT域で走っておくだけで、かなりジョグの余裕度が変わりました。2月は少し距離を伸ばそうと思います。

目標としている長野マラソン開催が「限りなく怪しく」なってきましたが、とにかく今はじっくり走って基礎的な力、練習をこなし、速やかに回復できる脚づくりを続けていこうと思います。

12月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

みなさん、明けましておめでとうございます。

色々あった1年もあっという間に終わり、今日から新たな1年のスタートです。

と、通常の感覚であればこんなことを意識するのでしょうが、ここ最近ランマニア的には1年の始まりだとか、区切りだとか、そもそも大晦日とか新年とか、そういうことにあまり興味がなくなってきているのが現状なんですね。

特に、トレーニングに関しては、月の区切りで練習を変えたり累計したりとかすることにあまり意味もなく、現在の体調や脚の状態から考えて向こう1週間をどうするかとか、数週間単位で何を鍛えていくかとか、そう言ったことで「区切り」を意識するようになっています。

さて、去年の12月はふくらはぎの異常で練習を一気に落として、体が一旦リセットされた月になりました。

今年は2月から6月まで満足な練習ができず総走行距離が昨年よりも大幅に低下して、その後ようやく走れるようになってから11月までの4ヶ月は月間で言えば350km程度を走れるところまで戻していたのですね。

4ヶ月継続したところで、再び100km代に戻ってしまった12月。

12月は7月以来の月間100km代にまで距離が落ち、体への負担もだいぶ減った印象です。

ただ、今回は、ふくらはぎの違和感が悪化して痛みに変わる前に練習をキッパリ中止したので、脚の回復も早く、去年1月よりも大幅に復帰が早まったと思っています。

後から振り返ったとき、「潔く練習をやめて良かった」と思えるくらい、この後スムーズに練習を戻していきたいものです。

今にして思うと、上旬に1週間で100km程度走り、かつその中に高強度が入ったのが故障の原因になった気がします。

先月の練習を振り返ると、12月に一旦疲労を抜いた後、元気が出たことで1週間の走行距離をそれまでの90kmから100kmに増やし、さらに強度の高いレペを挟んだことが脚の異常につながったように思います。

個人的には、週の走行距離は100km程度が理想なのですが、その中に週1でQデーを入れると、やはり脚にかかる負荷はキャパオーバーしてしまうのだな、と実感したところです。

わずか2%でもRペースほどの強度は、かなり脚にダメージを与えることを実感した12月です。

現時点での「本命」は4月の長野マラソンなので、まだ焦る必要なのですが、今月はそこそこの距離を踏み、強度の高い練習を積める「脚」を作る必要はありそうです。

1月は目安として、まずはジョグを中心に300km程度の総走行距離距離、1度のロングジョグの目安では25kmを上限として練習を組み立てていこうと思います。

試運転は高尾山へ

こんにちは、ランマニアです。

12月11日のロングジョグで右ふくらはぎにかなり危ない張り(というか多分損傷は出ていた)が出て以降、大事をとって練習を休んでいました。

以前も書きましたが、30代になって以降、ランマニアの接地の仕方がとにかくふくらはぎに負担がかかりやすいフォームで、無理が重なると真っ先にこのふくらはぎが危なくなってくるのですね。

ジョグを芝生主体にしてだいぶ改善されたように思いましたが、やはりレペのような強度の高い練習が繰り返されると、ふくらはぎに危険な張りが出るようになります。

今回は実際に「ピキっ」と言って切れたわけではなかったので、翌日には痛みも消え、日常生活で痛みを自覚する程度の故障には至りませんでした。

まあ、「このまま続ければ切れるよ」という状態ですね。

今年1月の肉離れは、この「痛みのない状態」の時に調子に乗って練習をしたことで、超えてはいけない一線を超え(つまり切れて)レスト期間を長引かせる原因となりました。

強い張りが出て筋が微細な損傷を受けると、筋のまとまりで考えれば全体の強度が低下しているため、普段のなんでもないジョグでも他の部分にも損傷が生じやすくなるのではないかと、と考えています(目で見たわけではないのであくまでもイメージですが)。

なので、今回はそうした経験を振り返り、痛みはなく走れそうでもひとまず1週間は「ノーラン」週を設け、様子を見ることにしました。

しかし、その翌週に軽く(本当に軽く)走ってみたのですが、割と早い段階でまた張りが生じるので、これは思いのほか長引きそうだな、と嫌な予感がしたのですね。

結局、強い張りが出てから約16日間は完全レストか走っても2km程度でここまで過ごしてきました。

ただ、あまりにも何もしなさすぎても、今度はそもそもの走る筋力自体がどんどん弱くなっていき、再開の際に相対的な負荷がかかりすぎて、また何処かを痛めそうだったので、今日あたり様子見でハイキングにでも行ってみようかと、久々に登山に出かけました。

目的としては、軽く息が上がり、一定時間脚を動かし続ければよかったので、いつもトレーニングで通っていた1500m級のガチな山ではなく、「観光登山」と称して「高尾山」というユルイ山へ向かうことにしました。

学生時代以来、27年ぶりの高尾山

ただしルートは、旧甲州街道を車で行けるギリギリまで行き、そこから小仏峠を目指し、逆回りで高尾山に登る超マニアックなルートです。

別に初めからそうするつもりはなかったのですが、高尾山周辺は駐車場代が高く、ならば小仏峠に登って帰ってこようかと思ったところ、意外とあっさり到着してしまったため、じゃあ高尾山まで足を伸ばすか、ということになったのですね。

小仏峠は江戸時代の五街道の一つ「甲州街道」のルート。こんな登山道が元は江戸と甲州(最終的には京都)を結ぶ重要な街道だったんですね。

路面は土で、登り坂であればふくらはぎへの衝撃も抑えられ、適当にジョグを取り入れながら高尾山を目指しました。

2週間のブランクがあるとはいえ、思ったよりも登りは呼吸も苦しくならず、脚にも余裕がありました。

小仏峠から高尾山までは2.5km。ランが可能ならおそらく一瞬で走破できるほど楽なコースです。

やはり、2週間程度であれば、まだギリギリ「走る能力」を維持できているのかもしれません(ミトコンドリアは1週間から10日ほどで急激に減るらしいですが)。

最終的には、思ったよりも距離が伸びてしまい、トータルで16km以上歩きとジョグを繰り返してしまうことになりましたが、幸い脚はなんともなく、快適なハイキングを楽しむことができました。

駐車場まで旧甲州街道を6kmも戻りました。走ればあっという間ですが、歩きは気が遠くなり途中でおからドーナッツを購入

それにしても、久しぶりにこうして長い時間体を動かし、心拍数を上げ、血流量を増やしましたが、やはり走っていなかった時よりも脳が活性化され、色々アウトプットするネタも湧いてくるものです。

走れない時はツイートもブログも何も思いつかず、なんだかつまらない日々が続いていましたが、体を動かすとまあとにかく脳も元気になりますね。

今年は故障に始まり、故障に終わる形になりましたが、今回は早めに対処したので比較的早く復帰ができると信じで、焦らず戻していこうと思います。

11月振り返り

こんにちは、ランマニアです。

11月はトレーニング以外の諸々が多忙で、週末のたびに何かある状態が丸一月続きました。

心理的な疲労と身体的な疲労は別、と言い聞かせてトレーニングも通常運転で続けてきましたが、昨日ついに「走るのが無理」な状態になり、ライフが0になってしまったのですね。

それもそのはず、昨日11月の走行距離を計算してみたところ、この四ヶ月で最長という結果となりました。しかも11月は「小の月」にもかかわらず。

今年1月以来の月間370km超え。1月は大の月なので、実質今年最長。

今年に限ってみれば、1月以来の370km超えですが、1月は「大の月」ですから事実上今年最長の走行距離ということになりました。

そりゃ疲れるわけですね。

練習の内訳を見ても、高強度の日はLTとVO2Maxと解糖系の練習を複合した比較的タフな練習を取り入れ、さらに週1のロングは基本170分(30km)、そして月の半ばにはバーティカルのレースが1試合。

この負荷量は確実に今年最大ですから、よく疲労の回復が間に合っていたなと自分でも驚きです。

11月最終日は高高度で締めたかったところですが、残念ながらDNF。

7月に故障から回復し、ひとまずトレーニングを継続できる程度の最低限の回復力を身につけようと思って取り組んだ練習が、ちょうどこの11月で一区切りしました。

走行距離的には、月350km前後。高強度の練習を週1。ロングジョグを週1。

このあたりを目安に四ヶ月取り組んできました。

一度の高強度練に、三つのゾーンを組み合わせた練習を取り入れたので、割合は少ないものの多様なペースの練習が入りました。

現在、目標としているレースは、4月に開催予定の長野マラソンかかすみがうらマラソン。

なぜこの時期かというと、準備期間とレースの予定(駅伝など)を考えると、ここからの期間でフルを走れる体にするにはこれくらいの時間は必要だろう、と。

ちなみに、長野は優先エントリーで埋まってしまいそうなので、開催してくれるのであればかすみがうらが妥当なところかと思います。

もっとも、かすみがうらマラソンは割と高低差が激しく、気温も高くなる場合が多いので記録を狙うにはあまり適した大会ではないのですが。

それでも、もうしばらくフルマラソンを走っていないので、どんな形でも一度フルを走っておきたいというのが本当のところです。

今後の大まかな予定ですが、12月は少し距離に振った形で月の走行距離としては400kmを目安に一旦距離を踏もうと思います。

1月はハーフに出る予定なので、そこで週当たりの負荷が急激に増加するため、故障に気をつけながら練習を続けます。

2月は駅伝があり、ここでそのレースも含めて少しスピードに振った月にしようと思っています。

そして3月はMペース(マラソンペース)での練習を入れペース感覚を掴む予定です。

この四ヶ月、かなり充実した練習が積めたため、今後は少し無理をすると故障の危険性が高まりそうですが、今月はじっくりと距離を踏むことを通して、故障しにくい脚作りを目指そうと思います。

トレーニング効果ー疲労=パフォーマンス

こんにちは、ランマニアです。

さて、今シーズンのスカイランニングジャパンシリーズも終了し、しばらく山レースからは遠ざかることになります。

昨シーズンは初の「コンバインド」(VKとSKYの連戦)を達成し、その両種目でのポイント獲得という、自身の「スカイランナー」としての一つの目標に到達できたシーズンでした。

今シーズンは、そこからさらにステップアップし、シリーズ戦通して安定してポイント圏内に入り込み、あわよくば上位争いに絡めるところまで到達できればと、今年から始まった全戦一括購入の「サブスク」にも申し込んで臨んだシーズンでした。

ところが、そんな矢先、4月に人生最大の危機が訪れたのですね。

この頃は故障も再発し、何もかもがうまくいかない時期だったのを覚えています。

今振り返っても、よく練習継続してたな、と。

そうした混沌とした毎日の中で、ジャパンシリーズの第1戦が開催されました。

練習はほとんどできず、ほぼ山登りと山歩きだけで臨んだ上田バーティカルレースでした。

ところが、そんな練習不足で臨んだこのレースでは、コンバインド出場にもかかわらず両日とも30位以内のポイント圏内に滑り込み、難コースの上田では初の両種目ポイント獲得という意外な結末を迎えました。

その要因として考えたのが検証編です。

結論から言えば、この時に検証した仮説が、実は今シーズン好調の要因につながっていると現時点では考えています。

そして、その後も「嬬恋」「烏帽子」「びわ湖」と、全てのレースでポイントを獲得し、終わってみればVKシリーズではシリーズ戦績総合10位と言う、自分にとっても信じられない結果でシーズンを終えることができました。

では、なぜ今シーズン、昨年よりも大幅に練習量を増やしたりアプローチを変えたわけではないのにここまでの進歩を遂げることができたのか。

それにはまず、昨年の鍛錬期と今年のここまでの数ヶ月の練習内容で、明確に変わった点について整理をしたいと思います。

いわゆるQデー(高強度の練習日)を週1に変更した

昨年はダニエルズさんの練習計画にある程度沿ったものを試したく、高強度練習を週に2度入れていました。それが今年は週1に。数ヶ月故障で練習をこなせなかったことで、体力も落ちていたのですね。ここは、最もわかりやすい大きな変更点です。

Qデーの高強度練習の内容を、昨年比8割程度にとどめた

これは意図的に行ったと言うより、昨年5本やってたところが体力的にしんどくて3から4本に減ったり、1000mやってたところが3分やるのがやっとになったり、といったいわば「体感的」「心理的」な欲求に従ったと言うことです。高強度の頻度も減り、一回の練習量も減ったわけですね。

週一のロングジョグの時間を150分以上に増やした(30kmを上限)

昨年と比べて唯一増加した要素はこのロングジョグです。昨年も週一で取り入れていましたが、年間通してずっと120分でした。と言うより、これ以上の時間はしんどくて継続できなかったのですね。週2の高強度で普段のジョグが結構しんどいものになっていましたから。

ジョグのほとんどを芝で行うことにした

最大の変化はこれでしょう。近場に適した芝がないので苦労しましたが、最終的にはジョグで10分のところにある公園で一周3分、距離にして500mほどの芝コースを作れることがわかり、もうほぼ毎日そこをぐるぐる走ることにしました。ただ、実際に毎日走ってみると、ふかふかの芝を踏み締める感覚が楽しく、周回コースもさほど気にならず練習を継続することができました。むしろ、車通りの多いロードを気を使いながら走るより遥かにストレスなくジョグを行うことができました。

昨年から大きく変わった点は、主にこの4点です。

ではこの4点が、なぜ好調の要因になり得たのか、と言うことです。

いきなり結論を言ってしまえば、別に速くはなっていないのです。

結局ここに落ち着くのですが、この練習サイクルが自身の「走力:疲労」バランスを最適に保っていた、と言うことなんですね。

上田の検証にも使った、効果と疲労との関係

今年の練習は、昨年よりも確実に抑えたものとなりおそらく走力自体はそれほど変わっていないか、下手をすると低下している可能性もあります。

しかし、毎日の練習で感じられる疲労感は明らかに去年よりも減少しており、「練習がしんどい」と感じることがほとんど無くなったのですね。

実際、強度の高いインターバルを行う際も、去年は初めの数本が本当にしんどく、呼吸よりも先に脚が動かなくなってしまうことが多々ありました。(今日のインターバルは久しぶりにその感覚でしたが)

今年は、インターバルを予定している日もそれほど憂鬱ではなく、アップの時から脚がよく動いて、気持ちよくスピードに乗れる日が格段に多くありました。

実際こなしている本数やペースは去年よりも落ちているのですが、快適さで言えば、明らかに今年が上。

走りながら、目的のゾーンにしっかり負荷をかけられてるな、という実感を感じながらの練習が日常的になってきました。

つまり、去年よりもトレーニングの効果はそれほど上げられていないにもかかわらず、疲労の程度がその分はるかに低いため、見かけ上パフォーマンスが向上したのと同等の効果が得られていたのではないかということです。

これが、今年上田の時に気づいた、「トレーニング効果ー疲労=パフォーマンス」の公式です。

そして、今年この公式のキモとなる「疲労」をできるだけ抑えられた要因は次の三つだと思っています。

高強度練習の頻度と量を減らしたこと

ジョグのほとんどを芝生で行ったこと

ロングジョグを150分以上に伸ばしたこと(回復力の向上)

この3点により、日々の練習で疲労を可能な限り抑えながら継続することができ、レース本番でも安定した出力を得られる状態を維持できたと考えています。

特に、バーティカルのように呼吸が苦しくても脚さえしっかり動かせればある程度勝負になるような種目の場合は、疲労が少ない方がはるかに有利です。

今年の烏帽子とびわ湖は、終盤VO2Maxの限界からかなり呼吸が苦しくなりましたが、少し休めば脚はまだ十分動かすことができました。

これは、疲労を溜めずに練習を継続してきた効果であったと認識しています。

さて、問題はこの後のロードレース、フルマラソンシーズンでどうなるかです。

高強度トレーニングをおこなっている感覚としては、おそらく5000mあたりの実力はかなり低下していると考えています。

去年までの設定タイムより大幅に遅いですし、呼吸の苦しさもはるかに上だからです。

疲労が抜けているとはいえ、絶対的な走力は落ちていると感じます。

疲労の要因が大きく影響しやすかったトレイルでは成果が出せても、この理屈でトラック、ロードも通用するとは考えにくいです。

12月以降、これらを検証するために5000mのトラックと10kmかハーフのロードレースに出ようと考えています。

それらの結果によって、今後のトレーニングの方向性も考えていこうと思っています。

びわ湖バレイスカイラン バーティカルに出場してきました

こんにちは、ランマニアです。

出場を迷っていたスカイランニングジャパンシリーズ(SJS)の最終戦、びわ湖バレイスカイラン。

その前の烏帽子スカイランVK部門で予想外の好順位だったため、シリーズ戦のポイントがかなり加算され、最終順位に大きく絡むびわ湖バレイは無理してでも出走すべきと判断したのでした。

びわ湖バレイスカイランは、SJSの最終戦に位置付けられ、この最終戦のエリート部門だけはエリート登録(日本スカイランニング協会登録)者の中でも、年間シリーズでポイント獲得者のみが出場できる、文字通りエリート部門の「最終決戦」なわけです。

そのことから、この最終戦のみ、30位以内に付与されるポイントがなんと2倍に増額される特別扱いなレースなのですね。(なのに、強豪選手が激坂王にイッテしまうという・・・)

その名も「グランドファイナル」

そんな特別感満載なこのレースに、2年前「SKY」部門で初出場することができ、とても胸躍らせながらはるばる琵琶湖まで車を走らせた(7時間!)記憶があります。

そして今年は、あの頃よりもだいぶ戦績も向上し、SKY、VK両部門でこのグランドファイナルに進むことができていたのですが、残念ながら所用の関係で、土曜日のVKのみ参加可能な状態でした。

当初は、強行日程での出場を強いられるし、遠いし、お金もかかるしで、VK走りに行くだけではとてもコストに見合った成果は得られないな、とほぼ出場を諦めていました。

ところが、前走の烏帽子での好記録。

これはVKだけでもシリーズ戦を最後まで締めくくりたいな、とちょっとした欲が出てきたのですね。

そうした中での、VKエリート出走となったわけです。

2年ぶりの出場となったびわ湖バレイスカイラン

びわ湖のVKは、打見山山頂までの距離4.3km、獲得標高差900mのオーソドックスなバーティカルレースです。

烏帽子が7.5kmと、バーティカルとしてはやや長めの距離だったのに対し、びわ湖は4km程度で900m登りますから、どちらかというと本来のバーティカルらしいコース設定と言えます。

そして、烏帽子のように途中で下りが何度かあったり走れるシングルトラックが何箇所かあるわけではなく、最後までほとんど勾配が一定の、登りっぱなしで休めない、登り適性やスピードが試される誤魔化しの効かない、バーティカルオブバーティカル、と言ったコースです。

優勝タイムは例年35分前後(上田瑠偉さんは異次元の32分台)ですが、ランマニア的には40分台前半を目標に走ることにしました。

しかし、この週はちょっと練習で無理をしてしまい、疲労が思ったより抜けないままこの日を迎えてしまったため、アップの時から烏帽子ほどの好調さは感じられませんでした。

最終的に脚の疲労がボトルネックになるだろうな、というのはある程度折り込み済みで、終盤のペースダウンは覚悟をしていましたが、それでもレース時間は40分程度ということで、10kmレースより若干余裕を持たせた努力度で走り続けることを念頭に置きました。

このコースは、4.3kmのうち、初めの300mは激坂一気下りです。一旦谷まで一気に下り、そこから突然登山道の登り道が開始されます。

やや荒れた下り道なので、捻挫や転倒に気をつけながら、でもできるだけスピード上げて下り坂を駆け下ります。

下りが終わると、いよいよ本格的なバーティカルの開始です。

走れる程度の、しかしかなりの出力を要する登り坂が延々と続きます。

10kmレースの努力度なので、当然烏帽子のような努力度よりはワンランク上です。

ある程度「ハアハア」言いながらも、まだまだ脚を残して登っていったあの感覚ではなく、ちょっとした勾配の変化で脚が止まるやもしれない、ギリギリな呼吸のキツさ。

ここに意識を最大限に集中し、ストライドは伸ばさず、ピッチで小刻みに登り坂を削るように登っていきます。

累積が100を超えたあたりから、急勾配の九十九折りがが開始されます。

もう既に呼吸は前のランナーにも聞こえるほど上がっていて、まるで5000mのレースの後半のような大きな息遣い。

でもその荒い呼吸のまま、脚だけをしっかりと動かそうと意識します。

この九十九折りの曲がり角を曲がるたびに、どんどん脚がキツくなっていき、ついに初めて「歩き」が加わるようになります。

累積にしてまだ300m。

これは飛ばし過ぎたな、と思った時には既に遅いのですが、トレイルの急勾配では、走るのも歩くのもそれほど大きなスピードの差が生じないため、とにかく苦しくなったら歩き、回復したら走る、を繰り返して最低限のペースを維持します。

トラックレースなら、確実に撃沈だし、たとえば5000mでは3000mでオールアウトしてしまったのとほぼ同じ状態。

しかし、トラックレースのように、数秒、数十秒でPBを狙う性質のレースではないため(とはいえ数秒で入賞を逃したりするのですが)、撃沈してもとにかく脚を動かし続けることが大事になります。

しんどいながらもなんとか歩きと走りを繰り返し、ようやく残り累積200m。

ここまで来れば、もうあとは気力でやり切るだけです。

途中巨大な岩の隙間をよじ登ったり、一瞬だけ巻道を走れたりしながら気を紛らわせ、いよいよ最後の急坂と階段が見えてきました。

もう完全に酸素の負債が限界で、乳酸も除去しきれなくなり、一二歩で止まりそうになる階段を気力で登り、なんとかフィニッシュ。

久しぶりにレース後倒れ込み、数秒間仰向けに、そして数秒間うつ伏せに。

ここまで苦しいレースは、もしかしたら高校生の頃以来かもしれません。

そして、無酸素域で走り続けた時の、あの独特の気持ち悪さも襲ってきて、なんだか体が中学生に戻った感覚になりました。

時計を見ると、40分19秒。

目標の40分は切れませんでしたが、過去の結果と照らし合わせると、40分はそこそこの選手が走っているタイムですし、今回も9位という順位が目に飛び込んできて、久々に自分の記録に大きな達成感を得たレースとなりました。

午後は京都観光を予定していたので、迷わずゴンドラ下山。まさに一瞬。

さて、今回のびわ湖バレイも、前回の烏帽子に引き続き、自身の中で大きな手応えと達成感を得られる好記録を残すことができました。

正直、今年のこの結果には自分自身も驚きを隠せないのですが、よくよく振り返ると、昨年を上回るパフォーマンスを発揮することができた要因に、いくつか思い当たる節がありました。

それについては、次回のブログにまとめようと思っています。

adidas SL20を買ってみました

こんにちは、ランマニアです。

さて、しばらく前に買ってみたadidasのジョグ用(一応ふれ込みは)シューズ、SL 20についての簡単なレビューをしてみたいと思います。

ランマニアは、ここ最近平日のジョグはほとんどを芝生で行っているため、昨年購入したサロモンのソニックシリーズがいまだに現役で活躍中なんですね。

しかし、週末のロングジョグは基本ロードで行うため、やはりへたった靴で走るのは危険で、いい加減ジョグ用の靴も新調しなければと思い、今回adidasのSL 20購入に至ったわけです。

外見から想像されるよりも遥かに薄めのミッドソール

ところが、実際にはいた最初の60分ジョグから、「これはちょっと違うぞ」な感じ満載で、久しぶりに購入した靴に戸惑う体験をしたのですね。

一応、adidasのサイトではレース用ではなくトレーニング用ですし、実際これでジョグをしているランナーも多く知っています。

アフリカ系のランナーもadidas契約の選手はこれでジョグしてるみたいな話もありました。

ですが、実際、我々のような(我々と言っては失礼ですね。私のような)「凡ランナー」が履いてみますと、これがかなり「本気」なシューズだということがわかります。

驚きの234g(27cm)

まず驚かされるのは、手にした時のその軽さです。

adidasの反発系素材「LIGHTSTRIKE」が採用されてから、多くのシューズが軽量化されましたが、このSL20も例外ではなく、ちょっとジョグシューにしては軽過ぎるんじゃないかと思われる第一印象。

なんと、先日レビューしたボストン9よりも軽量

この重量は、LT走からマラソンペースで走ろうと思っていたボストン9の234.5gをもわずかに下回る驚きの軽さです。

そして、外観のミッドソールの厚さから期待されるクッション性能もほぼ皆無で、履いた瞬間、地面がやたら近い感覚がします。普段から厚底を履かないランマニアでさえ。

極め付けは実際に走り出した感覚。

実際そんなことはないのでしょうが、ミッドソールの厚み、LIGHTSTRIKEの配合がやけに前足部に多く(このパターンは嫌いではないです)、ジョグでゆっくり走ろうとしても勝手にフォアフットになってしまうのですね。

いや、速く走るためならこれで良いのです。しかし、ランマニアのジョグは基本ちょースローなので、勝手にフォア着地をさせられ、タンターンとふくらはぎのバネを使わされるのがとにかくおっかなくて仕方がありません。

コンチネンタルラバーが対角線上に配置されるユニークなアウトソール

さらに、アウトソールのトレッドパターンが、スピードシューズかと思わせるような「攻めた」作りをしていて、写真のように強力なグリップ力を発揮するコンチネンタルラバー(黒)が、前足部の母子球部分を中心に配置されているのがわかります。

つまり「前足部で蹴れ!」というわけです。

いやいや、そんなにグリップ必要ないから、と言いたくなりますが、まあ確かに走っている時のグリップ感は強力で、ぐいぐいふくらはぎの力でペースを上げていけるのですね。

ただ、ランマニアのように、接地は前足部の外側から行い、蹴り動作を母子球付近で行うランナーにとって、このアウトソールの配置は理にかなっていて、常に接地にさらされる前足部の外側が硬めのラバーになっているのは、耐久性から考えるとありがたいかもしれません。

とにかく、このSL20を使って30kmほどジョグをして分かったのは、

ミッドソールはオールLIGHTSTRIKEで反発重視

ミッドソールはそれほど厚くない

前足部での接地と蹴りを重視

ボストン9よりも軽い

なので、結論としては私のような回復が遅い中高年や脚がしっかりできていないランナーにとって、この靴を履いてジョグをするのはかなり危険かな、というところです。

ただし、このソールの薄さは意外と芝生と相性が良く、今後この靴の使い道としては芝生中心のジョグの日に用いることが多くなりそうです。

また、キロ4を切るくらいの距離走を行う場合にも、割と威力を発揮するのではないかと期待しています。

シュータンは最近のadidasにしては珍しく独立型

そして、この立ち位置はかつてのアディゼロジャパンシリーズに近いものがあり、履いた印象は初期の頃のboostフォームが使われていないジャパンを彷彿とさせるものでした。

結果として、ロードのジョグに使うにはややハイリスクで、芝生のジョグや距離走を行う際限定で履くのがちょうどいいシューズなように思えてきます。

ということで、ロードジョグ用のシューズをもう一度検討せねばなりませんね。